靴箱には頻繁に履くシューズ、パンプスから、行事用の革靴など、さまざまな種類の靴が収納されているのではないでしょうか。
ところで外出から帰ったら、下駄箱にすぐに靴を入れてしまっていませんか?
じつはすぐに、下駄箱に収納してしまうとカビの原因になってしまうんです。
下駄箱はカビが生えやすい環境です。
きちんと対策しないと、靴にまで汚れやカビがついてしまうおそれがあるんですよ。
こちらの記事では、靴箱のカビを掃除する方法・対策方法をお伝えしていきます。
下駄箱をキレイに保ちたいと思ったら、参考にしてみてはいかがでしょうか。
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下駄箱にカビが発生しやすい原因
下駄箱は、その環境からカビの発生・繁殖のしやすい状態となっています。
どのようなことが原因になっているのか見ていきましょう。
その1.湿気と結露
そもそも下駄箱が設置されている玄関は普段から閉め切っていることが多く、空気が流れにくい場所となります。
雨の日は雨水が入り込んでジメっとしがちですよね。
さらに冬になると外の冷気と室内の暖房の気温差によって、玄関ドアや壁が結露してしまうことがあります。
そんなところに設置されている下駄箱も、玄関と外の気温差の影響を受けて湿度が高くなってしまうんですよ。
さらに下駄箱は、靴を取り出したらすぐに閉めることがほとんどです。
下駄箱内にきちんと空気が流れずに、湿気がこもってしまいます。
その2.湿気の溜まった靴を保管する
外出から帰って脱いだばかりの靴は、足の熱や汗などで湿気が含まれています。
その状態で靴を下駄箱に入れると、皮脂や水分を好むカビの恰好のエサとなってしまうんです。
ついつい帰ってからすぐに下駄箱に片づけがちですが、この繰り返しによってカビが繁殖する原因になるんですよ。
下駄箱のカビを放置するリスク
下駄箱のカビに気づいても、少し汚れている程度だからまだいいや……。
と放置するのはおすすめできません。
カビが繁殖しているところに靴を保管することになるので、カビの胞子が靴にも移ってしまうおそれがあります。
靴のなかでもとくに、天然素材の革靴には注意が必要です。
「冠婚葬祭など行事のときしか革靴は履かないなあ……」
ということもあるかもしれません。
しかし、あまり履く機会がないからといってほったらかしにしてしまうと、いつの間にか靴にカビが生えていることがあるのです。
そのため定期的に掃除をして、カビをしっかり取り除きたいですね。
もしも大事な靴にカビが生えてしまったら、靴専用のカビ取り用品で落としてみましょう。
革を専門に取り扱う修理業者に相談してみるのもひとつの手ですよ。
下駄箱に生えたカビ汚れの掃除方法
下駄箱の掃除をおこなうのは晴れた日がおすすめです。
掃除後に下駄箱を乾かす際、晴れの日なら早めに乾きますよ。
用意するもの
- 除菌用アルコール(エタノール)
- 中性洗剤
- 塩素系洗剤または酸素系漂白剤(カビ汚れがひどい場合)
- ペーパータオルなど拭き取れるもの
掃除に取り掛かる前にカビの吸引対策と洗剤を直接手で触れないよう、マスクとゴム手袋を着用しましょう。
また、玄関のドアを開けて換気もしっかりおこないましょうね。
下駄箱の掃除方法
- 下駄箱のなかに保管しているものをすべて取り出す
- カビが生えている部分に除菌用エタノールを吹き付けて、ペーパータオルで拭き取る
- 除菌用アルコールが落とせないカビは、塩素系または酸素系漂白剤を水で薄めて拭き取る
- 一通りカビ汚れが落ちたら、洗剤の成分が残らないように水拭きする
- さらに下駄箱内の水気を取り除くために乾拭きする
- 下駄箱内の水気が完全になくなるまで乾かして完了
除菌用エタノール(消毒用アルコールスプレー)だけでカビ汚れが落とせたら、あとは中性洗剤でまんべんなく掃除するだけでOKですよ。
ただしエタノールは除菌がメインのため、汚れが残ってしまう場合があります。
汚れもしっかり落としたいなら、漂白剤も試してみましょう。
注意点
酸素系・塩素系漂白剤を使用する際は、製品に記載されている通りの割合で希釈して使用しましょう。
塩素系漂白剤は非常に強力な漂白力を持っているので、下駄箱が色落ちや変色するおそれがあります。
そのため色落ち、変色しないか目立たないところでテストしてから、下駄箱に使用しましょう。
色落ちが心配な場合は、オキシクリーンなどの酸素系漂白剤のほうが安心です。
酸素系漂白剤なら、色落ちも防ぎながら汚れを落としてくれる優れものなんですよ。
靴箱に物を詰め込みすぎると、空気の流れが悪くなりがちです。
そのため、せっかく下駄箱のなかの物を取り出したついでに、履かなくなった靴や不用品は処分してスッキリさせるのがおすすめですよ。
<下駄箱のカビ予防にはお菓子のアレ!
最後は、下駄箱をできるだけ清潔に保つための対策方法についてご紹介していきます。
こまめに換気・除湿する
下駄箱のカビを防ぐには、湿気がこもらないようにするのが第一です。
ただし、下駄箱の戸を開けておくだけでは、不十分なことも。
そこで役立つのが、お菓子に入っている「乾燥剤(シリカゲル)」になります。
クッキーやおせんべいが、湿気てしまうのを防ぐための“アレ”です。
吸水性の高いシリカゲルを、下駄箱や靴の中に直接入れておけば、除湿効果が期待できます。
ただし、シリカゲル以外の「乾燥剤」だと、水分を吸収することで発火する危険性が。
必ず、表記を見てから使用してくださいね!
脱いだ靴をすぐに下駄箱に入れない
帰ってすぐに靴を下駄箱に入れてしまうと、湿気を持ち込むことになります。
そのため、一晩は下駄箱に入れずに、乾燥させましょう。
換気にも使えるサーキュレーターや定番のドライヤーを活用すれば、より靴が乾きやすくなりますよ。
お子さんのスポーツシューズなど頻繁に履く機会があって、さらに短時間でしっかり乾かしたいと思ったら、靴専用の乾燥機を取り入れてみるのもひとつの手ですね。
下駄箱にシューズトレーを置く
下駄箱のなかに靴の数に合わせてシューズトレーを置けば、棚が汚れにくく清潔に保ちやすいです。
シューズトレーは、ひとつひとつ取り出して丸洗いするだけでお手入れも手軽ですよ。
また、下駄箱に靴やモノを詰め込みすぎるのは空気の流れが悪くなり、カビ発生にもつながります。
下駄箱にシューズトレーを置けば、靴同士の間隔も保てますね。
ちなみにシューズトレーに限らず、百均の収納ボックスなどでも代用できますので、下駄箱をできるだけ汚したくないと思ったら試してみてはいかがでしょうか。
下駄箱は、大切な靴を収納するのに欠かせない場所。カビ対策をしっかりして、清潔に保っていきたいですね。
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