行列のできるラーメン屋さんって、どうしてコンクリート打ちっぱなしの壁が多いのかしら??
なんてことが気になっている、もちやぷらす編集部の主婦ライター、わたナギ子です。
コンクリートでできた壁が黒ずんでいると、とっても目立つんですよね。せっかくのインテリアも台無し、ラーメンのおいしさも半減してしまいます。
コンクリートにカビが発生したときには、できるだけ早く退治してしまうのがおすすめなんです。「たかがカビ」と油断していると周りに広がって、手に負えなくなることも…。
カビは見栄えが悪いだけでなく、吸い込むと深刻な病気につながることがあります。大発生してしまう前にカビは根絶やしにし、掃除の後はしっかり予防対策もしておきたいですね。
ここではコンクリートにカビが生えたときの適切な掃除方法や注意点と、予防法もご紹介しますので参考にしてください。
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コンクリートの黒ずみはホントにカビ?見分け方のコツ
そもそも、そのコンクリートの黒ずみの正体は本当にカビでしょうか?まずは確かめてみる必要がありますね。
コンクリートにつきやすい汚れには、ホコリ、排気ガス、コケ、皮脂汚れ、油汚れ、コケなどがあります。黒ずみの正体はカビ以外のものかもしれませんし、カビを含む複合的な汚れかもしれません。
次の表を参考に、汚れの正体を確認してみましょう。
見分け方 | おもな掃除法 | |
---|---|---|
カビ | 黒や深緑丸い点々が散らばる | カビ取り剤または塩素系漂白剤使用 |
コケ | 緑色隆起したものが密集 | 中性洗剤または塩素系漂白剤使用 |
サビ | 茶色 | サビ取り用洗剤使用 |
雨水 | 上から流れるシミ階段の立ち上がりに多い | カビ取り剤使用 |
油 | 濡れたようなシミ水をかけてはじくなら油 | 強力油用洗剤使用 |
コンクリートの黒カビを落とす掃除方法
コンクリートに黒カビが生えているのを見つけたら、すぐに退治してしまいましょう。近年カビは、肺の病気以外にもガンやアルツハイマーなどさまざまな病気に関係することがわかってきています。
住人の健康を守るためにも、カビは繁殖する前に対処しておくと安心ですね。また掃除をするときには、カビの胞子を吸い込まないよう注意してください。
カビ除去掃除には、カビ専用の洗剤がおすすめですが、すぐにでも掃除をしたいというときには、ご家庭にある塩素系漂白剤を使うこともできます。
「キッチン泡ハイター®」や「カビキラー®」などの泡で噴射するタイプの塩素系漂白剤を使う方法をご紹介しますので参考にしてくださいね♪
※キッチンハイター®は花王株式会社の登録商標です。
※カビキラー®はエス シ- ジヨンソン アンド サン インコ-ポレ-テツドの登録商標です。
- 塩素系漂白剤(泡タイプ)
- キッチンペーパー
- 扇風機
- ゴム手袋
- ゴーグル
- マスク
- ブラシ
- バケツ
- クロス(雑巾)
塩素系漂白剤は、布地に付着すると脱色するおそれがあります。またカビが付着することもありますので、汚れや脱色が気にならない作業服で掃除を始めましょう。
コンクリートのカビを掃除する手順
- STEP1
-
カビが発生している個所に洗剤を吹きかける
- STEP2
-
洗剤の液だれが気になる場所にはキッチンペーパーを貼り付ける
- STEP3
-
数分放置する(洗剤パッケージに記載されている時間にしたがう)
- STEP4
-
ブラシやクロスで静かに汚れをふき取る
- STEP5
-
流水で洗い流す(洗えない場所は水拭き)
- STEP6
-
扇風機などでしっかり乾燥させる
カビは見えないところにも胞子が付着していることが多いです。そのため黒カビ汚れになっている場所の周辺も掃除しておくことをおすすめします。
屋外にある壁の場合、高圧洗浄機を使うケースもあるでしょう。その場合には、コンクリート壁が傷むおそれがありますので、目立たないところで試してみてから使用することをおすすめします。
コンクリートの黒カビを掃除するときの注意
市販の塩素系漂白剤をつかうときには、商品パッケージにある注意事項をよく確認しておきましょう。塩素系漂白剤は、ツーンとした臭いがありますし、肌に触れると刺激で皮膚が荒れてしまう危険性があります。
また市販の洗剤を使った掃除方法はあくまでも応急処置程度の効果しかありません。カビの胞子は黒くはないので、付着していることに気づかないことがあり、残った胞子はまた繁殖をくりかえすことになるんです。
そのため自力で手におえないカビ除去は、プロに任せたほうがよいケースもあります。また、自力でどうにかキレイにカビ退治をすることができた場合にも、油断せずカビ予防対策をしておくことが必要です。
コンクリートの黒カビは予防できる!
コンクリートの黒カビは、ある程度自力で予防することができます。屋外の場合と室内の場合とでは、カビが発生する原因がちがいますので、それぞれの予防策を参考にしてくださいね。
屋外の場合:周辺環境を見直そう
カビが生える原因として多いのが湿気です。まずは周辺環境で湿気を発生させるものがないかどうか確認してみましょう。
庭木の伐採
庭木がコンクリート壁に生い茂っている場所はありませんか?日光や風をさえぎってしまう樹木があれば、剪定や伐採をしておきましょう。
排水や側溝の改善
排水つまりを起こしている場所では、湿気がこもりやすくなりますので、しっかり掃除しておくことが大切です。またフタの空いている側溝があると、湿気が上がりやすくなりますので、フタをするなどの改善をしておきましょう。
室内の場合:結露対策をしよう
コンクリート打ちっぱなしの壁の場合、外の気温がダイレクトに伝わるので、夏は暑く冬は寒いといった現実に悩まされることが多いようです。冬の場合、壁がものすごく冷たくなり、室内で温められた空気がそこに当たると結露が発生してしまいます。
結露は少しでも放置すればカビ発生につながりますので、結露対策が欠かせません。室内で効果のある結露対策には次のようなものがありますので、できるものから試してみてください。
- こまめに換気をする
- 結露はこまめにふき取る
- 換気扇があればなるべく運転させておく
- 窓の断熱リフォームをする
- 扇風機やサーキュレーターで部屋の空気を循環させる
結露対策についてはこちらの記事でもくわしく解説しています。
コンクリートにできてしまったカビは放置すると手に負えなくなるのですぐに掃除をしておきましょう。また、カビは発生しないように普段から対策をしておくのが効果的です。
適切な対策で、美しいコンクリート壁面を保ってくださいね。