エアコン掃除スプレーの使用は危険!!
そういわれているけど、エアコン掃除スプレーを使ってみたい…
そんなチャレンジ精神がある方のために、エアコン掃除スプレーの正しい使い方をご紹介します。
エアコン掃除スプレーは、掃除したい部位にあった種類のものを使いましょう。また正しい方法でエアコン掃除をすることも大切です。
この記事では
- エアコン掃除スプレーの種類
- エアコン掃除スプレーを使った掃除方法
- エアコン掃除スプレーのリスク
について解説していきますので、お掃除の参考にしてみてください。
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エアコン掃除スプレーは部位にあったものを選ぼう
エアコン掃除用のスプレーはおもに3種類です。
また、スプレー以外のクリーナーも市販されています。
どれも必ず掃除する部位専用のものを使うようにしましょう。
さっそく商品を紹介していきますね。
フィルター用スプレー
フィルターは、エアコン内部にホコリやゴミが入るのを防いでくれる部品です。
エアコン掃除のなかでもっとも代表的な掃除箇所ですよね。フィルターは、オンシーズンには2週間に1度の掃除が理想です。
軽い汚れなら水洗いで落とすこともできますが、ガンコな油汚れや黒カビがついている場合は専用スプレーを使うのが便利でしょう。
防カビなどの効果があるものも販売されているので、使ってみてはいかがでしょうか。
・アミライト フィルター洗浄スプレー 除菌 花粉・カビ除去
こちらは汚れを落とすだけでなく、除菌やカビの除去もしてくれる洗浄スプレーです。
発泡性の泡が汚れを浮かしてくれるので、こすらなくても洗い流すだけで汚れが落ちます。フィルターに目詰まりした汚れは落としにくいので、時短・手軽にお掃除したい方にはもってこいです。
ファン用スプレー
ファンは吹き出し口の奥に見える部品です。何枚もの板が並んでいて、だいたい黒色か灰色をしています。
エアコンは、ファンが回転することによって、風を室内に送り出すことができるんです。
ファンが汚れていると、必然的にその汚れがエアコンから出てくることになります。
・カビッシュトレール エアコンファン洗浄剤
洗浄用のスプレーとすすぎ用のスプレーがセットになった商品です。
まず洗浄用のスプレーで掃除してから、すすぎ用のスプレーで洗剤を落とします。
使用するとスプレーの液がエアコンから下に落ちてきますが、付属の洗浄液回収袋を使えば部屋が汚れず安心です。
フィン用スプレー
フィンはフィルターを外したところにある、薄い金属を並べた部位です。
熱交換器ともよばれ、エアコンの風を温度調節する役割をもっています。
・らくハピ アースエアコン洗浄スプレー 防カビプラス
フィンにスプレー洗剤を吹きかけるだけで簡単に掃除ができるという商品です。
お掃除機能付きエアコンにも使えます。
除菌・消臭・防カビと、うれしい効果がいっぱいです。
ドレンホースクリーナー
エアコン内にたまった水分をためる役割をもつのが、ドレンパンです。
ドレンパンはエアコン内部にあり、掃除するには分解するしかありません。
基本的にプロが掃除する部分なので、ドレンパン用の洗浄スプレーなどはないです。
ただ、ドレンパンにたまった水を排水する部分・ドレンホースなら「ドレンホースクリーナー」で掃除ができます。ドレンホースを吸引することによって汚れを取り除く道具です。
クリーナーをドレンホースの口に接続して、取っ手を何度か引いたり押したりするだけで、簡単にドレンホース内の汚れを吸引できます。
ドレンホースがつまると、エアコンが水漏れしてしまうこともあるので、ぜひ使ってみてほしい商品です。
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エアコン掃除スプレーを使った掃除方法
それでは各部位の掃除の方法をご紹介していきます。
よく手順を確認して、実践してみてください。
