セスキ炭酸ソーダで「つけおき洗い」すると汚れを落としやすくなるため、換気扇掃除や衣類の洗濯を簡単にすることができます。
しかし、セスキ炭酸ソーダはなんでもキレイにできるわけではありません。
汚れの種類によっては効果が得られないだけでなく、素材を傷めてしまうおそれがあるんです。
こちらのコラムでは、セスキ炭酸ソーダの特徴やつけおき洗いする方法などについて解説します。
また向いていない素材や注意点などについて解説しますので、セスキ炭酸ソーダを使って効率よく掃除や洗濯をするためにぜひご覧ください。
\入居前の空室・入居中の在室も!家中丸ごとキレイ/
セスキ炭酸ソーダの特徴を知っておこう
汚れの性質には酸性とアルカリ性の2種類があり、逆の性質の洗剤を使うことで中和作用が働き、分解洗浄されるしくみになっています。
ここでは、弱アルカリ性の性質をもつセスキ炭酸ソーダにどんな特徴があるかを見ていきましょう。
重曹よりも洗浄力が高い
基本的に酸性とアルカリ性の強さは、pH(ペーハーまたはピーエッチ)の単位で表され、0に近いほど酸性度が高く14に近いほどアルカリ度が高くなります。
そして、それぞれの値はセスキ炭酸ソーダでpH 9.8、重曹はpH8.2です。
アルカリ度が高い分だけ酸性の汚れを中和する力が強く、セスキ炭酸ソーダのほうが重曹よりもアルカリ度が高く洗浄力が高いといえます。
得意なのは酸性やタンパク質の汚れ
アルカリ性のセスキ炭酸ソーダは、おもに以下のような酸性の性質をもつ汚れに効果的です。
- キッチン周りについた油汚れ
- 衣類についた皮脂汚れ
- 血液などのタンパク質汚れ
酸性の汚れは日常の身近な所に多いので、セスキ炭酸ソーダを幅広く活用させることができるはずです。
消臭効果も期待できる
セスキ炭酸ソーダには汚れを落とすだけでなく、酸性のニオイを抑える消臭効果もあります。
一般的な消臭剤のように別の香りでニオイを隠すのではなく、ニオイの原因物質を直接分解してくれるんです。
衣類やキッチン周りにセスキ炭酸ソーダを使えば、イヤなニオイもなくすことができますよ。
コストパフォーマンスがよい
セスキ炭酸ソーダは、100円ショップやホームセンターなどで気軽に購入することができます。
スプレー式になった液体タイプのほか、500gや1kgなどの大容量パックになった粉末タイプもあるんです。
セスキ炭酸ソーダは1度に使う量が少なくて済むので、重曹よりもコストパフォーマンスがよいのも魅力のひとつですね。
セスキの激落ちくん セスキ炭酸ソーダ S-676
激落ちくんシリーズのセスキ炭酸ソーダです。
500gの大容量なので、掃除したい場所が多いかたや長く使い続けたいと思うかたは、購入を検討してみてはいかがでしょうか。
セスキ炭酸ソーダの「つけおき洗い」を実践してみよう!
