引越しでは冷蔵庫の中身をどうしたらいいの?3つの方法を解説

引越しでは冷蔵庫の中身をどうしたらいいの?3つの方法を解説/ハウスクリーニング

引越しが近づいてくると、何かと忙しくてパニックになるものです。

とりわけ食材がつまった冷蔵庫は、どう片づけたらよいものか悩みますよね。

ここでは冷蔵庫の中身の片づけ方について、3つの方法を紹介しますので、適切な方法を選んでいきましょう。

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目次

引越しで冷蔵庫の中身をどうするのかは3択です

冷蔵庫の中

引越しをするときには、事前に冷蔵庫の中身を空っぽにしておかなければいけません。
引越し中のトラック内はとても暑くなることがあり、冷蔵庫内に食材や氷が残っていると傷んだり、溶けたりするからです。

冷蔵庫の中身については、引越しの1週間ほど前には対処方法を考えておきましょう。

方法は大きく分けて3つです。

  • 処分する
  • クール宅急便で送る
  • 自力で運ぶ

それぞれ、もう少しくわしく解説していきますので参考にしてください。

1.処分する(食べる・捨てる・おすそ分け)

今冷蔵庫にある食材はすべて処分し、「新居へは冷蔵庫の中身をもっていかない」という方法です。

処分方法としては、計画的に誰かにおすそ分けしたり食べきったりして、残りは捨てるという方法が簡単。

引越し業者は基本生鮮食品を運んでくれませんので、捨てたくなければ新居へはどうにかして、自力で運ばなければいけません。

そのため、とくに遠方へ引越しするときには事前に処分してしまうのがおすすめですよ。

2.クール便で新居へ送る

引越し直前になって、たくさんの食材をいただいてしまうということもありますね。

また漬物や梅干し、ジャムなど大量の保存食品を常備していて、それらを新居へもっていきたいというケースもあるでしょう。

どうしても処分できない場合は、クール便サービスを利用するのがおすすめです。
冷蔵・冷凍に分けて送ることもできますし、真夏でもしっかり冷たいまま届くので便利ですよ。

ただし送料については、送る量や距離に比例して高くなっていきます。

そのため「引越し先で買ったほうが安かった……」なんてことにならないよう、送る食材はしっかり厳選してくださいね。

3.自力で運ぶ

冷蔵庫の食材は、自力で運ぶのが一番安上がりな方法です。
近距離の引越しや、自家用車を使った引越しをする場合には、自力で運ぶのが手っ取り早いでしょう。

ただ冷蔵庫の中身を自力で運ぶ場合には、食品や調味料を入れる箱が必要になります。

引越し前に、次のようなものを準備しておきましょう。

  • クーラーボックスまたは発泡スチロールの箱
  • 保冷剤
  • ガムテープ(発泡スチロールの場合)

続いては、冷蔵庫の中身を自力で引越しさせるスケジュールについて解説していきます。

冷蔵庫の中身をお引越しするスケジュール~1週間前から当日まで~

スケジュール帳

冷蔵庫の中身を移動させるには、1週間前から計画的に準備を進めることが大切です。
事前にやっておくことを確認して、効率よく進めましょう。

1週間前:クーラーボックスや保冷材の準備・食材の調整

まずは引越しに使うための、クーラーボックスや発泡スチロールの箱を準備しましょう。
発泡スチロールは、大型スーパーなどへ行けば無料でもらえることが多いです。

しかしクーラーボックスには、冷蔵庫の食材がすべて入りきらないこともあります。
その場合、まずは食材をクーラーボックスに入る量まで減らしていくのがおすすめです。

食材が入りきらないからといって、追加でクーラーボックスをレンタルしたり、購入したりするのは本末転倒。

引越し先で食材を買ったほうが安かった……ということにもなりかねません。

またクーラーボックスに入れる保冷材も、事前にしっかり冷凍させておきましょう。
発砲スチロールの箱で運ぶ場合には、密閉の為にガムテープの準備も必要です。

あとは前日までに、食材の調整をしていきましょう。
食材の買いだめは控え、食べきれる分だけ購入するのがコツですよ。

前日:箱詰め・霜取り・水抜き・掃除

前日には食材の箱詰めはもちろん、冷蔵庫の霜取り・水抜きも忘れないようにしましょう。

冷蔵庫内に霜がついている場合、電源を切るだけで自然に溶けて蒸発皿にたまっていきます。
ただし霜が溶け切るまでには長くて10時間以上かかることもあるので、時間には余裕をもっておこないましょう。