※エアコンの製造メーカーは、フィルター以外の掃除を推奨していません。エアコン掃除スプレーを使ったファン・フィンの掃除は、自己責任のもとでおこなうことになります。自力掃除で発生した破損、故障、事故については保証されないケースがほとんどです。
少しでも不安を感じたら、専門知識のあるプロへ依頼しましょう。
エアコン掃除の準備
エアコンの掃除をするときは、最初に必ずコンセントを抜きましょう。
ファンやフィンの掃除をする場合は、エアコンの基盤(電装部)、周辺の壁・床の養生も忘れないでください。
とくに基盤(電装部)は洗浄液などがかからないように気をつけましょう。故障や事故の原因となります。
また、ファンの掃除をすると汚れた水がエアコンから垂れるので、汚水受けを用意しましょう。
もし専用のものがあればそちらを使ってもいいですし、45Lのビニール袋を使って簡単に作ることもできます。
【汚水受けの作り方】
ビニール袋の左右どちらか片方をはさみで切ります。
次に切り口を開き、ビニール袋の口にあたる面をエアコンの吹き出し口の下にあてて養生テープで貼りつければ完成です。
養生があまいと、部屋が汚水で水浸しになるので、注意してくださいね。
フィルターの掃除
エアコンのフィルターは、本体から取り外して掃除します。
手順
- エアコン前面のカバーを開ける
- フィルターを外す
- 掃除機でホコリを吸い取る
- お風呂場などでフィルター専用のスプレーを使って洗浄する
ファンの掃除
本体の内部にあるファンは、洗剤を吹きかけてつけおき洗いをします。
手順
- ルーバーを外す
- 吹き出し口から掃除機でほこりを吸い取る
- ファン専用のスプレーをまんべんなく吹きかける
- 柄の長いものでファンを5回ほど回転させながらスプレーを噴射する
- 30分放置する
- すすぎ用スプレーもしくは水を入れた霧吹きなどで洗剤を洗い流す
- 吹き出し口にタオルをはさむ
- 送風運転を1時間程して内部を乾燥させる
※ファン掃除をするときに、ルーバーを外す必要があります。ルーバーは劣化していると、破損する可能性が高いので注意しましょう。壊れた場合、新しいルーバーが売っていればよいですが、なければエアコンごと買い替えになることもあります。
年式の古いエアコンは、プロに掃除を依頼したほうが安くすむかもしれません。
フィンの掃除
フィン掃除では、フィン自体に触らないよう掃除するのがポイント。フィンはやわらかく、変形しやすいからです。
また汚れや洗剤を残さないのも重要!洗剤や汚れ残りがあると、排水つまりやエアコンの故障、発火などさまざまなトラブルの原因になるので注意してください。
手順
- フィルターを外す
- 掃除機でフィンのホコリを吸い取る
- ブラシタイプのアダプターがあれば付け替えるのがおススメ。フィンの目に沿ってやさしくホコリを吸い取りましょう。
- 基盤(電装部)をビニール袋と養生テープで保護する(基盤がむき出しになっている場合)
- フィン専用のスプレーをまんべんなく吹きかける
- 汚れをしっかり流すため、スプレーはケチらず1本を使い切ります。
- 10分程放置してからフィルターとカバーを戻す
- 洗浄液はドレンホースから外に排出されます
ドレンホースの掃除
ドレンホースの掃除は、排水をスムーズにするために必要です。ドレンホースに汚れがつまると、エアコンが水漏れしてしまします。
手順
- エアコン室内機の吹き出し口をビニール袋の口で覆うように貼りつける
- エアコンから逆流した水が漏れる場合があるため。
- ドレンホースにドレンホースクリーナーを接続する
- ドレンホースクリーナーのハンドルを押したり引いたりして、ホース内のゴミを吸引する
- ハンドルを押したり引いたりを数回くり返す
ドレンホースクリーナーを保管しておく場合は、クリーナー本体のなかに入ったヘドロなどの汚れを取り除くのを忘れないようにしましょう。
ドレンホースクリーナーを使えば、比較的容易にドレンホースの掃除ができます。ドレンホースクリーナーがない場合は、掃除機を使うという手もあります。
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エアコン掃除スプレーにはリスクもある
