お風呂の天井が黒カビだらけ…( ;∀;)
掃除したいけど届かない!
そんなときには、床掃除に使うクイックルワイパー®などのフローリングワイパーを使ってみてください。10分もかからず、簡単にお風呂天井の黒カビも掃除できちゃいますよ。
一般住宅の天井の高さは、210cm以上と決められており、実際には240~250cmあたりが多いようです。
柄の長さを調整できるフローリングワイパーなら、脚立なしでも届くでしょう。
この記事では
- お風呂天井の掃除道具
- お風呂天井の掃除手順
- お風呂天井のカビ予防策
についてわかりやすく解説しています。
お風呂天井の黒カビは、放っておくと手に負えなくなります。早めに掃除&カビ対策をしてくださいね。
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お風呂の天井のカビ掃除に必要な道具3つ
お風呂の天井掃除には、次の3つを準備しましょう。
フローリングワイパー(クイックルワイパー®など)
フローリングワイパーは、ドライシートやウェットシートを挟んで使用するタイプのモップです。シートはさまざまな種類があり、使い捨てにできるので便利ですね。
また雑巾やクロスを挟み込めるタイプもあります。クロスは洗って繰り返し使えるのでゴミが出ませんし、ランニングコストも低くなるのがメリットです。
お風呂の天井掃除には、どちらのタイプも使えます。ふだん使っているフローリングワイパーがあれば、それを活用してくださいね。
新たに購入するのなら人気商品はこちらです。
クイックルワイパー®は有名ですね。商品説明をよく見ると、フローリング・畳・壁・天井に使えると記載があります。
洗えるクロス・使い捨てシートの2wayタイプを選ぶという手もあります。
使い捨てシートも、雑巾も使う方には便利ですね。クリップで挟めるので、どんなクロスでも自由に挟んで使えます。
ドライシートまたは雑巾
フローリングワイパーに取り付けるためのシートが必要です。
シートには洗剤をつけて使いますので、ドライタイプを選んでください。
またドライシートを購入するのなら、厚手のものを選びましょう。薄手のシートは外れやすく破れやすいからです。
雑巾やクロスを使う場合は、乾いたものを2~3枚以上準備してください。洗剤を塗布する用と乾拭き用です。
お風呂天井の黒カビがたくさんある場合は、古タオルやクロスを使い捨てにしましょう。
またお風呂天井掃除後の乾拭きにはクロスがあると便利です。
マイクロファイバークロスは、軽い汚れなら洗剤なしでも落とせます。また水滴をすばやく吸いとるので、拭き上げにも便利です。
カビ取り剤
黒カビに効果のある塩素系のカビ取り剤を使います。フローリングワイパーのシートやクロスにつけやすいのは、泡スプレータイプです。
家庭用に市販されている泡スプレータイプの塩素系漂白剤には次のようなものがあります。
- カビキラー®
- 強力カビハイター®
- 激落ち®黒カビくん 浴室用 強力 カビとり 漂白 泡スプレー
塩素系漂白剤が苦手な方は、こちらのタイプを使うという手もあります。塩素を使用せず、乳酸を使用しているので刺激臭がありません。
こちらのウェットシートは、フローリングワイパーに取り付けて使用することもできます。
お風呂の天井掃除は服装に注意
お風呂天井を掃除するときには、服装に気をつけましょう。上から洗剤や水・カビ菌などが落ちてきて、頭や顔、衣服にかかってしまうからです。
退色・脱色してもかまわない服装
天井のカビ取りには、塩素系漂白剤を使います。
塩素系漂白剤は、黒カビも真っ白にしてしまうほど漂白力が強いです。そのため塩素系漂白剤が衣服につくと、その部分だけ白く脱色されたり色が変わったりします。
白い衣服でも、塩素系漂白剤がつくと変色することがあるので注意してください。お風呂天井の掃除をするときには、変色してもかまわない衣類で作業しましょう。
ビニールカッパを着る、ビニールのゴミ袋に穴をあけてかぶる、といった方法もあります。
また帽子などをかぶって、頭部も保護してください。足元はお風呂掃除用ブーツがおススメです。
もし、衣類に塩素系漂白剤がついてしまうと、時間がたつごとに脱色していきます。
掃除で使った衣類は、すぐに洗ってくださいね。
メガネやゴーグル
高所の掃除をするときには、目も保護してください。上を向いて掃除するので、洗剤やカビ菌が目に入るおそれがあるからです。
なるべくメガネやゴーグルを着用して作業することをおススメします。
マスク
カビの胞子や洗剤が上から落ちてくることがあります。鼻や口に入ったり、吸い込んだりしないようマスクを着用しておくと安心です。
マスクの外側が汚れるので、使い捨てにできるマスクがよいでしょう。
ゴム手袋
塩素系漂白剤は、素肌に触れるとヌルヌルして洗っても落とせません。それは皮膚のたんぱく質が分解されてしまうからです。ヌルヌルの正体は溶けた皮膚になります。
