毎日掃除しているはずなのに、気がつけば汚れているお風呂。
湯垢が!黒ずみが!こすってもこすっても落ちない!
そんな悩みを時短&ラクチンに解決してくれるのがオキシ漬け®です。
オキシ漬け®とは、酸素系漂白剤「オキシクリーン®」を使った“つけおき”洗浄のこと。
今回は、100均で手に入るオキシクリーン®の代用品「オキシウォッシュ®」を使い、お風呂の白さを取り戻す方法をご紹介いたします。
このコラムでわかること
- 浴槽のオキシ漬け®の方法
- 風呂床のオキシ漬け®の方法
- 浴室扉のオキシペーストを使った漂白方法
\プロの技術で!カビ・水アカ・石鹸カスを徹底除去/
「オキシウォッシュ®」はお風呂のオキシ漬け®に使える!
庶民の味方“100均”で取り扱っているオキシウォッシュ®をご存じですか?
本家のオキシクリーン®(アメリカ版:界面活性剤入)と成分がほぼ同じという頼もしい洗剤で、お風呂掃除にも最適。主婦・主夫なら一度は耳にしたことがあるだろう「オキシ漬け®」もできちゃいます。

ちなみに100均オキシ・オキシウォッシュ®には、120g入(写真左)と35g×3包入(写真右)の2種類がありました(筆者調べ)。
オキシウォッシュ®は、100円ショップ以外にもAmazonやドラッグストアでも購入することができます。
オキシクリーン®とオキシウォッシュ®の違いを知りたい方はコチラをチェック→“100均オキシ” オキシウォッシュ®と本家の違い~成分・効果を徹底比較! | もちやぷらす (mochiya.me)
お風呂掃除にオキシ漬け®が使える理由
オキシ漬け®とは、オキシクリーン®などの酸素系漂白剤をお湯に溶かし、キレイにしたいものをつけおきするという掃除方法。お風呂の浴槽、床、バスグッズなどが同時にスッキリします。
ここでは、オキシ漬け®をお風呂掃除におすすめする理由を大きく3つにまとめてみました。
理由1. アルカリ性なので湯垢にきく
オキシウォッシュ®などの酸素系漂白は、アルカリ性の性質を持つため、酸性汚れを中和する働きがあります。お風呂の湯垢の原因となる皮脂汚れや石鹸カスは酸性汚れなので、酸素系漂白剤が力を発揮して大活躍するのです。除菌や消臭効果もありますよ。
理由2. 黒ずみの漂白ができる
お風呂の黒ずみ原因は主に2つ。「湯垢・水垢に汚れがついたもの」と「黒カビの色素沈着」です。オキシウォッシュ®は、「湯垢・水垢に汚れがついたもの」に漂白効果があります。
「黒カビの色素沈着」は汚れの性質が違うため、酸性洗剤で漂白するのがいいでしょう。
浴室の黒カビにお困りの場合はコチラをチェック!→キッチンハイターはお風呂掃除にも使える!片栗粉やラップを使った効果的な掃除方法をご紹介! | もちやぷらす (mochiya.me)
理由3. 時短&ラクチン
オキシ漬け®は、「つけおき」するだけの掃除方法です。
お風呂の浴槽、床、バスグッズなどを「つけおき」掃除できるのは、筆者のようなズボラ主婦にはもってこいです。また、オキシ漬け®中は、ほぼ放ったらかしでかまわないためラクチン。その間に別の用事を済ますことができるのも、忙しい主婦・現代人にとって大きなメリットです。
子どもがいると、お風呂掃除は悩みのタネ。
常に多湿な環境にあるお風呂は、カビ、黒ずみ、水垢など手ごわい汚れがたまりがちで、掃除に手を焼きますよね。
かといって日々の掃除に多くの時間をかるわけにもいかない……、そこで私がおすすめするのが月2回のオキシ漬け®。毎日の掃除をグッと楽にしてくれますよ!
お風呂をオキシ漬け®する時の注意点
お風呂をオキシ漬け®する時の注意点をまとめました。
注意点1. お湯を使う
オキシウォッシュ®が洗浄力を発揮しやすいのは40~60℃です。冷たい水では粉が溶けきらず、オキシ漬け®に失敗することがあるため、必ずお湯を使いましょう。
注意点2. つけおき時間は6時間以内
オキシウォッシュ®が力を発揮する時間は6時間。それ以降は、主成分である過炭素ナトリウムが分解されてしまっているため、どれだけ長くつけおきしても効果はありません。
注意点3. ゴム手袋、バスブーツは必須
オキシウォッシュ®は弱アルカリ性です。皮膚にダメージをあたえるため、肌が弱い人はもちろん、そうでない人もゴム手袋・バスブーツを使いましょう。
筆者はバスブーツを忘れてオキシ漬け®中の床を踏んでしまい、足が悲鳴を上げました……。
注意点4. 換気を行う
オキシ漬け®中、家族から「ニオイがキツい」と苦情がありました。オキシウォッシュ®を取り扱う際は、しっかり換気しながら行うことをおすすめします。
注意点5. オキシウォッシュ®は浴室の蛇口・鏡などの水垢は落とせない
オキシウォッシュ®は、浴室の蛇口や鏡などの水垢は落とせません。
水垢はオキシウォッシュ®同様にアルカリ性の性質を持つため、中和しないからです(酸性のクエン酸を使った掃除がおすすめです)。また、金属やアルミ素材など、変色・劣化の可能性がある素材もあります。何でもオキシ漬け®しないように注意しましょう。
水垢の落とし方は下記のコラムをチェック!

