ベーキングパウダーは重曹で代用できる!ただし味や食感に違いが…

ベーキングパウダーは重曹で代用できる!ただし味や食感に違いが…/ハウスクリーニング

ご家庭の便利アイテム、重曹。そんな重曹はベーキングパウダーの代用品として使う方法もありますが、注意が必要です。

重曹とベーキングパウダーはどちらも生地を膨らませることができますが、成分が違うため、仕上がりが異なる場合があるんです。

この記事では、重曹とベーキングパウダーの違いやそれぞれの代用方法についてご紹介します。

また、「結局どちらを使えばいいの?」という方向けに、重曹とベーキングパウダーの使い分け方についてもご紹介します。

この記事の内容を、ぜひお料理にお役立てくださいね。

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目次

重曹とベーキングパウダーの違い

重曹とベーキングパウダーは、どちらも生地を膨らませることができるアイテムです。

しかし、じつは重曹とベーキングパウダーには、さまざまな違いがあります。

重曹でベーキングパウダーを代用できるかどうかやどちらを使ったらよいか迷うときには、これらの違いをしっかりと把握しておくことが大切です。

そこで、まずは重曹とベーキングパウダーの違いについて見ていきましょう。

成分の違い

  • 重曹:炭酸水素ナトリウム
  • ベーキングパウダー:炭酸水素ナトリウム、第一リン酸カルシウム、コーンスターチなど

重曹かベーキングパウダーを入れると生地が膨らむのは、この炭酸水素ナトリウムが反応して、炭酸ガスが発生するからです。

ただし、重曹とベーキングパウダーでは、膨らむまでの過程が異なります。

重曹は、加熱することで炭酸ガスが発生し、生地が膨らみます。

一方ベーキングパウダーは、水を加えると炭酸水素ナトリウムと第一リン酸カルシウムが化学反応を起こして炭酸ガスが発生し、生地が膨らむんです。

仕上がりの違い

重曹の場合、生地に苦みが残る仕上がりになります。

重曹を使って作ったお菓子

その理由は、重曹から炭酸ガスが発生するときに、炭酸ナトリウムという苦みのある成分が生成されるからなんです。

また重曹の場合、パウンドケーキなどの焼き菓子の仕上がりが黄色くなるのが特徴です。

これは、お菓子に使用される小麦粉がアルカリ性の重曹で黄色くなってしまう色素が含まれているからといわれています。

ベーキングパウダーの場合、炭酸水素ナトリウムのほかに、第一リン酸ナトリウムが含まれていて、それが炭酸ナトリウムを発生させない役割を果たします。

そのため、ベーキングパウダーのほうが苦みが少なく、白く仕上げることができます。

ほかにも、重曹はもったりとした触感、ベーキングパウダーはふっくりした触感になる違いもありますよ。

以上をまとめると以下のとおりになります。

  • 重曹:苦みが残り黄みがかった仕上がり。もったりとした触感。
  • ベーキングパウダー:苦みが少なく白い仕上がり。ふっくりとした触感。

用途の違い

ベーキングパウダーは、基本的に生地を膨らませる目的で使います。

一方、重曹は野菜のあく抜きや魚の臭み・ぬめり取り、またお肉を柔らかくする効果もあるんです。

さらに、重曹は食用だけではなく、汚れを落とす効果や消臭効果もあるため、お掃除にも使うこともできますよ。

重曹でガスコンロを掃除しているところ

こうした理由から、ベーキングパウダーよりも、重曹のほうがさまざまな場面で使うことができるんです。

ベーキングパウダーを重曹で代用する注意点

ベーキングパウダーと重曹は、どちらも膨らむ性質があるため、ベーキングパウダーの代わりに重曹を入れても、膨らませることはできるでしょう。

ただ、代用しても同じ仕上がりにすることはできないので、注意してくださいね。

もし重曹をベーキングパウダーの代わりに入れたいときには、重曹をベーキングパウダーの3分の2の量だけ入れるようにしてください。

ベーキングパウダーの分量だけ重曹を入れてしまうと、苦みや黄味が強く残ってしまうので気を付けてくださいね。

ベーキングパウダーを重曹以外で代用する方法も!

ベーキングパウダーを、重曹以外のもので置き換えることも可能です。

ここでは、重曹以外でベーキングパウダーの代わりになるものを見ていきましょう。

【代用品1】ホットケーキミックス

ホットケーキミックスには、砂糖や小麦粉などとともに、ベーキングパウダーも含まれています。

そのため、ベーキングパウダーの代わりにホットケーキミックスを入れても、膨らませることができるでしょう。

ただ、ホットケーキミックスを使うと、ホットケーキの味が強くなってしまうという声もありますので、注意してくださいね。

【代用品2】ドライイースト

ドライイーストも、ベーキングパウダーの代用品として使うことが可能です。

重曹の代用に使えるドライイースト

基本的にパンを膨らませるためのドライイーストですが、ベーキングパウダーがないときには、その代用品としても使うことができます。

ただ、ドライイーストは、ベーキングパウダーとは異なり、発酵する途中に炭酸ガスが発生して膨らむという仕組みです。

ドライイーストを代用するときには、生地が発酵して膨らむまで寝かせる必要があります。

「なるべく時間をかけたくない」という方は、ほかの方法を試したほうがよいかもしれませんね。

ベーキングパウダーの安全性が心配……そんなときは「アルミフリー」がおすすめ

ベーキングパウダーの中には、”ミョウバン”が含まれていて、そのミョウバンに含まれるアルミニウムが人体に影響を及ぼしてしまうおそれがあるといわれています。

アルミフリーのベーキングパウダー

過度に摂取しなければ心配はいりませんが、なかには「ベーキングパウダーの安全性が心配だから、ほかのもので代用したい」と思っている方もいらっしゃるかもしれません。

気になる方は、ミョウバンが含まれていない”アルミフリー”のベーキングパウダーを選ぶのがよいでしょう。

アルミフリーかどうかは、ベーキングパウダーのパッケージに書いてあるはずなので、よくみてから購入するようにしてくださいね。

重曹とベーキングパウダーはどう使い分ける?

なかには、重曹とベーキングパウダーはどう使い分けたらよいか困ってしまう方もいらっしゃるかもしれません。

ここでは、そんな方のために、重曹とベーキングパウダーを使い分け方について見ていきましょう。

重曹を使ったほうがよいケース

重曹は、独特な苦みをもっていて香りが強く、黄色っぽくなるのが特徴です。

さらに、重曹には生地をもったりと仕上げる効果もあります。

そんな重曹は、どら焼きやマフィン、カステラなどに使うのが向いていますよ。

カステラ写真

ベーキングパウダーを使ったほうがよいケース

ベーキングパウダーは、生地の色や味はそのままで膨らませることが可能です。

また、ふっくらと仕上がるのが特徴です。

そんなベーキングパウダーは、素材の味や生地の風味を生かしたいときに使うのが向いていますよ。

たとえば、スコーンやカップケーキ、シフォンケーキなどに使うのがよいでしょう。

シフォンケーキ

まとめ

重曹とベーキングパウダーは、どちらも生地を膨らませることができますが、さまざまな違いがあります。

そのため、重曹をベーキングパウダーの代わりに使うと生地は膨らみますが、仕上がりに苦みが残ったり、黄色がかったりすることがあります。

また、「ベーキングパウダーの安全性が心配だから」という方は、ミョウバンが入っていない”アルミフリー”のものを選ぶとよいでしょう。

ライター

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