【五月病の方必見】楽しいお風呂タイムでリフレッシュ!おうちでバスボムを作ってみよう

ゴールデンウィークも終わり、なんだかやる気が起きない、毎日なんとなくヘトヘトになってしまう……という方も多いのではないでしょうか。

疲れた身体を癒してくれるのが、ゆっくりとお湯に浸かる入浴。温浴には疲労回復やリラックス効果があり、おうちで手軽に身体と心を癒すことができます。

とはいえ、いつもシャワー派の方にとっては、わざわざお湯を張ってお風呂に入るのはハードルが高いことも……。なにかのきっかけがないと、なかなかお湯を溜めよう!という気持ちになれないですよね。

そんなときにおすすめなのが、おうちで作れる「バスボム」を使うこと。

見た目も香りも華やかなバスボムがあれば、お風呂タイムが一気に楽しみになるはず!

手作りバスボム
こんなにかわいいバスボムが、おうちで作れちゃいます。

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目次

バスボムってなに?なにでできてるの?

バスボムとは、お湯に入れると発泡する、固形入浴剤のことです。

イギリスのハンドメイドコスメメーカーが発売して以降大人気になり、日本でも多くのメーカーが発泡性の入浴剤を生産しています。

……そう聞くと、おうちで作るハードルはちょっと高そうですが、いちばんシンプルなタイプのバスボムがシュワシュワする仕組みは、クエン酸と重曹の反応によるもの。

もちやぷらすでもおなじみ、家庭のお料理やお掃除に使える素材で、ドラッグストアなどですぐ入手できます。

そこにバスソルトや植物性オイルを加え、カラーリングを施したものがバスボム。

では、入浴剤としてのバスボムの効果にはどういったものがあるのでしょうか?

まずは炭酸ガスによる疲労回復効果。

クエン酸と重曹が反応すると、炭酸ガスを発生させます。

お湯に溶けた炭酸ガスは、皮膚から吸収されて血管を広げてくれるため、血行が良くなり身体の新陳代謝を高めてくれます。

そしてバスソルト(塩風呂)の保温効果。

お湯に溶けた塩により、通常の温浴よりも多くの発汗を促すほか、入浴後のポカポカ感を持続させてくれます。

つまり、お風呂に入ることで身体をリフレッシュさせたい方は、ただのお湯に浸かるよりもバスボムを使う方が効果的!ということ。

冷え性や肩こりなどにお困りの方にもおすすめです。

参考:お風呂ナビ(アース製薬)

おうちでできる!見た目もかわいいバスボムづくり

さて、さっそくバスボムを作ってみましょう。

用意する材料はこちらです。

手作りバスボムの材料

(やや小さめ、45ミリのモールドの場合)

測りとる必要があるもの
  • 重曹(食品用)…56g
  • クエン酸(食品用)…24g
  • 粗塩(精製されていない、天然塩)…16g
  • コーンスターチ…8g
  • 植物性オイル(オリーブオイル、ホホバオイルなど)…小さじ1/3
  • 食紅(できれば天然素材による着色のもの)…ティースプーン1/3
  • 水(できれば精製水)…0.6ml
準備するもの
  • バスボム用モールド(製氷皿などでも可)
  • 0.1cc単位で測れるスポイト
  • ボウル
  • ザル
  • 小さい耐水容器(食紅を混ぜる用)
  • ゴム手袋
  • 消毒用アルコール(食品に使用できるもの)
  • やわらかい布や緩衝材
  • お好みでトッピング用のハーブティー用フラワー、シュガーフレークなど

