なぜ「ダニ捕りロボ」はダニアレルギー対策に効果的?日革研究所に聞いてみた

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原因不明の鼻炎に悩む、もちやぷらす編集長代理・和田です。そんな私が購入しようか迷っているのが「ダニ捕りロボ」。

ダニをおびき寄せ、ミイラ化させ、やっつけるという、ダニ対策アイテムです。

「できれば、効果を確かめてから買いたい!」と思い、開発・製造・販売を手がける日革研究所さんへ取材をオファー。

「ダニ捕りロボ」の効果
「ダニ捕りロボ」が捕獲できるダニ
ダニを誘引し、乾燥させる仕組み
「ダニ捕りロボ」の使い方
ダニ対策の方法

などを徹底的にフカボリさせていただきました。
私と同じように、「ダニ捕りロボ」を買おうか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね!

取材協力:日革研究所

\入居前の空室・入居中の在室も!家中丸ごとキレイ/

目次

「ダニ捕りロボ」とは?

ダニ捕りロボの写真
ダニ捕りロボ ソフトケース(左ラージサイズ 1,887円、右レギュラーサイズ1,728円)

「ダニ捕りロボ」はダニ対策アイテムです。

パット見はポシェットのような「ダニ捕りロボ」。その効果や使い方、仕組みなどを日革研究所の中田 訓浩さんにお話をお伺いしました。

日革研究所 研究開発室 チーフマネージャー 中田 訓浩さん
日革研究所 研究開発室 チーフマネージャー
中田 訓浩さん

ダニを匂いでおびき寄せ、捕獲する「ダニ捕りロボ」

和田「「ダニ捕りロボ」、すごく気になるネーミングですが、ロボットではないですよね!?」

中田さん「そうですね。ロボットではないです笑。
「ダニ捕りロボ」は、ダニを匂いで誘引し、乾燥させて、やっつけるダニ対策アイテムです。」

和田「ダニを匂いで誘引…?」

中田さん「ダニの好きな匂いで、彼らをおびき寄せる、これが誘引の仕組みになります。
誘引剤は、食品にも使われている香料をブレンドしたものです。
弊社の創業者・渡邊秀夫(代表取締役 会長)が研究・開発し、商品化しました。」

ダニ捕りロボの中に入っている誘引マットの写真
香料が入っている誘引マット(ラージサイズ)
付属のソフトケースに誘引マットを入れる様子
付属のソフトケースに誘引マットを入れて使います(ラージサイズ)

和田「お出汁のような、でも少しスパイシーな匂いですね。そこまで強くないので、顔を近づけないと、匂いはわからないです。」

中田さん「何百種類とある香料のなかから、屋内ダニの誘引効果があるものを検討し、開発したそうです。
ダニは目が見えないぶん、エサを匂いで見つけます。その生態を利用しているんです。」

日革研究所さんの実験動画

和田「むちゃくちゃ寄ってきますね!どのダニにも効果があるんですか?」

中田さん「チリダニ科のヤケヒョウヒダニとコナヒョウヒダニ、そしてツメダニ科のミナミツメダニに主に効果があります。
なかでも、アレルギーに関係するのが、ヤケヒョウヒダニとコナヒョウヒダニです。チリダニ科には、たくさんの種類がいるのですが、世界的にみても、この2種類が多いですね。日本の家屋では、昔はヤケヒョウヒダニが多かったんですけど、今はコナヒョウヒダニが多いのではないでしょうか。」

和田「ダニは目では見えない生き物ですが、サイズはどのくらいになるのでしょうか。」

中田さん「ヒョウヒダニは成虫で0.4mm程度、ツメダニは少し大きく成虫で0.5mm程度の大きさです。生物界では珍しくありませんが、メスのほうが体が大きいです。1.5倍ぐらい違う。
卵をもっているので、メスのほうがふっくらしていますね。飼育しているのを観察すると、すぐにオスかメスかというのが、わかります。」

