お風呂の換気扇は、賃貸住宅であるかどうかにかかわらず、こまめに掃除しておくことが大切です。
お風呂の換気扇掃除を怠ると、正常に機能しなくなったり、雑菌の温床となったり、悪臭の発生原因となったりするからです。
今回は、賃貸でのお風呂換気扇に関する責任の所在や、自分でおこなうべきメンテナンス方法を紹介するので参考にしてください。
賃貸でもお風呂換気扇掃除は必須!

お風呂の換気扇は、天井に設置されている、カバーが取り付けられているなど、汚れが見えづらいかもしれません。
しかし、お風呂の換気扇は、掃除せず放置すればするほど汚れが蓄積していきます。
そして、汚れが蓄積すると、次のようなトラブルに発展することも……。
- 浴室が乾かない
- カビがすぐに生える
- 浴室に悪臭がこもる
- 換気扇から異音がする
- 換気扇の寿命が短くなる
換気扇に汚れが蓄積するとうまく運転できなくなり、排気能力を失ってしまいます。
その結果、浴室はいつもジメジメしてカビ臭い!
といった悪循環が生まれてしまうことに……。
浴室の換気扇は、賃貸住宅であるかどうかにかかわらず、しっかりメンテナンスしておくことが大切なのです。
賃貸のお風呂換気扇掃除はだれの責任?

賃貸住宅の場合は、お風呂換気扇の掃除責任が誰にあるのかは気になるところですね。
賃貸住宅において、設備にかかわる責任の所在は契約内容にしたがうのが基本ですので、まずは確かめてみることが大切です。
ただ一般的に、掃除は借主の責任となるケースがほとんどです。
換気扇の説明書に書かれている範囲の清掃を、業者に依頼するとなれば、費用は借主負担となるでしょう。
ちなみに、掃除不足で故障させてしまった場合にも、その費用を負担することになるかもしれません。
換気扇の交換費用は数千円ほどですが、できれば避けたいところ。
費用面や浴室の衛生面を考えても、お風呂の換気扇は入居者自身で掃除しておいたほうがよいでしょう。
賃貸でもこれだけは!お風呂換気扇の掃除方法
お風呂の換気扇掃除は、自分でおこなうことが可能です。
汚れが蓄積してうまく稼働しなくなる前に、自分でできるお手入れはしておきましょう。
ここでは、掃除する頻度や手順を解説するので参考にしてください。
お風呂の換気扇を掃除する頻度

お風呂の換気扇には、カバーがついていることが多いですね。
カバーは、換気扇が汚れるのを防ぐ役割があるので、とても汚れやすくなっています。
カバー自体は、週に一度掃除しましょう。
また、カバーを取り外して、本体の換気扇の掃除をするのは3か月に1度くらいが目安となります。
10分でできる!お風呂換気扇の簡単掃除

お風呂の換気扇掃除は、汚れが浅いうちであれば10分以内に掃除できちゃいますよ。
道具を準備しておいて、ササっと済ませてしまいましょう。
【お風呂換気扇掃除に必要な道具】
- お風呂用中性洗剤(バスマジックリン 泡立ちスプレーなど)
- ふき取り用クロス
- 歯ブラシ
【お風呂換気扇の掃除手順】
- カバーを持って浮かす
- カバーについているバネを外す
- 換気扇のファンを外す(外れない場合は拭き掃除)
- カバーとファンの汚れを落とす
- カバーとファンの水分をふき取る
- ファン、カバーの順にもとに戻す
これで完了です。
所要時間は、汚れ具合に比例しますね♪
数年放置して、初めて掃除する場合には、汚れが半端ないかもしれません……。
汚れがひどい場合には、中性洗剤に重曹水スプレーなどを併用してみましょう。
重曹スプレーを散布して、少し待ってからスポンジでこすると、汚れが落ちるはずです。
換気扇は24時間活用しよう!

お風呂の換気扇は、24時間つけっぱなしにしておくのがオススメです。
とくに集合住宅の場合は、外につながる窓がないため湿気がこもりやすくなります。
換気扇を常時回しておくことで、浴室の環境を改善でき、掃除回数を減らすことができるでしょう。
また、戸建ての場合には、24時間換気扇を運転させておけば、家の寿命を伸ばすことができます。
とくに木材に湿気は大敵!
湿気があると、木材は傷みやすくなり、シロアリなどの害虫を寄せ付ける原因ともなります。
一般的な換気扇の消費電力は3w程度です。
換気扇を24時間稼働させる電気代は、1か月あたり約338円!
(消費電力20wの換気扇/1kwhあたり27円の電気代として計算した場合)
24時間換気モードの機能を備えた換気扇の場合は、1か月あたり100円以下になることも……。
浴室やその周辺に湿気がこもるデメリットと比べれば、換気扇の電気代は安いと感じる方が多そうですね。
お風呂換気扇に異音・動かないなどの異変がある場合
お風呂の換気扇の不調は、掃除不足が原因とは限りません。
異音がする、稼働しないといった異変があるときには、次のことを疑いましょう。
浴室換気扇の寿命かも?
換気扇は、あまり目立たない存在ではありますが、お風呂を使用するたびにフル活動しています。
そんな消耗の激しい換気扇の寿命は、一般的に10年……。
換気扇がうまく動かないときには、使用年数をチェック!
通常使用による経年劣化であれば、借主に負担なく、交換してもらえるのが一般的です。
換気扇不具合の原因がわからないときは、貸主である大家さんや管理会社へ相談してみましょう。
勝手な交換・DIYはNG!
一般的な賃貸住宅は、換気扇も住宅の設備です。
修理・交換は貸主の責任でおこなわれます。
調子が悪くなったから交換したい、電気代が安いものへ交換したい、という希望がある場合でも、勝手にDIYしてはいけません。
どうしてもという場合は、原状復帰させるということを条件に、交換を認めてもらえることもあります。
しかし、その場合の費用は借主負担です。
換気扇の修理や交換を無断でおこなうのはやめておきましょう。
まとめ
お風呂の換気扇は、こまめにメンテナンスするのが大事。
お風呂の換気扇の掃除を怠ると、汚れが蓄積してうまく排気できなくなってしまいます。
お風呂の換気扇がうまく働かないことによるデメリットは意外と大きいもの。
汚れ防止のカバーがあっても、3か月に一度は掃除しておきましょう♪