コンセントを掃除してほこりを除去!電気火災を防ぐ5つの方法も解説/ハウスクリーニング

コンセントを掃除してほこりを除去!電気火災を防ぐ5つの方法も解説

一度でいいので電気ナマズの水槽に手を入れてみたい好奇心旺盛の、もちやぷらすライター茶美代(チャミヨ)です。

コンセントは、家中のいたるところにありますが、定期的に掃除していますか?
ほこりがたまっているコンセントや許容量を超えて電気製品を使っていると、発火して火災の原因になるので注意しなくてはいけません。

今回は、コンセントのほこりが原因で起きるトラッキング火災や電気ショート火災を防止策と合わせてご紹介します。
大きなトラブルを未然に防ぐためにも、ぜひ参考にしてください。

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目次

コンセントとは?

コンセントにプラグを差す様子

コンセントとは、壁に付いている差込穴のことをいいます。
そして、電気製品から伸びた先にある2本の突起部分がプラグになります。
「コンセントを差す」という言葉を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。
しかし、正しくは「プラグを差す」なんです。

また、コンセントやプラグの形状には、さまざまな種類があります。
日本の場合はJIS規格によって定められていて、一般的な家庭で使われているプラグは、どの地域でも同じ形状です。
ただし、エアコンやIHのクッキングヒーターなど、使用する電圧が異なる場合は、安全面の理由から突起部分が3本になり形状も変化します。

日常よく使うコンセントとプラグですが、使い方によっては非常に危険ということも覚えておかなくてはいけません。

トラッキング火災が起きる原因

トラッキングが起きたコンセント

トラッキングとは、コンセントとプラグのすき間にたまったほこりが湿気を吸収することで通電し発火する現象をいいます。
たとえ、電源がオフになっている電気製品でも、コンセントにプラグが差してあれば、いつでも起きる可能性があります
このため気付かないうちにトラッキング現象が起き、火災にまで発展する事例も多いようです。

湿気やほこりがたまりやすい場所は注意が必要

家のなかでトラッキングが起きやすいのは、プラグを差したままの場所と湿気の多い場所です。
冷蔵庫やテレビなどのプラグは、差しっぱなしにしている人がほとんどではないでしょうか。
差しっぱなしのプラグには、どうしてもほこりがたまりやすくなるので注意しなくてはいけません。

湿度の高い場所でいえば、脱衣所や結露しやすいエアコン周りにあるコンセントにも注意が必要です。
また、キッチンの近くに換気扇がある場合は、差したままになっていることが多く、料理中などに出る油や水蒸気によってプラグにほこりがつきやすくなります。

プラグを差しっぱなしにしやすい場所

  • 洗濯機
  • 冷蔵庫
  • 食洗機
  • 食器乾燥機
  • 電子レンジ
  • オーブントースター
  • 炊飯器
  • 電気ポット
  • エアコン
  • パソコン
  • 充電器
  • レコーダー
  • トイレの暖房便座や温水洗浄便座
  • wifi機器 など

トラッキング火災を防ぐための掃除方法

軍手と雑巾

トラッキングの発生を防ぐには、コンセントやプラグに付いたほこりを取り除くのが基本です。
掃除を始めるときは、感電などの事故を防ぐため、プラグを抜く前にブレーカーを落としておきましょう

準備するもの

  • 軍手
  • 重曹スプレー
  • 掃除機
  • 雑巾

コンセントとプラグの掃除手順

コンセントとプラグの掃除手順

  1. コンセントからプラグを抜く
  2. 掃除機でコンセントとプラグのほこりを吸い取る
  3. 軍手を使ってコンセントとプラグを乾拭きする
  4. 頑固な汚れは軍手に重曹スプレーを吹き付けて拭き取る
  5. 重曹を使ったあとは水拭きと乾拭きをして完全に乾かす

乾いたほこりなら軍手をはめた手でなぞるだけでも取り除けますが、べたついたほこりは頑固なので重曹を使って落とします。
コンセントに重曹スプレーを直接吹きかけると、穴に水が入り漏電するおそれがあるので避けましょう。
重曹スプレーで掃除するときは、軍手に吹きかけて使うようにしてくださいね。

重曹を使ったときは、白く残らないように固く絞った雑巾で水拭きします。
水拭きのあとは乾拭きして完全に乾かし、ほこりがたまらないようにプラグを奥までしっかりと差し込みましょう。

プラグのほこりを取るときは、コード部分の汚れも取っておくといいでしょう。
軍手をした手でコードを握って、スーッと引っ張るだけなので簡単ですよ。

また、プラグやコンセントの掃除をするときは、劣化していないか確認しておくことも大切です。
特にプラグが変形していたり焦げたりしている場合は、火災の原因になるので使用しないでください。
もしコンセント自体がガタつくときやプラグを奥まで差してもグラグラするなら、電気店などに点検してもらうことをおすすめします。

トラッキング防止アイテムを使うのもおすすめ!

