「ホタテが掃除や洗濯に使える」
そんな噂を耳にした、もちやぷらす編集部の飯太です。
ホタテで掃除…、「ほんとかよ!?」と思いつつ調べてみると、
北海道にある(有)北栄がホタテの貝殻で洗剤を開発・販売しているとの情報が!
なぜホタテ?(やっぱ北海道だからか?)
気になる!ということで、開発者の小杉直司さんに話しを伺うことに。
そこで判明した、ホタテの意外な実力とは!?
\お話を伺ったのはこの方/
取材協力:有限会社 北栄
\入居前の空室・入居中の在室も!家中丸ごとキレイ/
ホタテ貝の力で汚れを落とす!万能エコ洗剤「クリホーグ®」
ホタテ生まれの「クリホーグ®」。
素材はほぼホタテの貝殻というエコ洗剤、どのようにして作られているのでしょうか。
また、その洗浄力はいかに!?
洗濯洗剤だけど使い方はいろいろ!
ホタテから洗剤ができる、というのは本当ですか?
僕はホタテのことを、海の幸としか認識していないのですが…。
本当です。ホタテは天然の洗剤になるんですよ。
「クリホーグ®」は、ホタテの貝殻を約1050℃で焼き、アルカリ分と酸化カルシウムに分解したものを主成分とした洗剤です。界面活性剤を使わない、自然由来の洗剤になります。
油汚れから衣類の汚れまで、一般的な汚れならなんでもこいです!
スゴイ…。
ちなみに、具体的にはどういったところに使えるのでしょうか?
クリホーグ®は洗濯のほか、台所やお風呂などの水回りのお掃除にも使えます。洗濯のときは粉末のまま。お掃除のときは水に溶いてスプレーボトルに入れて使うのがオススメです。
クリホーグ®だけで、洗濯も掃除もできるのはいいですね。
ちなみに小杉社長の一番オススメの使い方は?
やっぱり一番効果を実感してもらいやすいのは、食器の洗浄かな。
とくにカップについたガンコな茶渋なども、浸け置きでスッキリ落とせますよ。
僕はいつも茶渋落としに漂白剤を使うんですが、洗ったあとのツーンとしたニオイがちょっと苦手で。さっそく試してみます!
\クリホーグ®でコンロの油汚れなどを落としてみた/
こびり付いていた茶渋がなかったことに!
ついでにコンロの掃除にも使ってみると…。
油まみれのコンロ周りにクリホーグ®をスプレーして約10分。
布巾で拭いたら、あらピカピカ!
続いては洗濯効果を確かめるために、汚れた布をクリホーグ®で洗浄してみました。
クリホーグ®開発のきっかけは「海への恩返し」
予想外の洗浄パワーをもっていたクリホーグ®。
そのアイデアはどのように生まれたのでしょうか。
クリホーグ®を作ったきっかけは、「お世話になっている海に恩返しがしたい」と思ったからなんですよ。
「恩返し」…ですか?
そうそう、ホタテの貝殻で商品を作らせてもらっているから、ホタテを育ててくれる海に恩返しがしたかったんですよ。
環境にやさしい洗剤で、少しでも海がきれいになればと思っています。
素晴らしいです!もっとエコ洗剤が広まって、きれいな海が保たれるといいですね!
ちなみに、クリホーグ®が商品化されるまで、どのくらい期間がかかりましたか?
商品化までには半年かかりました。
当時は試作品の洗浄力を調べるために、一日に50回くらい洗濯機を回して、布の汚れが落ちるか実験していましたね。
一日に50回!しかも半年間!
洗浄力に自信をもっていらっしゃる理由がわかりました。納得です。
ホタテの貝殻で洗剤を作る方法なんて誰も教えてくれなかったから、納得いくまで試作をするしかなかったんです。
すごいです!開発者の熱い想いが感じられます!
地元の環境改善に貢献。リサイクルから始まった事業
環境問題の改善に力を入れている北栄さんですが、そもそもの発端は何がきっかけだったのでしょうか。
年間4万トンの廃棄物。ホタテの貝殻が抱える問題
小杉社長がホタテの貝殻を使った事業を始めたきっかけを教えてください。
事業を始めたきっかけは、地元が抱えている「ホタテの貝殻問題」をどうにかしたいと思ったからですね。
うちが会社を構えている北海道の八雲町(やくもちょう)は「噴火湾(ふんかわん)」に面していて、ホタテの水揚げが年間8万トンにもなります。
しかし、半分の4万トンは貝殻なので、産業廃棄物になってしまうんです。
そんなにも!
そうなんです。だから地元の環境問題に貢献したくて、ホタテをリサイクルする事業を始めたんですよ。
創業当初は工業製品の開発に挑戦
最初に作った製品は?
路面が凍結しても滑らないタイヤの開発からスタートしました。
道内を走る車は、冬になるとスリップ防止のためにスパイクタイヤに履き替えています。
しかし、スパイクタイヤは道路を削ってしまうんです。それを解決するために、タイヤを作っていました。
そのほか「上質紙」や「ラップの充填剤」など、試せることにはどんどん挑戦しましたね。
ホタテの貝殻って、いろんなことに使えるんですね。
それらの工業製品は実際に商品化したんでしょうか?