和田「卵は1回で何個産むんですか?」

中田さん「種類で異なりますが、1回で生むのは1~2個、生涯30~60個ぐらい卵を産みます。」

和田「ダニの繁殖力はゴキブリ以上!
「ダニ捕りロボ」は、ダニの幼虫や卵にも効果はあるんでしょうか。

中田さん「成虫、幼虫はおびき寄せることができます。ただ、誘引は歩行できることが前提なので卵は難しいですね。卵も孵化すれば、きちんと捕獲できるので、ご安心くださいね。」

誘引したダニを乾燥させ、乾燥ミイラ化させる「ダニ捕りロボ」

和田「ところで「ダニ捕りロボ」に集まったダニは、どうなるんでしょうか。」

中田さん「ミイラ化させて、やっつけます。

和田「ミイラ化…。」

中田さん「ダニは体の約80%が水分でできています。それを吸湿性セラミックで吸い取り、乾燥してミイラ化してしまうんです。早いと1時間以内で脱水しますね。」

\日革研究所さんの動画/

和田「ダニがカラッカラ
誘引、捕獲、乾燥。ダニにとっては地獄でしかないですね。」

中田さん「ダニを乾燥させることは「ダニ捕りロボ」最大の特徴になります。
ダニを誘引する商品はいろいろありますが、その多くはおびき寄せたダニを、粘着シートを使って捕獲するんです。しかし、ダニは粘着シートの上を歩くことができるため、捕獲はかなり難しい。」

日革研究所さんの実験動画

和田「本当ですね!ダニがよちよち歩いてる。」

中田さん「「ダニ捕りロボ」は、誘引したダニを乾燥してミイラ化する。これは弊社独自の技術です。
じつはダニって湿度の高い場所が好きなんですね。
なので、本来は乾燥した場所を好まない。でも、ダニが好まない場所に、好みの匂いで誘引する、この技術も「ダニ捕りロボ」の強みです。
誘引力と乾燥する技術、どちらがかけても、上手くいかない。商品化するまでに約10年の歳月を費やしたと聞いています。」

和田「ちなみに、「ダニ捕りロボ」で駆除できるダニの数はどのくらいですか?」

中田さん「これまでの商品モニターにおいて、数万匹のダニを捕獲した実績がございます。
ただ、この数字はあくまで一般のご家庭での捕獲実績です。
商品の最大許容量としては、開発や研究をすすめているなかで、1商品あたり数十万匹以上のダニを退治できることは確認しています。」

和田「数十万匹!捕獲できるのもすごいですが、それだけダニが屋内にいるというのが恐怖でしかないです…。」

ダニを忌避ではなく、誘引する理由

和田「約10年もかけて開発された「ダニ捕りロボ」ですが、なぜ忌避ではなく誘引にこだわったんでしょうか。」

中田さん「忌避したダニはどこにいくんでしょう。今のところ、その答えってないと思うんですよね。もしかしたら、逃げた場所で増えている可能性もあると思っています。」

和田「━Σ(゚Д゚|||)━!!!」

中田さん「そのため、ダニを誘引して、捕獲して、やっつけることで、絶対数を減らす根本的な対策に拘っています。」

殺虫成分は不使用!赤ちゃんからペットまで使える「ダニ捕りロボ」

和田「誘引剤と、吸湿性セラミックの力でダニを退治する「ダニ捕りロボ」ですが、赤ちゃんやお子さんがいらっしゃるご家庭でも使えますか?」

中田さん「もちろん使っていただけますよ。ペットがいても大丈夫です。
「ダニ捕りロボ」は、開発者・渡邊がお孫さんのため開発したものになります。お孫さんが重度のアトピー性皮膚炎で、このアトピー性皮膚炎にダニが深く関係していることを知ったことから始まります。苦しむ孫や母親を助けたい一心で開発したと聞いています。
そんな思いから作られた商品なので、安全性は開発当初からこだわり続けています。
国内・国外の第三者機関で安全性を確認する試験を数種類おこない、問題ないと確認しているほどです。」

