退去時のハウスクリーニング費用って何?
私が払うべき?
この金額、ちょっと高いんじゃ…?
といった退去費用に含まれるハウスクリーニング代に納得いかない人向けの記事です。
退去時のハウスクリーニング費用、じつはちょっとしたコツで節約できるんですよ。
何かとお金のかかる引越し。ムダな費用はきっちりカットしていきましょう♪
この記事を読めば、
- 退去時のハウスクリーニング相場 (間取り別)
- 退去時のハウスクリーニング費用で損をしないためのポイント
についてよくわかります。
- 契約時
- 居住中
- 退去時
じつはそれぞれのタイミングで注意すべきことがあるんです。退去費用で損しないためのポイントをご紹介していきますので参考にしてくださいね。
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退去時のハウスクリーニング費用相場
まずはハウスクリーニングの費用相場をチェックしておきましょう♪
ハウスクリーニングは、入居中と空室で料金がちがいます。賃貸の退去後は、「空室クリーニング」をおこなうのが一般的です。
いっぽう空室クリーニングは、入居中のハウスクリーニングより安くすむのが特徴です。家財道具がないので掃除がしやすいからだと考えられます。
またハウスクリーニングの料金は、間取りや広さで決まります。お掃除業者紹介サイト「もちや」に登録されているハウスクリーニング業者45社の料金を調べてみました。
料金相場は以下のとおりです。
間取り | 空室クリーニングの料金相場 |
1R/1K | 15,000〜25,000円 |
1LDK/2DK | 20,000~40,000円 |
2LDK/3DK | 28,000~55,000円 |
3LDK/4DK | 33,000~72,000円 |
4LDK/5DK | 42,000円~ |
参考:もちや
ハウスクリーニングの料金は業者によってバラバラですが、部屋全体をキレイに掃除してもらえるという点はどの業者も同じです。
使う道具や洗剤、技術力のちがいが料金に反映される傾向にあります。
退去時のハウスクリーニングはどこまで?
退去時にハウスクリーニング費用を支払うけど、具体的な使い道がわからないまま…
というのでは、納得がいきませんよね。
費用を負担するからには、退去時のハウスクリーニングがどんなものなのかを知っておきましょう。
退去時におこなわれる空室クリーニングは、部屋に入ってすぐ「キレイに掃除してある」と感じさせるレベルの仕上がりになります。
一般的な空室クリーニングの清掃範囲は以下のとおりです。
清掃箇所 | おもな清掃範囲 |
玄関 | ドア・天井・壁・照明・たたき・下駄箱・収納 |
窓やベランダまわり | 天井・床・壁・排水口・窓・窓枠 |
キッチン | シンク・水栓・コンロ・収納・換気扇・壁・照明 |
洗濯機防水パン | 防水パン回り・防水パン・洗濯機排水口 |
トイレ | 天井・床・便器・手洗い器・壁・照明・換気扇 |
浴室 | 天井・床・壁・浴槽・シャワー・水栓・鏡・ドア・換気扇・排水口 |
洗面所 | 洗面台・排水口・水栓・収納・鏡・照明 |
居室 | 天井・床・壁・照明・スイッチ類 |
床 | ワックス仕上げ |
基本的に目に見える場所はすべて掃除し、表面の汚れはすべて除去されます。悪臭の原因となる汚れを除去するので、清掃後は部屋に残る生活臭もなくなります。
ただし日焼けなどによる変色や、破損個所は戻せません。
ハウスクリーニングにエアコンは含まれる?