実用段階まではいったものの、製品を輸送するコストの問題で結局は商品化しなかったんですよ。当時は青函トンネルがなかったので、輸送は全部船で、コストに見合わなかった。
せっかく製品として完成させたのに残念です。
次に挑戦したのは「肥料」。一般的な肥料に含まれている「炭酸カルシウム」という成分は、ホタテの貝殻にも含まれているんです。
肥料とホタテの貝殻が同じ成分。知らなかったです。
でも炭酸カルシウムは、土に混ざっても15%くらいしか溶けないんです。
しかも溶けずに残った炭酸カルシウムは土と混ざるとセメント化しちゃうんですよ。
そのうえ、ホタテの貝殻には塩分も含まれるのでそのまま撒いてしまうと、塩害も発生してしまうんですよ。
なるほど。新しいものを作り出すのって本当に大変なんですね…。
課題をひとつずつ解決して、最終的には土に溶ける炭酸カルシウムの開発までたどり着きました。そして、塩害被害の心配もない肥料を完成させたんです。
開発から35年。うちの肥料は今でも全国の農家さんに使っていただいています。
農薬除去にホタテ!?パウダーから歯磨き粉まで多彩な商品展開
北栄さんでは、クリホーグ®以外にもホタテを用いた製品を作られています。
そのなかから、編集部が「これぞ!」と思った商品をご紹介!
【ハイドロキシアパタイト35%配合!】薬用歯磨き粉「シェルピカ®」
シェルピカ®は、口臭改善とホワイトニング効果が期待できる薬用歯磨き粉です。最大の特徴は「ハイドロキシアパタイト」が配合されていること。
ハイドロキシアパタイトの3つの効果その1傷ついたエナメル質を修復してくれるその2口内の雑菌を絡め取り、うがいで排出してくれやすくするその3歯に沈着した汚れを分解する
このようにハイドロキシアパタイトは、歯にとって良いことづくし!
ちなみにシェルピカ®にはハイドロキシアパタイトが35%も配合されています!
一般的な歯磨き粉だと7~8%程なので、約5倍も多く含まれていることになりますね。
トマトを洗うと色が変わる!?農薬洗浄剤「貝洗美®Vegetable」
貝洗美®Vegetable(ベジタブル)は、野菜専用の洗剤です。
これを水に溶いて野菜を浸けると、農薬を落として野菜本来のおいしさを蘇らせることができるそうです。
貝洗美®Vegetableで洗ったお米は、ツヤツヤと透明感が増して、ふっくらしました!
保温してもお米の色が変わらず、香りも変化がなかったです。
気になるところにシュッ!ホタテの除菌剤「貝洗美®M」
アルカリ除菌スプレー「貝洗美®M(ミスト)」。ホタテ貝殻由来の天然成分で作られており、アルコールや塩素など刺激の強い成分は含まれていません。
マスクの除菌にはもちろん、衣類やドアノブ、テーブルなどさまざまな場所に使えます!気になるところにシュッと一吹き。ポケットサイズなので、持ち歩きにも便利です。
※貝洗美®Mをスプレーしたあとは、必ずティッシュペーパーなどで拭き取るようにしてください。アルカリ成分が家具などの変色をまねくおそれがあります。
※肌荒れの原因となりますので、手指へのご使用はお控えください。
【貝洗美®vegetable/貝洗美®Mの除菌効果】
アルコールや塩素が入っていなくても、3~10分で食中毒の原因となる細菌やウイルスをしっかりと除菌することができます。
ホタテからできたパウダーの今後とは?
地元の環境改善に貢献するために起業して35年以上。最後にこれから小杉社長が目指すものを教えていただきました。
もっともっとホタテ貝の素晴らしさを伝えていきたいですね。
そして、クリホーグ®を全国展開したいと思っています。また、肌が敏感な人でも安心して使える化粧品や洗顔料といった、美容関係の開発にも取り組みたいです。
最後に「クリホーグ®」の名前をお伺いしたところ、
- 「クリ」がクリーニング
- 「ホー」がホタテ
そして「グ」は、なんと当時ブレイクしていた女性お笑い芸人「エドはるみ」の持ちネタである「グ~?」が元になっているのだとか!
商品名にさりげない遊び心が含まれているんですね(笑)
ホタテ生まれの「クリホーグ®」は洗濯洗剤としてはもちろんのこと、台所の掃除、お風呂掃除など幅広く活用できます。
もちやぷらす専属の主婦ライター・わたナギ子さん曰く「汚れ落ちが良すぎて、驚愕しました」とのこと。洗剤にはこだわりのある、わたナギ子さんを納得させるなんて「クリホーグ®」すごいです。
そんな人にも海にもやさしい「クリホーグ®」、ぜひ一度お試しあれ!
「クリホーグ®」の購入はこちらから(有限会社 北栄)
※「クリホーグ」「シェルピカ」「貝洗美」は有限会社 北栄の登録商標です。