和田「「ダニ捕りロボ」は、お孫さんへの愛から生まれたものなんですね。ステキです。渡邊さんは、もともとダニの研究をされていたんでしょうか。」

中田さん「いえ、研究や開発はまったくの未経験でした。もちろん、ダニの知識も0からスタートしています。そこから、商品開発に行き着いたことは、本当にすごいと思います。」

和田「0から!バイタリティがすごいですね。」

「ダニ捕りロボ」の効果的な使い方

続いては、「ダニ捕りロボ」の効果的な使い方をお伺いしました。

「ダニ捕りロボ」の設置場所と設置方法

設置場所│滞在時間が長い場所✕ダニが多い場所

敷布団に置いたダニ捕りロボ
敷布団に置いた「ダニ捕りロボ」(ラージサイズ)

ダニによる健康被害を防ぐなら、ダニが多い場所、かつ人間の滞在時間や活動時間の長い場所がベスト。

具体的にいうとお布団。1日の1/3を過ごし、かつダニが多い場所なので、健康被害が起こりやすい場所になります。

とくにダニは、敷布団の中綿やカーペットに多いです。理由は、ダニは光が苦手なので、暗いところに潜りたがる性質をもっています。あと、ダニのエサになる成分は細かいので、下のほうにあることも理由のひとつです。

そのほか、ソファ、押入れ、畳にも潜んでいます。

設置位置│ダニの生息場所よりも少し高い位置

基本的に香りの成分は空気よりも重いため、ダニが生息している場所よりも、少し高い位置に置くことをおすすめしています。

お布団であれば、ダニが多い敷布団の上で、肌に触れない場所がいいです。敷布団、ダニ捕りロボ、シーツ(敷きパッド)という順番になります。なお、「ダニ捕りロボ」の上に電気毛布を敷いても問題ないです。

レギュラーはお布団1枚分に最適

「ダニ捕りロボ」のレギュラーサイズ(左)とラージサイズ(右)
「ダニ捕りロボ」のレギュラーサイズ(写真左)縦 150mm × 横 135mm × 幅8mm、ラージサイズ(写真右)縦 185mm × 横 165mm × 幅8mm

使用環境によっても異なりますが、「ダニ捕りロボ」のレギュラーサイズは1個でお布団1枚分です。
ソファ、押入れ、ラグマット。クローゼットには1〜2個入れましょう。
ラージサイズは1個で、ダブルベット、ソファに対応します。

じゅうたんや畳などの対策には「ダニ捕りマット」

「ダニ捕りマット」の大(左)と小(右)
「ダニ捕りマット」の大(写真左)縦 295mm × 横 210mm × 幅5mm、小(写真右)縦 185mm × 横 160mm × 幅5mm

じゅうたんや畳のダニ対策をしたい場合は「ダニ捕りマット」がおすすめです。
効果は「ダニ捕りロボ」と同じで、広範囲のダニを対策することができます。
「ダニ捕りロボ」との一番の違いは、使い捨てタイプだという点。
価格は大3,850円/2枚 小3,178円/2枚です。

フローリングの上に設置したダニ捕りマット。上からじゅうたんやラグをかぶせます
フローリングの上に設置し、じゅうたんやラグのダニを対策します

「ダニ捕りロボ」はいつから効果がでる?使用期限は?

「ダニ捕りロボ」は効果がでるまでに、少し時間がかかります。ダニが集まるまでに、しばらくは同じ場所に置いておくのがポイントです。

「ダニ捕りロボ」の使用期限は、開封後3ヶ月

3ヶ月前後の期間で、ダニを誘引する効果が徐々に下がり始めます。ただ、3ヶ月後に効果が「0」になるというわけではありません。

日革研究所の基準として満足した商品効果を保証できるという意味で「3ヶ月」と表記されています。なお、未開封時の保存期間は2年です。

ダニ捕りロボの写真
交換時期がわかるように、使用開始日を書いておけるシールが付いています

交換時期がきたら、誘引マットだけ取り替えましょう。誘引マットは単品で購入できます。

詰め替え用の誘引マット
詰め替え用の誘引マットは、レギュラーサイズ3,080円/3枚、ラージサイズ2,829円/2枚

最強のダニ対策!「ダニ捕りロボ」+洗濯/掃除機

「ダニ捕りロボ」を設置すれば、ダニ対策は万全!