100均オキシと残り湯で浴槽&バスグッズをオキシ漬け®する方法
100均オキシことオキシウォッシュ®とお風呂の残り湯を使って、浴槽とバスグッズをオキシ漬け®してみました。

- ゴム手袋
- 桶
- 泡だて器
- スポンジ・ブラシ(写真にはありませんが、最後に掃除する際に必要です)
- 2時間
浴槽をオキシ漬け®する手順

まずは浴槽半分くらい(約100L)のお湯をためます。残り湯の場合は、そのまま使いましょう。 我が家には追い炊き機能がないため、残り湯に60℃のお湯を足しました。オキシ漬け®には40~60℃のお湯がいいそうです。

浴槽に直接オキシウォッシュ®を投入する方法もあるようですが、私はまず桶にお湯を入れて溶かし、濃いめのオキシ液を作りました。
100均のオキシウォッシュ®は、一袋120gまたは35gと決まっているので、計量スプーンで量る必要がなく楽チンです。

オキシ液を泡だて器でしっかりかき混ぜると、ホイップのようになって、ちょっとおいしそう。

オキシ液をドバドバっと、浴槽へ投入!

浴槽の中のお湯はこんな感じになりました。

我が家には追い炊き機能がないため、熱いシャワーで足し湯しました。これによって、お湯が循環し、オキシウォッシュ®がまんべんなく混ざります。

シャワーの力でモコモコに泡立ちました。
オキシウォッシュ®が発泡しているため、「シュワシュワ~」という音がお風呂に鳴り響いています。

桶、椅子などバスグッズをチャポーン!




そんな感じで、あらゆるバスグッズを入れました。お風呂のフタをお使いの方は、上にかけておくと温度が下がりにくくてよいそうです。

2時間後の浴槽の様子。
モコモコだった泡は、弾けてなくなっていました。

バスグッズをすべて取り出すとこんな感じです。

写真では伝わりにくいですが、少し水が濁っていて、カスのようなものがたくさん浮いていました。

一旦すべてのオキシ液を抜き、シャワーで流します。
浴槽に残っていたオキシ液が熱いお湯に反応して、少し泡立ちました。

お湯をためてすすぎを行います。筆者は2回繰り返しました。
このステップを丁寧に行わないと、オキシウォッシュ®の粉が残り、泡が出てきてしまうことがあるようです。

最後にスポンジで浴槽を磨いて、シャワーで洗い流して終了!