ちょっと種類が多めですが、スーパーやドラッグストア、100円ショップで購入できるものばかり。

入浴時に長時間肌に触れ、口に入る可能性もあるものなので、重曹やクエン酸は食品用として売られているものを選びましょう。

アルコールでボウルを消毒する様子

まずはアルコールでボウル、モールドを拭き取り、両手にゴム手袋をはめます。

重曹、クエン酸、コーンスターチをふるい入れ、ザルをはずして岩塩を加えます。

重曹、クエン酸、コーンスターチを入れたボウルに、岩塩を入れる様子

手ですり潰すようにして、全体を混ぜ馴染ませておきます。

耐水容器に食紅を入れ、水で溶かす様子

小さい耐水容器にお好みの色の食紅を入れ、スポイトで測りとった水を加えて、すべて溶けるまでよく混ぜます。

溶けきったら植物性オイル(今回はオリーブオイル)を加えて混ぜ、先ほど馴染ませておいた粉にそっと注ぎます。

重曹、クエン酸、コーンスターチ、岩塩を入れたボウルに植物性オイルを加えた食紅を加える様子

すぐに泡立ってくるので、両手で全体をよくすり混ぜます。

材料をまんべんなく混ぜる様子

まんべんなく混ぜたところ。

この時点で、ぎゅっと握ると柔らかい固まりになるはず。これが「バスボムのもと」です。

あとはモールドに詰めれば完成!……ですが、その前にちょっとひと手間。

ハーブティー用のドライフラワー

ハーブティー用のドライフラワーをトッピング。

人の口に入っても大丈夫で、入浴後に掬い取れる大きさの素材であれば、バスボムの飾りに使えます。

お花屋さんで売られている切り花は人の口に入ったり、長時間身体に触れる前提で生産されていないため、お花を使いたいときはハーブティー用のものを購入しましょう。

モールドの底にドライフラワーを置く様子

モールドの底にお花を置いて……

粉を敷き詰めたモールド

粉をしっかり敷き詰めます。表面がちょっとだけ盛り上がるように詰めておくのがポイント。

モールドを押す様子

モールドの上下を合わせて、ぎゅっと垂直に押します。このまま20秒くらいキープ。そっとモールドから外して、やわらかい布や緩衝材の上に置いたら……

完成したお花入りの手作りバスボム

かわいい!お花入りのオリジナルバスボム。

この状態で1時間ほど乾燥させてから、冷蔵庫で6時間ほど寝かせたら完成です。チャック付きポリ袋などに入れて保管しましょう。

完成したバスボムは時間が経つと発泡する力が弱くなってしまうので、1〜2週間を目安に使い切ります。

世界にたった一つのバスボムが作れる。とってもかわいいアレンジレシピ

バスボムにトッピングや香りを加えることで、世界に一つ、あなただけのオリジナルバスボムを作ることができます。

アレンジレシピをいくつか紹介しましょう。

アレンジ⓵ まるで宝石の粒のよう。粗塩を着色したカラーソルト

用意するもの
  • 粗塩(天然塩)…ティースプーン1/2
  • 食紅…ティースプーン…1/2
  • 水(できれば精製水)…0.5ml
  • 消毒用アルコール(食品に使用できるもの)…1吹き
青色の食紅を溶かす様子

まずはお好みの色の食紅を水に溶かします。

溶かした食紅に岩塩を入れた様子

そこに粗塩を入れ、アルコールを一吹きし、全体をさっと馴染ませます。アルコールを加えることで乾きやすくなります。

着色後、乾燥させた岩塩

キッチンペーパーなどで余計な水分を吸い取り、よく乾燥させたらカラーソルトのできあがり。

モールドに岩塩を置く様子

先ほどのお花と同じようにモールドの底に敷いて、バスボムのもとをぎゅっと固めたら…

完成した岩塩入りバスボム

キラキラ輝く天然石のようなバスボムに。さまざまな色で試してみたくなりますね。

アレンジ⓶ お好みの精油(エッセンシャルオイル)を入れて、香るお風呂に

エッセンシャルオイル

バスボムをつくる際、植物性オイルを混ぜるタイミングでお好みの精油を3滴ほど垂らします。

植物性オイルと馴染ませるようによく混ぜてから追加してください。

※お肌が弱い方や小さなお子様は、エッセンシャルオイルを使用しないようにしてください。

アレンジ⓷ 余ったバスボムのもとを使って、キャンディのようなマーブルカラーに

バスボム作りに慣れるまでは、モールドにぴったりの量を測るのは困難です。

バスボムのもとが余ったときにおすすめなのが、かわいいマーブルカラーのアレンジ。

マーブルカラーのバスボムを作る様子

今回はピンクとパープルのバスボムのもとが余っているので、それぞれを少量ずつ層になるように詰めていきます。3色以上の色を使ってもかわいいですよ。

完成したマーブルカラーのバスボム

通常のバスボムのようにぎゅっと押し固めたら完成!