かと思いきや、じつはそうではないと中田さんはいいます。

ダニ対策は、アレルギーの原因となるフンの処理をすることと、生きたダニを駆除してフンを減らすことも大切なんだそうです。中田さんに、最強のダニ対策をお伺いしました。

2種類のダニ対策をおこなう

中田さん「徹底したダニ対策とは2種類のダニ対策を実施することです。
ひとつは、アレルギーの原因となるダニのフンを取り除くこと。
もうひとつが、生きたダニの駆除になります。」

和田「ダニのフンはどうやって除去するんですか?」

中田さん「ダニのフン対策には洗濯です。フンは水に溶けるので。
ダニアレルゲンを布団から取り除くのであれば、水と洗剤で洗うのが効果的です。あとは掃除機で吸うのも推奨されています。」

和田「お布団の洗濯は、家では難しいのでコインランドリーへ行かないといけない。」

中田さん「ふたつめの生きたダニの対策は、さらに2つの方法があります。
ひとつは、エサになる成分を取り除いて、個体数を徐々に減らす方法。先程お伝えした、洗濯や掃除機をかける方法は、ダニのエサも減らせるので効果があります。
完全に取り除くことは難しいですが、こまめに掃除機をかければ、生きたダニの対策にもつながります。」

和田「掃除機をこまめにかけるのは、だいぶ手間ですね。」

中田さん「ふたつめは、直接的に殺す方法です。ダニは55度以上の温度で数分〜1時間程度で死滅するので、例えば洗濯機の乾燥機能で高熱処理をおこなう、などになります。」

和田「お布団が入る乾燥機…。コインランドリーまでに行かないとなんですね。」

中田さん「「ダニ捕りマット」「ダニ捕りロボ」なら、高温処理をおこなわなくても、ダニを乾燥ミイラ化することができます。」

和田「そうでした!!」

中田さん「徹底的なダニ対策は、

  1. ダニのフンや死骸(ダニアレルゲン)の対策
  2. 生きたダニの対策
    a. 間接的な対策(エサを取り除く)
    b. 直接的な対策(生きたダニ退治する)

をすることが大切なんですね。

それぞれ別の効果を求める対策なので、どれかやるではなく全ておこなう。と考えていただくほうがいいですね。

また、対策は継続することが重要です。無理せず続けられるダニ対策をおこなうことを、おススメしています。」

和田「徹底したダニ対策を効率的におこなうなら、「ダニ捕りマット」「ダニ捕りロボ」を設置して、洗濯や掃除機をかける。というのがよさそうですね。」

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「最強のダニ対策!「ダニ捕りロボ」+洗濯or掃除機」の章で紹介したように、ダニアレルギーの原因となるフンの処理には効果的ですが、生きたダニの駆除は難しいようです。日革研究所では、その真意を確認するための実験をしたそうなので、その時の様子をお伺いしました。

中田さん「弊社では、敷布団のなかにいるダニを掃除機で吸うという実験をおこなったことがあるんです。
そのさい、生きたダニは繊維にしがみついて、吸い取ることができませんでした。

日革研究所さんの動画

中田さん「敷布団の表面と中綿にダニを放して掃除機で吸うという実験をしたときは、表面にいるダニはある程度回収できたのですが、中綿にいるダニは1%に満たない回収率でした。」

和田「まったく回収できていない。」

中田さん「掃除機の種類にもよると思いますが、500Wレベルの吸引力が弱くない掃除機でこの結果です。なので、回収は難しいと考えられます。」

和田「天日干しは効果がありますか?」

中田さん「天日干しは、ダニが中に潜り込んでしまうため、死なないというのが一般的です。真夏でも、敷布団の温度は50度を超えないという実験結果があります。
しかも、50度の環境でも湿度が高ければ、数時間ぐらいは普通に生きています

ダニを熱でやっつけるには、温度だけではなく湿度も大事なんです。温度だけなら50度、湿度70%の環境下で数時間ぐらいは生きていたという実験結果もあります。」

症状がなくてもダニ対策はすべき!