セスキ炭酸ソーダを使って効果的に汚れを落としたい場合は、「つけおき洗い」がおすすめです。
つけおきすることで汚れの奥までセスキ炭酸ソーダが染みこむので、ガンコな汚れも落としやすくなりますよ。
ここでは、衣類の皮脂汚れとキッチン周りの油汚れのつけおき洗い方法をご紹介しますね。
ワイシャツの襟についた皮脂汚れの「つけおき洗い」
洗面器などに水を張り、水1Lあたり小さじ1杯のセスキ炭酸ソーダを入れて混ぜます。
セスキ炭酸ソーダが溶けるのを確認できたら汚れた衣類を浸して3時間ほど放置します。
時間をおいたらもみ洗いして、汚れが落ちたらしっかりすすいで乾かせば完了です。
もし汚れがガンコな場合は、セスキ炭酸ソーダで一度つけおきしたあと洗濯機で再度洗ってみるのもよいでしょう。
換気扇やコンロなどの油汚れの「つけおき洗い」
セスキ炭酸ソーダは、コンロの五徳やグリルなどの油汚れにも効果的です。
またレンジフードにある換気扇なども、シロッコファンなどを取り出してキッチン周りのものをまとめてつけおき洗いするのもよいでしょう。
キッチンのシンクに水を張って、さきほどと同じように1Lあたり小さじ1杯のセスキ炭酸ソーダを入れて混ぜます。
3時間ほど放置すれば汚れが浮いた状態になるので、スポンジでこすり落とします。
ゴシゴシこすらなくてよい分、労力の負担が少なくて済むはずです。
また五徳にこびりついたガンコな油汚れには、研磨作用のある重曹を使ったほうがよい場合もあります。
汚れ具合によって、洗剤を使い分けるのも効率よく掃除するためのポイントですよ。
セスキ炭酸ソーダでつけおきするときの注意点
セスキ炭酸ソーダは間違った方法で使用すると、場合によっては取り返しがつかなくなってしまうこともあります。
失敗をなくすためにも、セスキ炭酸ソーダでつけおき洗いするときの注意点について知っておきましょう。
ゴム手袋を着用すること
セスキ炭酸ソーダに直接触れると、肌が敏感なかたは手荒れなどを起こしてしまうことがあります。
このため、セスキ炭酸ソーダでつけおき洗いするときは、ゴム手袋を着用しましょう。
また換気扇を取り外すなど目線よりも高い位置の作業をする場合は、油汚れが目や口に入らないように保護メガネやマスクも着用しておくのがよいでしょう。
向いていない素材や汚れには使わないこと
セスキ炭酸ソーダは、衣類の汚れ落としや掃除など幅広く活用することができますが、苦手な汚れがあるということも知っておきましょう。
さきほどお話した得意な汚れとあわせて苦手な汚れも知っておけば、セスキ炭酸ソーダを上手に使いこなせるようになれますよ。
・アルカリ性の汚れやガンコな汚れ
同じアルカリ性の性質をもつ汚れは中和作用が働かないため、セスキ炭酸ソーダを使っても効果を得られません。
水垢や石けんカスなどのアルカリ性の汚れには、クエン酸など酸性の性質をもった洗剤を使うようにしましょう。
また、たとえ酸性の汚れであってもセスキ炭酸ソーダでは除去できないのが、ガンコなカビや泥汚れです。
セスキ炭酸ソーダは中性に近い弱アルカリ性のため、ガンコなカビなどの汚れを完全除去するのには向いていないんです。
ガンコなカビには、強アルカリ性の性質をもった漂白剤などをおすすめします。
効果的に汚れを落とすには洗剤だけでなく、汚れ自体の性質を知ることも大切といえるでしょう。
・向いていない素材
セスキ炭酸ソーダを使ってはいけない素材があることも知っておいてください。
たとえばアルミ製のものにセスキ炭酸ソーダを使うと黒ずんでしまい、畳や白木の場合は変色したりシミができたりしてしまうんです。
またウール素材は生地を傷めることがあり、デニムなどの素材も色落ちのおそれがあるのでおすすめできません。
まずは目立たない所で試すなどして、使用しても問題ないか確認するとよいでしょう。
セスキ炭酸ソーダを使うときは、使用上の注意をよく読んで正しく使うようにしてくださいね。
まとめ
セスキ炭酸ソーダは弱アルカリ性の洗剤で、身近にある酸性の油汚れやタンパク質汚れを落とすのに活躍します。
ガンコな汚れには、セスキ炭酸ソーダでつけおき洗いすれば落としやすくなるので、ぜひ実践してみてください。
ただし、カビなどセスキ炭酸ソーダでは落とせない汚れや、アルミなど使えない素材などもあります。
事前に使用上の注意を確認することが大切です。
ほかの洗剤と上手に使い分けをして、効率よく掃除して家中をピカピカにしちゃいましょう♪
\プロの分解洗浄で!固まった油汚れを徹底洗浄/