塩素系漂白剤には直接触れないよう注意しましょう。
作業中には必ずゴム手袋を着用してください。薄手のビニール手袋は破れやすいので、丈夫なゴム手袋を使うとよいです。
塩素系漂白剤が皮膚についたときには、すぐに流水でよく洗いましょう。
お風呂天井の掃除手順
準備ができたら、お風呂天井の掃除をしていきましょう。掃除手順は次のとおりです。
- 窓やドアを開ける
- 換気扇をつける
- フローリングワイパーにドライシートまたは雑巾をつける
- ドライシートまたは雑巾にカビ取り剤を吹きかける
- フロアワイパーで天井にカビ取り剤を塗り広げる
- 5分ほど放置する(汚れに応じて時間調整)
- 天井をシャワーで洗い流す
- キレイなドライシートまたは雑巾で天井の水気を拭きとる
- 換気扇をつけっぱなしで浴室を乾燥させる(ドア窓は閉める)
お風呂天井の掃除方法を、くわしくみていきましょう。
まずは窓やドアを全開にして換気しましょう。塩素系漂白剤の臭いは強く、吸い込むと気分が悪くなることがあります。
浴室の換気扇は、つけっぱなしで作業します。空気が循環しはじめるまでには時間がかかりますので、作業を始める30分ほど前に換気扇をつけておきましょう。
作業中にシートがずれると、破れやすくなりますので、4点をしっかり挟み込んでください。
シート全体に洗剤がゆきわたるよう、スプレーしていきます。
天井に洗剤を塗り広げるイメージで動かしていきます。洗剤が少なくなったと感じたら、スプレーを追加してください。
強くこするとシートがずれるので注意しましょう。シートが破れてしまったら新しいものに付け替えます。
黒カビが残る部分には、もういちど塩素系漂白剤を塗り、漂白されるまで放置してください。
天井にシャワーをかけて、洗い流します。塩素系漂白剤にお湯を加えると、強烈な臭いを発しますので、水をかけてください。
洗剤を洗い流したら、最後に熱いシャワーをかけるとカビ予防効果があります。カビの菌糸は50℃ほどの熱で死滅するといわれています。
天井をシャワーで洗い流すときには、浴室の奥側→手前の順でおこないましょう。シャワーの水滴が自分に降りかかるのを防げます。
天井の水滴を拭きとります。上から水がしたたり落ちてきますので、気を付けて作業してください。浴室の入り口付近から順に拭き上げていくと、水滴が降りかからずにすむでしょう。
天井の水滴を拭きとったら、乾かしましょう。浴室の窓や扉を閉め切って換気扇を運転させてください。
窓を開けておくと、外気の湿気が入り込むので浴室内の乾燥に時間がかかります。浴室は閉め切って換気扇をつけ、効率よく乾燥させましょう。
ゴムパッキン・コーキングのカビ取り方法
浴室内のゴムパッキンやコーキングの黒カビも、塩素系のカビ取り剤で落としていきます。
ただしゴムパッキンやコーキングは、こすらないのが原則。こするとカビの菌糸が内部へ入り込んだり、ゴムが劣化する原因となったりするからです。
ゴムパッキンやコーキングのカビ取り方法には次のようなものがあります。できそうな方法で試してください。
その1:歯ブラシや刷毛でカビ取り剤を塗りつける
カビキラー®の場合は、そのまま散布。キッチンハイターやキッチンブリーチなど、液体の塩素系漂白剤を使うときには歯ブラシや刷毛を活用しましょう。
歯ブラシや刷毛に洗剤を浸み込ませて、ゴムパッキンやコーキング部分に塗りつけていきます。
漂白できたら、水洗いまたは水拭きをしておきましょう。
その2:キッチンペーパーにカビ取り剤を浸み込ませて貼り付ける
しつこい黒カビ汚れには、つけおきが効果的です。泡スプレータイプや液体タイプの塩素液漂白剤をキッチンペーパーに浸み込ませ、それを黒カビ部分へ貼り付けておきます。
さらにその上からラップをかけておくと効果がアップします。漂白ができたら、ラップとキッチンペーパーをはがしてください。
仕上げに水洗いまたは水拭きをおこないます。
その3:ジェルタイプのカビ取り剤を塗りつける
液だれしてしまう場所には、ジェルタイプのカビ取り剤が便利です。
ジェルタイプのカビ取り剤は、汚れに密着して液だれしないのがメリット。漂白できたら、シャワーで洗い流せば完了です。
いちどで落ちないところは、もういちど塗布すると落ちることがあります。
黒カビがシミになってしまったら…【実録】
黒カビがシミになってしまったら、ムリせずお掃除のプロに任せるのがいいと思います。
おそらく素材の奥にまで黒カビが浸み込み、市販の洗剤では漂白しきれないでしょう。とくに天井のフチ周りにある廻り縁*の部分は何をしても黒カビの跡が消えません。
*天井と壁の間にある「見切り縁」のこと
以前、天井の黒カビ跡がシミになってしまい、自力で漂白しようとがんばってみたことがあります。
2日にわけて漂白にチャレンジ。カビキラー®も2本くらい使い切りましたが黒カビのシミはとれません。
