
漆喰壁の汚れをスッキリ落とす方法3つ!塗りなおす前に試したい対処法/ハウスクリーニング

こんにちは。
もちやぷらす専属の主婦ライター、わたナギ子です。
壁に使う素材として、最終的に漆喰がベストではないかと思う今日このごろ。
時間と予算があれば、家中の壁を漆喰に変えたいところですね。
さて自宅の壁に漆喰を採用しているみなさんは、正しい汚れの落とし方をご存じでしょうか。
漆喰はメンテナンスが大変だと思われがちですが、汚れ落としは意外と簡単にできるんですよ。
今回は、壁を塗りなおす前に試したい、漆喰の汚れ落とし方法をご紹介します。
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漆喰とは

漆喰とは、日本の家屋の壁素材として昔から使われてきた素材です。
漆喰は水酸化カルシウム(消石灰)を主成分とした建築材料で、お城や蔵の壁などに使われてきました。
漆喰には燃えにくくて丈夫というメリットがあります。建物を火事や鉄砲から守る役割を果たしていたんですね。
そして最近では、また新たなメリットを理由として家の壁に採用するケースが増えています。とくに建材には自然素材のものを使いたいという方に選ばれているようです。
漆喰のメリットには次のようなものがあります。
- 調湿機能がある
- 不燃性である
- ホルムアルデヒド(*)を吸着する
- 風合いのある見た目
- 経年劣化が少ない
- メンテナンスが簡単
- 抗菌&消臭効果がある
(*)ホルムアルデヒドは、壁紙などに使用される接着材料や家具から揮発する物質で、シックハウス症候群の原因になるといわれています。
参考:LOHAS WALL
漆喰と珪藻土とのちがい
漆喰は水酸化カルシウムを原材料としているのに対して、珪藻土は珪藻の殻の化石を原材料としています。
漆喰と珪藻土は似たような素材ですが、日本では漆喰が使われることの方が多いかもしれません。
というのも、漆喰は珪藻土に比べてやや丈夫、珪藻土は漆喰に比べてやや湿気を吸い取る効果が高いという特徴があるからです。
漆喰は、珪藻土よりは劣るものの、調湿機能が十分にあり、ひび割れにも強いので、選ばれるケースが多いのだと考えられます。
漆喰も珪藻土も、それ単体では固まっていない素材なので、固めるための材料が必要です。
その固める材料はメーカーによって違いがあるので、接着材料の質を比較しておきましょう。
汚れを落とす方法3つ

漆喰の壁が汚れてしまったときにはどのように掃除したらよいのでしょうか。
比較的お手入れが楽だといわれる漆喰ですが、汚れ落としのコツや注意点もありますので確認しておきましょう。
【1】消しゴムやメラミンスポンジでこする
ちょっとした汚れなら、消しゴムやメラミンスポンジでこすれば落とせます。
壁をこすってしまったためにできた手垢やすり汚れは、まずは消しゴムで消してみましょう。
消しゴムで落とせない汚れは、メラミンスポンジでこすれば落とせることがあります。
メラミンスポンジは軽く水で濡らし、汚れを削り取るようにこすってみてください。
消しゴムやメラミンスポンジでこすり落とすと、そこだけが新しい色になって、まわりの色と差ができてしまうことがあります。
まずは目立たない場所で試し、様子を見ながら汚れ落としを進めていくと失敗が少ないでしょう。
【2】オキシクリーンで漂白する
こすっても落とせない汚れは、漂白してみましょう。
使う洗剤は、汚れを分解して浮かせる作用がある酸素系漂白剤がおすすめです。
ここでは酸素系漂白剤のオキシクリーンを使った掃除方法をご紹介します。
- オキシクリーン 約30g
- 雑巾
- お湯(40~60℃)
- ゴム手袋
- バケツ
漆喰の掃除手順
- STEP1
-
バケツにお湯とオキシクリーンを入れてオキシ溶液をつくる
- STEP2
-
オキシ溶液に雑巾を浸してから絞る
- STEP3
-
雑巾で壁を拭く
【3】サンドペーパーで削る
油性マジックなどの汚れの場合、奥まで浸み込んだ油汚れが落とせないことがあります。
落としにくい油汚れはサンドペーパーで削りましょう。
サンドペーパーは、できるだけ目の細かいものを選ぶのがおすすめです。
目の粗いサンドペーパーで削ると、漆喰の風合いを損なうことがあります。
サンドペーパーで削るときは、やさしく削るようにするのがコツです。
まわりとの色や風合いに違いが出ないよう、様子を見ながら削ってください。
漆喰の汚れ落としにキッチンハイターは使える?
漆喰の汚れを漂白するときには、次亜塩素酸ナトリウム入りの塩素系漂白剤を使うことも可能です。
ただし次の2つのことに注意しましょう。
【1】ニオイが気になる場所では使わない
キッチンハイターなどの塩素系漂白剤を漆喰の壁に使用すると、2~3日は「ツーン」とした塩素独特のニオイが消えません。
そのためニオイが気になる場所では使用を控えたほうがよいでしょう。
【2】泡タイプを使う
キッチンハイターなどの塩素系漂白剤には液体タイプと泡タイプがあります。
漆喰壁の汚れ落としには、泡タイプのほうを使いましょう。
泡タイプは、液体タイプよりも濃度が薄いので素材へのダメージが軽減できます。
また泡タイプは汚れ部分に吸着しやすく、短時間で漂白を完了することができるんですよ。
塩素系漂白剤を使うと、時間がたつごとに漂白が進んでいきます。
そのため使う量はほんの少しにして、様子を見るのが失敗しないコツです。
漆喰は大量の塩素系漂白剤を使用すると、変質してしまうことがありますので気をつけましょう。
漆喰にカビが発生したときの対処法

漆喰には調湿機能が備わっていますので、カビが生えにくいとされています。
ですが壁についた汚れにカビが発生することはあります。
漆喰の壁にカビが発生しているときには次のような方法で対処してください。
軽いカビにはアルコール除菌スプレーを使用
軽いカビ汚れなら、アルコール除菌スプレーで除去できます。
タオルやティッシュペーパーなどにアルコール除菌スプレーをふきかけ、汚れをふき取ってください。
アルコール除菌スプレーの成分は気化してしまいますので、ふき取りはそのまま放置しておきます。
ただしアルコール除菌スプレーには漂白効果がありません。
広範囲に広がるカビにはカビ取り剤を使用
黒カビなどが広範囲に広がっている場合には、壁専用のカビ取り剤を使用しましょう。
次亜塩素酸ナトリウム入りですので塩素のニオイがあります。
使用するときには換気・マスク・手袋・ゴーグルが必須です。
手に負えない場合はプロに任せる
壁の汚れが自分の手に負えないときには、プロに任せるという手もあります。
壁を塗りなおす前に、全体をハウスクリーニングでキレイにしてもらうと、想定外の効果が得られることも…。
短時間でキレイにしてもらえるので、もっと早く依頼すればよかったという声が多いんですよ。
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漆喰の壁を美しく保つには?

漆喰の壁を美しく保つには、汚れが新しいうちに対処するのがポイントです。
漆喰の汚れ落としは簡単にできるので、早目に掃除をしておきましょう。
また漆喰の壁は、湿度を調節する機能があってカビが生えにくいとされています。
ですが汚れや湿気がたまっていると、カビが発生することもあります。
ふだんからこまめに換気をし、掃除をしておくことが漆喰の壁を美しく保つコツです。
どうしても落とせない汚れは、ハウスクリーニングを試してみるのも一つの方法です。対応できる業者を探してみてはいかがでしょうか。
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