ダニは気になるけれど、症状がでなければ、対策はしなくていいの?
という方もいるはず。実際はどうなのでしょうか。

中田さん「未病、予防の観点でいうと、対策しておいたほうがいいと思います。
ダニ刺されの痒みや痛みは、蚊に刺されるよりもひどい痒みに悩まされますが、1〜2週間で回復します。
しかしアレルギーは、辛い症状が数年以上続くことがあるんです。」

和田「そんなに長い時間、アレルギーに悩まされるのって、恐怖でしかないですね。」

中田さん「ダニは赤ちゃん〜小児の時期に発症する小児喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー生皮膚炎などのアレルギー疾患に深く関係しています。
できれば、赤ちゃんをおむかえする前からダニのいない清潔な環境を整えてあげて、ダニの少ない環境を継続してあげるのが大切だなと思います。」

和田「ダニ対策は出産前から、ということですね。」

中田さん「そうです。じつは僕自身が小児喘息をもっていて、小学校6年生ぐらいまで、ずっと薬とフルタイド吸引が手放せなかったんですね。小学校に行くまでは、入院も多かったんです。なので、大変さはすごくわかります。
自分の経験があるからこそ、症状がなくても、ダニ対策されることをおすすめします。」

和田「説得力がすごくありますね。
これからは赤ちゃんを授かった友人に、「ダニ捕りロボ」をプレゼントしたいと思います!!」

続いてはダニの生態についてお伺いします。
ダニの寿命、好物、侵入経路などを知ることは、対策の第一歩です!

ダニの生態(寿命、好物、侵入経路など)

ダニ対策をするにあたり、ダニの生態を知ることはとても大切です。
ここからは、ダニの生態について学んでいきましょう。

屋内で見かけるダニは主に3種類

日本の屋内で見かけるダニは、主に3種類です。

チリダニ科

  • ヤケヒョウヒダニ Dermatophagoides pteronyssinus
  • コナヒョウヒダニ Dermatophagoides farinae

ツメダニ科

  • ミナミツメダニ Chelacaropsis moorei

ヒョウヒダニは成虫で0.4mm程度、ツメダニは少し大きく成虫で0.5mm程度の大きさです。
卵の形は楕円で、例えば、ヒョウヒダニであれば、長いところで0.15mm程度、短いところで0.06mm程度。
幼虫の長さがこの0.15mm程度から成長に伴い、雌は0.4mm程度、雄は0.3mm程度の大きさになります。

目には見えないダニですが、日革研究所さんでは捕獲したダニを観察できる「ダニ目視キット」(850円)を販売しています。「ダニ捕りロボ」とほぼ同じ誘引剤を使い、捕獲したダニが見えるそうです。

「ダニ捕りロボ」や「ダニ捕りマット」の効果を目で確かめたい!という方は、試してみるのもいいですね。

ダニの寿命は3〜6ヶ月

ダニの種類や生育環境でも異なるそうですが、チリダニであれば3〜6ヶ月で、ツメダニは2ヶ月程度です。※卵から成虫までの期間

同じチリダニでも、ヤケヒョウヒダニとコナヒョウヒダニで寿命は違うとのこと。

ヤケヒョウヒダニのほうが少し長生きで、コナヒョウヒダニのほうが少し短いと論文で発表されているそうです。

ちなみにコナヒョウヒダニは、卵、幼虫、第1若虫、第3若虫と成長する過程で、第1若虫のあとに休眠します。個体数が増えたときに休眠する個体が多くなる傾向が確認されているそうです。