どうしたものかと悩み、ダメもとでお風呂クリーニングを利用してみました。するとほんの短時間でスッキリきれいになったのです。
正直なところ、そこまでキレイにならないだろうと疑っていたのですが…。
業務用の道具と技はやっぱりすごいですね。
シミなんて、どこへやらです。
浴室全体のクリーニングですから、天井だけでなく浴室まるごと新品のように美しくなりました。
どうせならはじめから利用すればよかったと思うばかりです。カビキラー®2本と労力がムダになりました。
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白い水垢汚れは、カビ取り剤では落とせない
しつこい汚れに塩素系漂白剤やカビ取り剤を使った場合、黒い汚れは薄くなるものの、逆に白い汚れが残ってしまうことがありますね。
その白い汚れは水垢です。水垢はケイ酸や炭酸カルシウムなどのミネラル分が固まったものであり、古いものは岩のようにかたくなっています。
比較的新しい水垢汚れなら、クエン酸やお酢など家庭にある酸性洗剤で落とせます。ですが長年蓄積した水垢は、業務用に使われるような酸性洗剤を使い、根気よく落としていくしかありません。
- 何年も前から水垢が蓄積している
- 掃除する時間がない
- お風呂掃除は誰かに任せたい
そんなときには、プロよるお風呂クリーニングを利用するのがおススメです。まずは蓄積汚れを解決してもらい、そのあとは自身のお手入れで汚れ予防をしていくとよいでしょう。
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浴室天井カビ予防策とコツ
お風呂天井の黒カビをキレイに掃除したら、カビ予防をしておきましょう。お風呂天井は、簡単な方法でカビ対策できるので、ぜひ取り入れてみてくださいね。
予防策1:換気扇の活用
お風呂の換気扇は、24時間つけておくのがよいでしょう。換気扇を消すと、湿気や臭いがとどまりやすくなるからです。
たった1時間換気扇をとめていただけでも、浴室内の湿度はカビが発生しやすいレベルになるおそれがあります。
でも、電気代が…という方はご安心を。
換気扇を24時間つけっぱなしにした場合の電気代は、1か月で400円程度。新しい換気扇なら数十円ですむこともあります。
参考:エネチェンジ
強力なカビ取り剤を購入する費用や掃除の手間を考えると、換気扇にかかる電気代は意外と安いと思いませんか。浴室の換気扇、24時間活用してみる価値はありますよ。
予防策2: 50℃のお湯をかける
浴室天井のカビ退治には、50℃のお湯をかける方法も効果的です。
NHK総合テレビ「ガッテン」でも放送があり、広く知られるようになりましたね。
カビも生き物ですから、50℃以上の熱でたんぱく質が変性*してしまうのです。50℃以上のシャワーを90秒以上かけ続けると、死滅させられます。
もちろん天井だけでなく、床や壁もついでに50℃のお湯をシャワーしておくとよいですね。
*たんぱく質の変性 高温や極端なphなどの厳しい条件下で形が崩れ、機能を失うこと
予防策3:浴室の水気を除去
カビは発生する前に予防するのが一番!
できてしまったカビは厄介ですからね…。
カビは水気のあるところに発生しますので、水分はできるだけ除去しておくのがベストです。天井はもちろん、床・壁も重要です。
入浴後、水切りワイパーでササっと水分除去をしておくと効果があります。
お酢の利用は逆効果になることも
お酢にはカビを殺菌する酢酸が入っていますので、水回りのカビ予防に使うのは効果的です。ただしお酢の種類によっては、逆にカビ発生の原因になるため注意してください。
たとえばすし酢・リンゴ酢・黒酢など糖分が含まれるお酢は掃除に不向きです。糖分がカビの栄養分となりますし、臭いやベタつきが残ることがあります。
浴室天井のカビ予防には、アルコール除菌が効果的です。ドライシートを装着したクイックルワイパー®にアルコールスプレーを吹きかけ、天井を拭いてください。
ただしアルコールは、濡れた場所に使っても効果がありません。浴室天井の水滴を拭きとってから除菌しましょう。
まとめ
お風呂の天井が黒カビだらけになってしまったら、早めに掃除をしましょう。放っておけば、浴室全体にカビが繁殖してしまいます。
浴室天井の掃除方法は簡単!
床掃除でおなじみのフローリングワイパーを使えば、高いところも簡単に掃除できちゃいますよ。すでにフローリングワイパーをお持ちの方は、使わない手はありません。
浴室は天井掃除が最も重要!
天井にたまったカビの胞子は、浴室内へ舞い降りていくからです。
浴室はまず、天井を清潔に保つよう心がけましょう。
※クイックルワイパー®は花王株式会社の登録商標です。
※カビハイター®は花王株式会社の登録商標です。
※カビキラー®はエス シ- ジヨンソン アンド サン インコ-ポレ-テツドの登録商標です。
※クイックルワイパー®は花王株式会社の登録商標です。