水抜きとは、蒸発皿にたまった水を捨てること。
水抜きしないままだと運搬の際、水が漏れてしまうのでご注意ください。

それでは引越し前日の作業手順を紹介していきます。

冷蔵庫の中身の引越し手順

  1. 引越し前日にコンセントを抜く
  2. 霜で床を濡らさないよう、冷蔵庫の下に雑巾やタオルを敷く
  3. 冷蔵庫の中身をクーラーボックスなどに詰める
  4. 保冷剤を食材のすきまに入れて箱を閉める
  5. 発泡スチロールの場合は、空気が漏れないようにガムテープで密閉する
  6. 冷蔵庫内が常温になり、霜が溶け切るまで放置する
  7. 冷蔵庫・冷凍庫・製氷機などの掃除をする
  8. 蒸発皿を外して水を捨てる

冷蔵庫の中は、せっかくの機会ですのでキレイに掃除しておきましょう。
製氷機なども、中の箱を取り出して洗うとよいですね。

とはいえ、食品を入れる冷蔵庫に洗剤を使うのは抵抗がある……という方は多いでしょう。
そんなときは、エコ洗剤の「重曹」と「クエン酸」で掃除するのがおすすめです。

まずは重曹水で拭き掃除をして汚れを落とし、残った拭き後はクエン酸水でふき取ればサッと消えますよ。

もちやぷらす編集部

蒸発皿は、前面から引き出すタイプや背面から抜き出すタイプがあります。
取り出し方がわからないときには、説明書やメーカーの公式サイトなどで確認してみましょう。

当日:水濡れチェック・掃除

引越し当日には、冷蔵庫の下部をチェックしてみましょう。
冷蔵庫内から水が滴り落ちているかもしれません。

冷蔵庫から水が滴り落ちている場合は、もう一度冷蔵庫と床を拭きあげておきます。

冷蔵庫から水が出ている状態であれば、その旨を引越し業者に伝えて、床がぬれないように対策してもらってください。

引っ越しするときの冷蔵庫の中身に関するQ&A

段ボール

引越しは、一生のうちに何度もおこなうわけではありません。
そのため、はじめて引越しするというケースではさまざまな失敗がつきものです。

ここでは、引越し時の冷蔵庫にまつわるQ&Aをまとめてみましたので参考にしてください。

クーラーボックスに入れたら何時間くらい持ちますか?

クーラーボックスのカタログなどには、おもに「保冷日数」が書いてあります。
カタログを捨ててしまったという場合は、メーカーの公式サイトで確認してみましょう。

保冷日数は「20℃程度の室温のときにクーラーボックス内の氷が溶けない日数」が表されていますが、暑い季節の場合は食品の傷みや、冷凍食品の溶けるのが心配ですね。

そんなときには強力な保冷剤を足してあげるとなお安心です。

こちらの保冷材は、キャンパーにはよく知られている人気の商品です。

マイナス16℃に保ち、保冷力は一般的な保冷材の8倍というパワフルさがありますよ。

引っ越し当日まで冷蔵庫を使ってたらどうなるの?

うっかりして当日まで冷蔵庫をそのまま使っていた……。
引越し当日に冷蔵庫のコンセントを抜くことになってしまったので水抜きできてない!!

そんなときには、冷蔵庫下に雑巾を置き、早めにコンセントを抜くことが大事。
冷蔵庫の中身が入ったままの場合はすぐに食材を取り出し、保管してください。

引越し途中に冷蔵庫から水が滴り落ち、住居の床やトラック内に水が垂れるおそれがあります。

もし忘れたときは、引越し当日に引越し業者さんへ「水抜きできていない」ということを伝え、あとはプロの対処に任せましょう。

使いかけの調味料はどうしたらいいの?

使いかけの調味料は、なるべく計画的に使い切るのがベストです。
また消費期限が切れているものは早めに捨てましょう。

なかなか捨てにくい「油」は、いらない布や新聞紙に吸わせたうえでゴミ袋に入れて燃えるゴミに出しましょう。

新聞紙などが手元にない場合は、冷えた油用の処理剤を使うのも便利ですよ。

どうしても新居へ運びたい液体の調味料があるなら、フタをしっかり閉めてキャップの周りをラップで包み、輪ゴムでとめておきます。
さらに新聞紙などで包んでおくと、なお安心です。

粉末状の調味料はジップロックなどに入れて、こぼれないようにしましょう。

常温で保存可能な調味であれば、引越し業者に運んでもらえることも。
このとき、入れる段ボール上部には油性ペンで「調味料・こちらが上」と書いておけば、運ぶときや積み込み作業のときに気をつけてもらえます。

まとめ

引越しが近づくと、何かと忙しくなるものです。
冷蔵庫の食品や調味料は、引越し前日までに消費しきれるよう、計画的に使っていきましょう。

また、食料品や調味料を捨てるときには、ゴミ回収日にも気をつけましょう。
一般ごみだけでなく、不燃ごみ、空き瓶やペットボトル類のゴミも大量に出てくるかもしれません。

冷蔵庫の中身は、1週間前から計画的におこなっていくと、引越しがスムーズにできますよ♪

ライター

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