浴槽でオキシ漬け®したバスグッズを取り出して磨いていきます。
オキシ漬け®後の椅子。汚れは残っている状態でした。

スポンジで軽く磨いただけで、汚れがスルっと落ちました。

シャワーで洗い流してお掃除完了です。
この調子で残りのバスグッズも磨いていきます。
オキシ漬け®後のビフォーアフター
浴槽
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椅子
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洗面器
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桶
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排水口周り
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子ども用おもちゃ
オキシ漬け®前の写真を撮り忘れてしまいましたが、子どものおもちゃもヌメリがとれ、ツヤツヤで手触りがよくなりました。アヒルの表情も少しうれしそうに見えるような?
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これで子どもが口に入れても安心です。
【結果】汚れがスルッと楽に落ちた!
オキシ液を排出した直後の浴槽とバスグッズは、少しザラザラした手触りで黒ずみが残っていました。でもスポンジで軽くこするだけでツルツルになり、オキシウォッシュ®が汚れを浮かせて除去しやすくしてくれた実感がありました。
普段なら、力を入れてこすらないと落ちない汚れが、スルッと落とせたのには感激!
白くツヤツヤに輝いた浴槽とバスグッズを見ていると気分爽快です。
せっかく大量のオキシ液を作ったのに、シャワーヘッドやスポンジ、脱衣所の小物、お風呂以外で使っている子どものおもちゃなども、つけおきしておけばよかったなと後悔しました。
100均オキシで風呂床をオキシ漬け®する方法
浴槽をオキシ漬け®している間に、風呂床もオキシ漬け®してみました。

- 100均オキシ※今回はオキシウォッシュ®を使用(小1袋(35g×1))
- ゴム手袋
- ビニール袋
- スポンジ・ブラシ(写真にはありませんが、最後に掃除する際に必要です)
- 2時間
風呂床をオキシ漬け®する手順

排水口にビニール袋をセットして水を入れます。ビニール袋の口をしっかり閉じて、排水口にフタをしました。

ネット情報によると、排水口にジャストフィットする100均のシリコーン蓋という便利グッズが存在するそうです。
しかし、100均を数店舗まわっても見つからなかったため(田舎暮らしなんです・・・)、こちらの方法で行いました。ヘアキャッチャーにラップを巻き付けてフタにするという方法もあるそうです。

シャワーを使って風呂床に60℃前後のお湯を張ります。
事前に60℃前後のお湯で温めておくと床の温度が冷める心配が少なくなるそうです。冬場はとくに。(私はこのステップを飛ばしてしまいましたが…)

オキシウォッシュ®を直接投入します。
オキシ液の拡散ムラをなくすために、一か所目がけて投入しました。

熱いシャワーでオキシウォッシュ®をしっかり溶かしながら循環させます。
60℃のお湯を使ったのでかなり熱かったです。やけどに注意!

オキシウォッシュ®がしっかり溶けて、風呂床全体に行き渡りました。

2時間後の浴槽床の様子。

写真では伝わりにくいですが、浴槽同様に少し水が濁っていて、カスのようなものがたくさん浮いていました。

ちなみに、ビニール袋で作った排水口のフタは小さすぎて、奥まで入り込んでしまいました……。
とはいえ、水が抜け出ることなくストッパーの役目を果たしてくれたのでよしとしましょう。