キャップのついたコンセント

ホームセンターやネット通販では、トラッキングを防止するさまざまな便利アイテムが市販されています。

コンセントキャップ

使っていないコンセントの差込口にフタをして、ほこりなどが入り込むのを防ぎます。

プラグカバー

プラグに難燃性のシリコンカバーを取り付けて、トラッキングの発生を予防します。

安全シャッター付き電源タップ

差込口にほこりの侵入を防ぐ安全シャッターが付いた電源タップです。
コンセントの許容量を超える電力を継続して使用した場合に、通電を遮断する機能が付いているものもあります。
電源タップは消耗品なので、5年以上使っているものは新しいものに取り替えるのがおすすめです。

他にもある電気火災の原因!

銅線がむき出しになった電源コード

電気火災の原因は、トラッキング現象だけではありません。
実は、電源コードのショートや間違ったコンセントの使い方によって起きることもあるんです。

電源コードのショートによって起きる火災

電源コードは、銅線の束が2本に分けられていて、それぞれの線は電気を通さないように絶縁体のビニールなどに覆われています。
しかし、劣化したり傷が付いたりしてビニールが破損すると、むき出しになった銅線が断線すると発熱することがあります。
また、2本ある銅線同士が接触すると、ショートを起こして発火するおそれがあるので注意が必要です。

許容量を超える電気の使用による火災

基本的に1つのコンセントで使える電気製品は、差込口の数にかかわらず合計1500W(15A)までです。
コンセントの許容量を超えて電気製品を使うと、銅線を保護しているビニールが熱で溶けるなど、絶縁性能が落ちて発火し火災の原因になります。
特に、消費電力の高い炊飯器やドライヤーなど、複数の電気製品をタコ足配線で使用している場合は注意が必要です。
機種によって異なりますが、一般的に消費電力の高い電気製品は以下の通りです。

  • 電子レンジ:約1000~1300W
  • ドライヤー:約600~1200W
  • 炊飯器:約700~1300W
  • ホットプレート:約650~1300W
  • 掃除機:約800~1200W

ちなみに、A(アンペア)はW(ワット)÷100Ⅴ(ボルト)で計算できます。
コンセントやプラグにAの表記だけしかない場合は、W数から換算して考えてみましょう。

1つのコンセントでたくさんの電気製品を使っている場合やブレーカーが頻繁に落ちるなら、コンセントの許容量を超えているかもしれません。
一度コンセントを見直して、余裕をもった電力の使い方ができているか確認してみてくださいね。

電気ショートによる火災を防ぐ5つの方法

たこ足配線のコンセント

電源コードのショートを防ぐには、以下の点に注意しましょう。

1.タコ足配線をしない

先ほども解説したように、タコ足配線は発火につながりやすい原因のひとつです。
コンセントの過剰な負荷を避けるために、電気製品は許容範囲内で使いましょう

2.プラグを抜くときにコードを引っ張らない

プラグを抜くときに電源コードを引っ張ると、断線するおそれがあります。
電源コードの抜き差しは、必ずプラグ本体をもつようにしましょう。

3.電気コードを束ねない

電源コードを伸ばすのが面倒だからといって束ねたまま使うと、コードが高温になり絶縁性能が落ちる可能性があります。
どんな電気製品であっても、電源コードは伸ばして使うようにしてください。

4.電気コードが家具の下敷きにならないようにする

電源コードが家具の下敷きになっていると、銅線が破損してショートの原因になります。
電気製品を使うときは、テーブルやイスの足部分で踏みつけていないか確認しましょう。

5.電源コードを釘などで固定しない

釘やステップル(U字釘)などで電源コードを強く打ちつけると、銅線がつぶれてしまい断線やショートの原因になります。

ハウスクリーニングに依頼するのもひとつの方法

コンセントの掃除をしたくても、冷蔵庫など大型家電の裏側の高い場所には手が届きにくいものです。
もし自分では掃除が難しいと感じる場合は、ハウスクリーニングに依頼するのもおすすめの方法です。

プロの業者なら、自分では手の届かない場所はもちろん、家中をまとめてキレイにしてくれますよ。
何より、手間や時間を省けるのは大きなメリットですよね。

トラッキングやショートといった現象は、いつ起きるか分かりません。
しかし、定期的に掃除をしてプラグやコンセントにほこりをためないようにしておけば、発火や火災のリスクを減らすことができます
大きなトラブルが起きないようにするためにも、1年に1回はコンセントやプラグを点検するように心がけましょう。

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ライター

料理・掃除・音楽をこよなく愛するロック女子。飲食業の経験から衛生面には人一倍気を使っている。料理も掃除も効率の良さを追求したい派で、キッチン周りはいつでもキレイでないと気がすまない。「おいしい料理はキレイなキッチンから」が座右の銘。

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