ハッカ油スプレーには、さまざまな使い方がありますが、注意点もあることはご存じでしょうか。
ハッカ油スプレーを使用する際に気をつけるべきことを知らないと、思わぬトラブルになるかもしれません。
そこでこの記事では、ハッカ油スプレーの作り方や使い方をご紹介。ハッカ油についてまだ詳しく知らない人は参考にしてみてはいかがでしょうか。
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ハッカ油ってどんなもの?
ハッカは、ミントの一種でミントはハッカの総称にあたります。
ハッカは、日本語で「薄荷」と書き、ミントの日本版になります。
そんなハッカの葉を蒸留して精製されて作られたのがハッカ油です。
ハッカ油の多くにはメントールという成分が含まれています。
ミントガムや清涼菓子を食べたときに得られる、スーッとした成分のことですね。
このメントールには、抗菌作用があるので虫除け対策にも使われています。
また、人体には清涼感を与えて血行促進や胃腸を活発にさせる作用もあるそうです。
さらにマスクに噴射して清涼感を得たり、花粉症対策で鼻づまりを軽減させたりといった効果も得られるそうですよ。
ハッカ油スプレーの作り方手順
ハッカ油は原液のまま使うのは刺激が強いため、基本的に希釈してスプレー状で使用します。
続いてはハッカ油スプレーの作り方について見ていきましょう。
用意するもの
- ハッカ油(5~10滴)
- 無水エタノール(5ml)
- 精製水(45ml)
- 50mlのスプレーボトル(ガラス製)
上記3つの材料は、すべてドラッグストアで揃えられますよ。
ハッカ油の種類にこだわりたい方は、ネット通販をチェックしてみるのもひとつの手です。
上記は50mlのスプレーボトルで作るときの割合になります。ボトルのサイズに合わせて、量を調節して作りましょう。
スプレーボトルは、100均や雑貨などを取り扱う店舗で購入できますよ。
ただし、ハッカ油用として使う場合、ボトルの素材はプラスチック(ポリスチレン)を選ぶと容器が溶けて中身が漏れだすおそれがあります。
そのためガラス製か、アロマ用のスプレーボトルを選びましょう。
作り方手順
- スプレーボトルに無水エタノールを入れる
- ハッカ油を適量垂らして入れる
- いったんフタをして、振って混ぜる
- さらに精製水を入れてからフタをして再度振って混ぜれば完了
作り方のコツは、材料を入れる順番です。ハッカ油は水と混ざりにくいので、先に無水エタノールを入れましょう。
ちなみに無水エタノールは、ご家庭の消毒スプレーでよく使われる「パストリーゼ77」でも代用可能ですよ。
ハッカ油スプレーは水道水だけでも作れる
「精製水をわざわざ買わなくても、水道水でもよいのでは?」と思われるかもしれません。
結論からいってしまうと、水道水だけでもハッカ油スプレーは作れます。
その場合の作り方はとっても簡単で、ハッカ油とスプレーボトルを用意するだけですよ。
用意するもの
- ハッカ油(5~10滴)
- 水道水(50ml)
- 50mlのスプレーボトル(ガラス製)
作り方手順
- スプレ―ボトルに水道水とハッカ油を適量入れて混ぜる
- 使用のたびにいったん混ぜる
しかし、この方法はハッカ油が混ざりにくく、効果が低いと感じることもあるそうです。
ちなみに水道水には塩素が入っているので、精製水で作るよりもハッカ油スプレーが若干長持ちしますよ。
ただし肌に直接噴射して使用する場合は、精製水のほうがより安全です。
はじめてで自信がないという方は、無水エタノールと一緒に精製水を買って試してみてくださいね。
「ハッカ油スプレーを作ってみようと思ったけど、希釈したり混ぜたりするのが面倒くさいかも……」
と思ったら、スプレータイプで元から販売されているのでそちらがおすすめです。
食品添加物と記載されているものなら、料理の香料など口に入れることもできちゃいます。より幅広い用途で使えますよ。
ハッカ油スプレーを使う際の注意点
とっても便利なハッカ油スプレーですが、使う際にはいくつか注意点があります。
知らずに使って思わぬトラブルが起こらないように、あらかじめ知っておくことが大切ですよ。
プラスチック製品に向かって噴射しない
スプレーボトルにプラスチック素材が推奨されていないので、同じようにプラスチック製品にもかけないようにしましょう。
希釈して作った自作スプレーならそこまで強力ではありませんが、濃度によってはプラスチックに噴射すると溶けて噴射跡が残ってしまうおそれがあるのです。
ペットを飼っている場合は要注意
虫除けにも使われることからも分かる通り、ハッカ油のメントールの匂いを苦手とする虫や動物は多いそうです。
とくにペットのなかでも猫は、精油の成分を分解することができないため、肝機能障害を起こすおそれがあります。
いっぽう犬にはこのような害はありませんので、ダニ除けに用いられることがありますが、メントールの匂いが苦手な場合があります。
苦手そうな反応を見せたらできるだけ、ペット(鳥や小動物も含む)の前でハッカ油スプレーを使うのは控えたほうがよいでしょう。
また、生後間もない赤ちゃんにも刺激が強いとされています。
ハッカ油スプレーを使う際は、周りにほかの人やペットがいないか確認しておきましょう。
希釈したスプレーは早めに使い切る
原液から希釈して作ったハッカ油スプレーは、約1週間から10日前後の使用を目安としましょう。
長期間経過したスプレーは、効果が薄くなっています。
そのため使用頻度が少ないなら、小ぶりのスプレーボトルを選ぶのがよいでしょう。
使い方はいろいろ!ハッカ油スプレーの活用方法
最後は、ハッカ油スプレーが活躍する場面についてご紹介していきます。
さまざまな用途で使えますので、ぜひ活用してみてくださいね。
虫除けに使う
虫除けスプレーとして使うなら、虫の侵入経路にあらかじめスプレーしておきましょう。
玄関付近や網戸などがおすすめです。
また、アウトドアで虫除けするなら、肌に直接噴射するのもよいでしょう。
とくに夏には清涼感も得られますよ。
ただし、肌の弱い方は服の上からなど、直接触れないように使用することをおすすめします。
マスクに使う
ウィルス対策や花粉対策でマスクを長時間着用していると、汗でムレたりニオイが気になったりと不快に感じてしまいますよね。
ハッカ油スプレーは、マスクを着用する前に外側にスプレーしておくと、メントールの効果で暑苦しさや息苦しさが感じにくくなるかもしれません。
とはいえ、つけすぎるとスースーしすぎて返って逆効果になるので、適量を守るのがコツですよ。
ほかにも掃除に使ったり、消臭目的で靴に噴射したりといった方法もあります。
原液で使うのは効果が強すぎるので、今回お伝えしましたスプレー状に希釈して正しく活用してみてくださいね。