完全に水が抜けるとこんな感じです。
オキシ漬け®前のまま、黒ずみは残っていました。
床がヌルヌルしているので転倒に注意です。

床をブラシでこすって掃除していきます。

排水口の汚れは少し残っている状態でした。

スポンジとブラシを使って磨いていきます。
力を入れなくても汚れがスルっと落ちていきました。

シャワーで洗い流して終了!
【オキシ漬け®】風呂床のビフォーアフター
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排水口
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オキシ漬け®前の写真を撮り忘れてしまいましたが、排水口の内側も真っ白になりました。
【結果】風呂床の黒ずみが一掃!
写真では伝わりにくいですが、全体的に普段の風呂掃除では落ちなかった頑固な黒ずみが消えて、美しさを取り戻しました。とはいえ、我が家のお風呂は古く、落としきれなかった年季の入った汚れも多数あり、自力掃除の限界を感じました。
風呂床の掃除には、オキシこすりという方法も!
風呂床の掃除には、オキシ漬け®以外にも「オキシこすり」という方法があります。読んで字のごとく、こすって落とすというオキシ活用法です。オキシ液(オキシを溶かした液)で汚れを浮かすことで、落としやすくなります。
床全体ではなく部分的に掃除したい場合や、軽めの汚れを落としたい場合は、オキシこすりがいいかもしれません。
オキシこすりの手順
- オキシ液を作る
- 汚れの気になる部分にオキシ液をかける
- ブラシやスポンジでこする
- 洗い流す
浴室のドアパッキンはオキシペーストで漂白!
浴室のドアパッキンはオキシペーストで漂白します。

- 100均オキシ※今回はオキシウォッシュ®を使用(小1袋(35g×1))
- カップ
- 計量スプーン
- 綿棒
- 小さめのスプーン
- ラップ
- ゴム手袋(写真にはありませんが、手荒れ防止のため必須です)
- スポンジ・ブラシ(写真にはありませんが、最後に掃除する際に必要です)
- 2時間
浴室ドアパッキンをオキシペーストで漂白する手順

オキシウォッシュ®1:お湯1の割合でオキシペーストを作ります。
オキシ漬け®同様に、お湯は40~60℃にするとより効果を発揮します。

よくかき混ぜてオキシウォッシュ®をしっかり溶かします。

浴室ドアのドアパッキンにオキシペーストを塗っていきます。小さなスプーン(コンビニでもらったスイーツ用)が便利です。

レール全体にまんべんなく塗ります。

ドアの細かい部分は綿棒を使ってオキシペーストを塗りました。

ラップをかぶせてオキシペーストを密着させたら、あとは放置するだけです。

ラップはオキシペーストの乾燥を防ぎます。

ラップを外すとこんな感じです。
オキシペーストが溶けきっていなかったようで、ツブツブが残っていました。


ブラシでこすって磨いていきます。


シャワーで洗い流して、お掃除完了です。
オキシペースト漂白後のビフォーアフター
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【結果】手間がかかるわりに汚れ落ちは80点!
頑固な汚れをすべて除去することはできませんでしたが、大まかな汚れは落ちて、全体的に光沢が出ました。
次回はもう少し放置時間を長くしてみたいです。それから、ドアにオキシペーストを塗るのはかなり時間がかかるので、外して丸ごとオキシ漬け®した方が効率よくきれいにできるのではと思いました。
感想:お風呂のオキシ漬け®は想像以上に効果あり。ただし、自力では落とせない汚れも
お風呂のオキシ漬け®はしつこい汚れがスルっと落ちて、想像していた以上に効果がありました。浴槽やバスグッズはツルツルでピカピカ。子どもが口に入れやすいおもちゃ類を、掃除・除菌できたこともよかったです。
2022年大掃除~お風呂部門~は終了ということで……(笑)。
とはいいつつ、古い我が家のお風呂には、風呂床に自力で落とせない汚れも多数ありました。また、オキシウォッシュ®などの酸素系漂白剤の使用量や掃除方法は、ネットにさまざまな情報があふれています。それゆえ、どの情報が我が家のお風呂に適しているのか、自己流でオキシ漬け®してお風呂が変色したり傷んだりする可能性はないか、不安にもなりました。
安心してお風呂を徹底的に美しくしたい場合は、プロに頼むのも一つだと思いました。
\プロの技術で!カビ・水アカ・石鹸カスを徹底除去/
※オキシウォッシュ®は紀陽除虫菊株式会社の登録商標です。
※オキシクリーン®、オキシ漬け®はチャーチ・アンド・ドゥワイト・カンパニー・インコーポレイテッドの登録商標です。