セスキ炭酸ソーダはスプレー式にすることでいろんな場所の掃除に使えますが、正しい使い方を知っておくことが大切です。
間違った方法でセスキ炭酸ソーダを使うと、効果が得られなかったり素材を傷めてしまったりするおそれがあるんです。
こちらのコラムでは、セスキ炭酸ソーダを使ったセスキスプレーの作り方や使い方のほか、注意点などについて解説します。
セスキ炭酸ソーダを上手に使うためにも、ぜひ参考にしてみてください。
\入居前の空室・入居中の在室も!家中丸ごとキレイ/
セスキスプレーの作り方
洗濯以外に掃除アイテムとしても使えるセスキ炭酸ソーダは、スプレー式のものがホームセンターなどで市販されています。
また100円ショップなどで販売されている粉状のセスキ炭酸ソーダを購入して、自分でセスキスプレーを作ることもできます。
粉状のセスキ炭酸ソーダには500gや1㎏などのパックがあり、コストパフォーマンスが高いのが魅力のひとつです。
とくに掃除する場所が多いときや長く使い続けたいというかたは、粉状のパックがおすすめですよ。
ではセスキスプレーの作り方について見ていきましょう。
用意するもの
- 水(500ml)
- セスキ炭酸ソーダ(小さじ1~2)
- スプレーボトル
セスキスプレーの作り方は簡単で、スプレーボトルに水500mlを入れてセスキ炭酸ソーダを1~2杯加えたあと、よく溶けるように振り混ぜたら完成です。
ただし、水に溶かすセスキ炭酸ソーダの量が多いほど洗浄効果が高くなるわけではありません。
セスキ炭酸ソーダが多すぎれば、水に溶けなかった分が拭き残しとなってしまう場合もあるので適量を溶かすようにしましょう。
セスキ炭酸ソーダやスプレーボトルは100円ショップでも手に入るので、ぜひ試してみてくださいね。
セスキ炭酸ソーダの特徴を知っておこう!
弱アルカリ性のセスキ炭酸ソーダは、油汚れや皮脂汚れなど酸性の汚れに効果があります。
酸性の汚れにアルカリ性の洗剤を使うことで中和作用が働き、汚れが分解洗浄されるというしくみです。
基本的に汚れを落とすには、逆の性質の洗剤を使うということを覚えておいてくださいね。
またセスキ炭酸ソーダという名前は聞いたことがあっても、実際にどんな特徴があるのか知っているかたは少ないかもしれません。
ここでは、セスキ炭酸ソーダの特徴について見ていきましょう。
体や環境に優しいエコ洗剤
セスキ炭酸ソーダは、入浴剤の主成分などにも使われる体に優しい無機化合物のエコ洗剤です。
また自然由来であることから、界面活性剤などの有機物が入った洗剤よりも環境に優しく安心して使うことができます。
重曹よりも洗浄力が高い
エコ洗剤として使われる洗剤には、セスキ炭酸ソーダのほかにも重曹があります。
セスキ炭酸ソーダは重曹よりもアルカリ性が強いため、洗浄力が高いという点が大きな違いです。
ただし重曹は粒子が大きく、クレンザーのような研磨効果があります。
このため、拭き掃除ならセスキ炭酸ソーダでこすり洗いなら重曹といったように、使いたい素材によって使い分けてみるのもよいでしょう。
消臭効果もある
セスキ炭酸ソーダは洗浄力があるだけでなく、酸性のニオイを中和させる働きがあり除菌や消臭効果も期待できます。
雑菌の繁殖を抑える静菌作用があるので、シュッと吹きかけておくだけで清潔な状態を保ちやすくなるんです。
水に溶けやすい
セスキ炭酸ソーダは水に溶けやすい性質をもっているため、スプレーにしても使いやすいのが特徴です。
重曹は水に溶けにくいので、二度拭きしないと白い溶け残りが出てしまいます。
しかしセスキ炭酸ソーダは水に溶けやすく溶け残りもほとんどないので、効率よく掃除ができますよ。
セスキ炭酸ソーダが向いていない素材や汚れもある
セスキ炭酸ソーダには、苦手な汚れがあることも知っておかなくてはいけません。