お菓子のようなかわいい色合いになりました。

手作りバスボムが並ぶ様子

他にもお湯に溶けるインスタントコーヒーや、スイーツトッピング用のシュガーフレークなども使用できます。

バスボムにトッピングを追加するときの注意点としては、乾いていない素材や、使用後に浴槽から掬い取れないほど細かい素材は使わないこと。

水分を含んだ素材はバスボムが泡立ってしまい、細かい素材は排水の詰まりの原因となります。

オリジナルアレンジのバスボムで、お風呂時間をさらに楽しくしてみてくださいね。

うまく固まらないときは?バスボムづくりのコツとポイント

手作りバスボムの失敗としてよくあるのが、うまく固まらない、成形ができないというもの。

筆者が気づいたポイントをまとめておきましたので、なんだかきれいに固まらない……という時は、いちど下記をご参照ください。

・モールドから出したときに形が崩れてしまう

バスボムのもとの量が少ないと、モールドの中で均一に押し固められずに割れたり崩れたりしてしまいます。

モールドに詰める量を多めにして、ぎゅっと垂直に圧迫するように固めてみてください。この記事で使用しているようなシンプルな球状のモールドの場合は、両手で圧迫しながらモールドを回し、余計な粉を擦り落としながら固めるとうまくいきやすいようです。

また、精製された塩を使用した際もうまく固まらないことがあるようです。バスボムの材料には必ず天然塩を使用してください。

・バスボムのもとを握ってもかたまりにならず、モールドで成形できない

やや水分が少ないようです。0.3ml程度の水を追加して、さらによく混ぜてみてください。

・モールドから外した際に、中央から割れてしまう

バスボムを作る様子

この状態まで詰めたあと、霧吹きなどで表面にごく少量の水を吹きかけてから固めるとうまくいく場合があります。

水が多すぎると泡立ってしまうので注意。

・完成したバスボムがひび割れてしまう

使用したバスボムのもとの量が少ないか、モールドから外した後の乾燥時間が長すぎる、または冷蔵庫での寝かし時間が足りていない可能性があります。

お風呂での使用には問題ありませんが、壊れやすいので気をつけて保管してください。

バスボムがあれば、お風呂タイムがいつもより楽しい&気持ちいい!

完成したバスボムをさっそく使ってみましょう。

手作りバスボム

バスボムをお湯にそっと浮かべると……

バスボムをお風呂に入れた様子

シュワシュワ!まるで市販の入浴剤のような泡立ち具合です。

イランイランの精油を入れたので、お風呂場じゅうがお花のいい香りに。

いつもはシャワー派の筆者ですが、バスボム入りのお風呂にゆっくり浸かってみたところ、たくさん汗をかいて全身ポカポカになりました。

塩浴は発汗作用があるので、しっかり水分補給をしてからお風呂に入りましょう。

また、お風呂のパイプを痛めてしまう可能性があるので、追い焚き機能やブローバス機能は使用せず、トッピングに使用したお花などは掬い取ってから排水するようにしてください。

お風呂で使う楽しさはもちろん、完成までの過程も楽しめるオリジナルのバスボム作り。

世界に一つだけのバスボムを作って、お風呂タイムをより楽しく、気持ちのいいものにしてみてくださいね。

※お肌の弱い方、強い乾燥肌の方は担当医にご相談の上使用してください。
※当記事は医学的な効果を保証するものではございません。使用感も個人の感想によるものです。
※お肌に異常を感じたらすぐに使用をやめ、専門の医療機関にご相談ください。また、当記事で紹介されている内容を使用したことによる健康状態の変化については、いかなる責任も負いません。

参考『バスボムレシピ』篠原由子著、株式会社河出書房新社、2017年12月25日発行

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ライター

JUNERAYのアバター JUNERAY ライター

日本ソムリエ協会認定ワインエキスパート、クラフトビアアソシエーション認定ビアテイスター。元家具屋で花屋でバーテンダー。デイリーポータルZ、オモコロなどで執筆中。古い賃貸マンションを酒と花だらけにして暮らしている。

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