退去時におこなうハウスクリーニングでは、エアコン掃除も含まれます。ただしその清掃範囲は業者によってちがうので注意してください。
エアコンのカバーやフィルターのみの簡易清掃をおこない、内部までしっかり洗浄する「エアコンクリーニング」はオプション扱いだというケースがあります。
退去時におこなうハウスクリーニングでのエアコンの掃除が、簡易清掃なのか内部まで洗浄するエアコンクリーニングなのか気になるときには大家さんに確認してみましょう。
このようにハウスクリーニングの作業内容は、業者によってちがいがあります。エアコン分解洗浄のほか、浴室エプロン内清掃はオプションになることが多いです。
退去時のハウスクリーニング費用で損しないためのポイント
退去時のハウスクリーニング費用で損をしないための方法はいくつかあります。
ここでは
- 契約時
- 居住中
- 退去時
に分けて解説していきます。できるものだけでも取り入れて退去費用を節約していきましょう。
【契約時】特約のハウスクリーニング内容に注意
そもそも物件の管理やメンテナンスは、オーナーの仕事です。国交省のガイドラインでも
「次の入居者募集のための清掃費用は、貸主側が負担するのが妥当」
とされています。
ところが実際の賃貸契約では、入居時や退去時に「借主が清掃費用を負担する」という内容が含まれていることが多いようです。
というのも、ガイドラインは法律ではなく、あくまでも目安とするものであり、それとはちがう契約もありえるからなんです。
賃貸契約をするときには、ハウスクリーニングや清掃に関する特約をチェックしてみてください。「特約」は賃貸借契約書の重要事項説明書のチェック項目にあります。
「特約」とは契約におけるオプションのようなもの。当事者同士での自由な約束事となります。
ハウスクリーニング相場を大きく上回る場合には作業内容について説明を求め、金額交渉をしてみましょう。
契約する前の段階で、妥協しないことが重要な節約ポイントになります。
ただしオーナー側にも借主を選ぶ権利があります。人気のある賃貸物件の場合、契約が成立しないこともあるので慎重に話し合いを進めてくださいね。
【入居中】異常を放置しない
入居後はまず、破損個所や異常個所がないかチェックしましょう。何か異常があれば管理会社や大家さんへ連絡することが重要です。
たとえばエアコン付き物件の場合は、試運転をしてみるのがオススメです。異音や異臭があれば、すぐに連絡しましょう。入居後すぐのタイミングなら、対応してもらえる可能性があります。
また「入居中、何かが壊れた…」
そんな時には放置せず、すぐに管理会社や大家さんへ連絡しましょう。
台風や地震といった自然災害で設備が破損したときには、入居者の負担なしで修理してもらえるのが一般的です。そのため、はやめに管理会社や大家さんへ連絡をするのが得策です。
また自分の不注意でガラスを割ってしまった、水漏れさせてしまった、という時にも管理会社や大家さんへ連絡しましょう。異常を放置したことで事態が悪化した場合、その責任まで問われることがあるからです。
賃貸に入居中、何か異常があれば放置せずすぐに連絡!
そうすることで退去時のハウスクリーニング費用や追加料金発生を未然に防げます。
【退去時】グレードアップ費用が含まれていないか確認
退去時、ハウスクリーニング費用を請求された時には明細を確認しましょう。明細がなければ不動産会社へ連絡すると出してもらえます。
明細を見るポイントは、グレードアップ費用が含まれていないかということです。
グレードアップとは、
”退去時に古くなった設備等を最新のものに取り替える等の建物の価値を増大させるような修繕等”
引用元:国交省のガイドライン
を指します。
借主には原状回復義務があるとはいえ、経年劣化や通常損耗部分まで修繕する義務はありません。
経年劣化とは、時間の経過によってモノが劣化していくことを指します。また通常損耗(そんもう)とは、生活するうえで避けられない小さな傷や凹みのことです。
借主に修繕義務がないのは一般的に次のような事例です。
- 日焼けによる変色(天井・床・壁など)
- 画鋲の穴
- 家具を置いた床の凹み
- トイレの黄ばみ
何かを新品に取り換える作業費が含まれている場合は、グレードアップ費用が含まれているかもしれません。使い道が不明な費用は説明を求め、納得のうえで支払うようにしましょう。
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退去費用節約には普段の掃除が重要
入居中に物を壊すと、修繕費用を請求されますね。
じつはそのほかにも、
掃除をサボったことで追加費用を請求されることがあるんです!!
実際、次のような事例では借主に「過失」があるとされて修繕費用を請求されるのが一般的です。
- タバコのヤニ汚れ(天井・床・壁など)
- 釘やネジによる壁の穴
- 鋭利なものを置いた床の傷
- 不具合を放置して故障させた設備
- 故意・不注意による傷や汚れ
- ペットによる傷や汚れ
- 掃除を怠ったことによるカビ
- 鍵の紛失または破損
- 汚れを放置してできたカーペットのシミやカビ
- 雨が降り込んだまま放置して腐食した床
- 結露を放置してできたカビ
このように設備の損傷だけでなく、掃除をサボったことで修繕義務が発生してしまうケースがあるんです。入居中にはこまめに掃除しておくとよいですね。
汚れや水滴は放置せずすぐにふき取れば簡単にすみます。いっぽうで汚れを放置するとカビが生えたりシミになったりと、ロクなことになりません。
めんどうでも、汚れをため込まないことが重要です。
- 掃除が苦手
- 掃除する時間がない
という方は、生活スタイルに合わせて「家事代行」や「ハウスクリーニング」を利用してみるのもひとつの選択肢。退去費用の節約対策になるのはもちろん、入居中の生活の質が向上します。
ハウスクリーニングや家事代行の利用者は年々増加していますので、検討してみてはいかがでしょうか。
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