ここまでエアコン掃除用のスプレーについてご紹介してきましたが、エアコン掃除スプレーにはリスクがあります。
最近では、自力でのエアコン掃除にチャレンジしたものの、さまざまな失敗やトラブルになっているケースが増えているのでご注意ください。
ここでは、おもなリスクを解説しますので、そちらも考慮して、エアコン掃除スプレーの使用を検討してみてください。
中途半端な掃除で汚れやカビが逆に増える
中途半端な掃除は、汚れが残るだけでなくカビの繁殖を引き起こします。
エアコン掃除スプレーの液体や洗剤が内部に残り、カビの栄養源となってしまうからです。
そのため、エアコン掃除スプレーを使用する際は、しっかりと洗剤を落とすことが大切になってきます。
しかしエアコン内部の汚れは、簡単に落とせるものではありません。
いちどでもエアコン掃除にチャレンジしたことがあれば、わかるはずです。
市販のスプレーやブラシを使ってみたところで、落とせる汚れはほんの少し。途中であきらめて終わらせるケースは多いでしょう。
そのためエアコン内部の徹底洗浄は、エアコンクリーニングを利用するのが得策です。
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エアコン水漏れの原因になる
エアコン掃除をしてしばらくたったころ、水漏れが起きることがあります。水漏れする場所はさまざまで、エアコン掃除から数か月後に発生することもあるため、エアコン掃除スプレーが原因とは思わないことが多いようです。
エアコン掃除が中途半端だと、ホコリや洗剤カスが水分を含んでスライム状になり、ドレンパンやドレンホースをつまらせます。
原因不明の水漏れは、排水つまりが原因です。水漏れが起きるとともに、たまった排水からは悪臭も発生します。
エアコンの排水つまりを防ぐためにも、エアコン掃除は適切におこなう必要があります。
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エアコン故障の原因になる
エアコンは電化製品ですので水に弱いのはもちろん、洗剤もよくありません。
そのためエアコン掃除をするときには、基盤(電装部品)に洗剤や水がかからないよう養生が必要です。一般的なエアコンの基盤(電装部品)は、エアコンに向かって右端にありますが、機種によっては前面や左側についています。
防水がしっかりできていないと、基盤(電装部品)に洗剤や水がかかり故障につながることがあります。
エアコンを壊してしまった!とならないためにも、内部の掃除はプロに任せるのがいいでしょう。
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エアコンから発火の危険
エアコン掃除スプレーを使った自力掃除では、発火につながる危険性もあります。
洗浄液が電気部品に付着すると、トラッキング現象が起きることがあるからです。
トラッキング現象とは、ホコリや水分のかたまりが電気の通り道となり、異常に発熱してしまうことをいいます。
養生の足りなさや掃除のあまさが、トラッキング現象を引き起こし、火災にまでつながる事例もあるんです。
十分な知識のないまま、市販のスプレーを使ってエアコン掃除をすることはおススメできません。
エアコンを安全に使うためにも、エアコン掃除は業者を利用しましょう。
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まとめ
エアコン掃除はスプレータイプの洗剤3種類とドレンホースクリーナーを使えば自分でおこなえます。
ただし、洗剤はきちんと洗い流さないと新たな汚れやカビの原因になります。
また掃除方法を誤るとエアコンの故障や発火など、危険をともなうことも・・・。
自分で掃除したいという方は、専用の洗剤を使うことと、手順をしっかりと守って作業してください。
自分でやるのは不安だという方や、しっかりと奥のすみずみまでキレイにしたいという方には、エアコン掃除の業者にお任せすることをおススメします。
エアコンクリーニングの記事をチェックしてみる