向いていない素材に使ってしまうと、取り返しがつかなくなることもあるので注意してくださいね。
・アルミ製品
セスキ炭酸ソーダをアルミ製のものに使ってしまうと化学反応を起こして黒ずむことがあるので避けましょう。
・コーティング加工されているもの
フローリングにセスキ炭酸ソーダを使ってしまうと、ワックスを剥がれてしまうおそれがあります。
またコーティング加工が施されている金属なども、コーティングが剥がれてしまうことがあるので気をつけてください。
・畳や白木
畳や白木などにセスキ炭酸ソーダを使うとシミになったり変色したりすることがあります。
掃除に使うときは、まず目立たない場所で試して問題ないか確認することがおすすめです。
・水垢やカビ
水垢はセスキ炭酸ソーダと同じアルカリ性なので、汚れを分解する中和作用が働きません。
またカビは酸性の汚れではありますが、セスキ炭酸ソーダのアルカリ性は強くないので完全除去することがむずかしいでしょう。
セスキスプレーの効果的な使い方
セスキ炭酸ソーダを使うときは、準備が大切です。
セスキ炭酸ソーダは弱アルカリ性なので、肌が敏感な方は手荒れを起こしてしまうことがあります。
セスキ炭酸ソーダを使って掃除するときには手袋を着用するようにしましょう。
また目線よりも高い場所を掃除するときは、目や口に汚れなどが入らないようにゴーグルやマスクなどをすることがおすすめです。
準備ができたら、セスキスプレーを使っていろんな場所を掃除してみましょう。
ここでは、セスキスプレーを効果的に使う方法をいくつかご紹介しますね。
使い方(1)キッチン
セスキスプレーは、油汚れがつきやすいコンロやその周辺の壁、換気扇などの掃除に効果的です。
乾いた雑巾にセスキスプレーを吹きかけて汚れを拭き取るだけでキレイになりますよ。
ガンコな油汚れには、キッチンペーパーをかぶせた上からパックするような感じで直接スプレーしたあと、30分ほど時間をおいてから拭き取るといいでしょう。
また排水口などに使えばヌメリなどを落とすことができ、雑菌の繁殖も抑えることができますよ。
さらに生ゴミやゴミ箱に軽く吹きかけておくだけでも、ニオイも抑えられるので便利です。
使い方(2)リビング
テーブルや窓ガラスについた手垢汚れも、スプレーを吹きかけてサッと拭くだけで簡単に落とすことができます。
ほかにもカーペットやクッションなどにセスキスプレーを吹きかければ、汗のニオイなどを抑えることができますよ。
使い方(3)浴室
セスキ炭酸ソーダは、酸性の湯垢や皮脂汚れに効果的です。
浴室の壁や浴槽などにセスキスプレーを吹きかけてスポンジで軽くこすればツルツルになります。
またセスキ炭酸ソーダはカビを完全に除去することはむずかしいですが、スプレーを吹きかけておけば繁殖しにくい環境にすることができます。
定期的に浴槽や壁などにセスキスプレーして、カビの発生を予防しましょう。
セスキスプレーの作り置きはおすすめできない
セスキスプレーは、1ヶ月もたつと洗浄効果が落ちてきてしまうので、大量に作り置きをしておくことはおすすめできません。
セスキスプレーを作るときは、できるだけ早めに使い切れる量を目安に作るようにしてください。
また作り置きを保存する場合は、洗浄効果が落ちないように高温や直射日光を避けるようにしてくださいね。
まとめ
セスキ炭酸ソーダはスプレー式にすることで、簡単に使える便利な掃除アイテムになります。
さまざまな場所の掃除に使えるだけでなく、粉状のパックを使えばコストパフォーマンスもいいのでおすすめです。
ただし、セスキ炭酸ソーダには向いていない素材や汚れがあることも知っておきましょう。
セスキスプレーを正しく使って、家中をいつでも清潔な状態にしておきましょう♪
\プロの分解洗浄で!固まった油汚れを徹底洗浄/