休眠・越冬をするということは、ダニ対策を怠ってはいけないということ。

増えすぎた個体が、休眠して越冬して、次の年にわたってしまう個体がでてきてしまいます。

チリダニが増える時期は夏、フン・死骸は秋に多くなる

コナヒョウヒダニとヤケヒョウヒダニが一番繁殖する時期は夏!とくに梅雨時期は危険です。4月ぐらいから増え始め、梅雨から夏にかけて一気に繁殖するんだとか。

温度25〜30度ぐらいで、湿度70~80%の環境は、ダニが繁殖しやすいそうなので注意しましょうね。

なお、ダニアレルギーが発症しやすいのは秋。夏に増えたダニの死骸やフンが、秋に多くなることが原因です。

ただし、アレルギー対策は秋だけすればいいというわけではなく、通年おこなうことが大切です。

ツメダニは少し遅い9月が最盛期。理由は、ツメダニのエサです。彼らはコナヒョウヒダニやヤケヒョウヒダニを食べるため、それらが増える夏以降に、ツメダニが増加します。

つまり、コナヒョウヒダニとヤケヒョウヒダニが減れば、ツメダニも減少するということですね。チリダニたちを対策すれば、ドミノ式にツメダニも減るようなので、早めの対策をしておきましょう。 

一方で、冬は乾燥した時期で、気温も低くダニが繁殖しにくい季節です。ただ、最近は空調設備が普及し、美容や健康のために加湿器なども使用されるようになっています。ですので、冬でも室内は快適に過ごせるようになりましたので、昔よりも断然ダニが繁殖しやすい環境になっているそうです。

ダニが増えやすいのは湿度が高いところ

気密性の高いコンクリートの家は、湿気がたまりやすく、ダニが増えやすいので注意しましょう。

そのほか築年数も関係します。新築の場合は、基本的にチリダニは少ないですが、居住期間が長ければ長いほど、数が増えるようです。

また、布団を敷きっぱなしにしない、湿度を上げすぎないことも大切です。

カビが好む環境をダニも増えやすくなります。カビ対策することで、ダニ対策にもつながるのです。

ダニが好きな食べ物は何?

かつお節などが好物のようです。ただ、好きというよりは繁殖に適した食べ物だそう。

また、お好み焼き粉やパンケーキミックスといった、動物性タンパク質が含まれる粉ものも、繁殖に適しているとのこと。ニュースで報じられている、ダニに汚染されたお好み焼きによるアナフィラキシーショックは、こういった理由があるようです。

ダニはどこから侵入する?

ダニは、基本的にいます。

いるものが増殖し、健康被害などを引き起こすそう。

外部から侵入というよりは、いるものが増えてしまったという認識なんですね。
ただ、人にくっついて部屋から部屋への移動する場合があるようなので、注意が必要です。

まとめ

「ダニ捕りロボ」は、ダニを好きな匂いで誘引し、乾燥させて、やっつけるという、ダニ対策アイテムです。

ご自身もアレルギー経験者という中田さんは、

「ダニ対策は、アレルギーの発症後はもちろんですが、予防という意味でも大切なこと」とおっしゃっていました。

掃除や洗濯、天日干しなど、ダニ対策は本当に大変なことです。「ダニ捕りロボ」を設置すれば、その手間を確実に減らせます。ぜひ、一度試してみてはいかがでしょうか。

「ダニ捕りロボ」、「ダニ捕りマット」の購入はこちらから→日革研究所の販売ページ

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ライター

和田まりのアバター 和田まり 編集長

お一人さま歴20年以上のアラフォー女子。掃除・洗濯・料理など、家事一切を外注したいタイプ(お財布事情が許せば)。だるま職人を目指し、28歳で大阪から群馬へ移住、30歳でライターを目指し東京に引っ越し、現在は名古屋在住。趣味は非常階段巡り(建築の方)とプロレス観戦。ゴキブリ専門ライターとしても活動中!「ゴキラボ」https://goki.jp/

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