「オキシクリーン®と重曹ってどこが違うの?ネットで調べてもどっちも同じような使い道しか出てこないけど・・・」
オキシクリーン®も重曹は使い道が似ていることから、何が違うのか、結局どちらが便利なのか、疑問をもっている方はいないでしょうか?
オキシクリーン®と重曹は、用途はほとんど同じですが、洗浄力や刺激が異なります。特性を知り、上手に使い分けることが大切です。
本記事では、オキシクリーン®と重曹の違いとそれぞれの効果的な使い方を詳しくご紹介しています。
記事を最後まで読めば、オキシクリーン®と重曹の違いを理解できて、使い分けもしっかりできるようになりますよ。
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オキシクリーン®と重曹の違い

オキシクリーン®と重曹は、どちらも「弱アルカリ性」で、油汚れや皮脂汚れなどの酸性の汚れ落としに効果を発揮します。一見同じように見えるオキシクリーン®と重曹ですが、じつはちゃんと違いもあるのです。
その1「種類」
オキシクリーン®の種類 | 重曹の種類 |
---|---|
・アメリカ製オキシクリーン® ・日本製オキシクリーン® | ・薬用重曹 ・食用重曹 ・工業用重曹 |
オキシクリーン®と重曹はそもそも種類が違います。オキシクリーン®は掃除だけを目的に開発されていますが、重曹は掃除以外にも使うことができるんです。
オキシクリーン®にはアメリカ製と日本製があり、この2つは成分が若干違います。また重曹も薬用、食用、工業用と用途によって種類がわかれているんですね。
重曹の種類については以下の記事をご覧ください。それぞれの違いについて解説しています。

アメリカ製オキシクリーン®と日本製オキシクリーン®の違いは下記のコラムで解説しています。

その2「成分」
オキシクリーン®の成分 | 重曹の成分 |
---|---|
・過炭酸ナトリウム ・炭酸ナトリウム ・界面活性剤(アメリカ製のみ) ・香料(アメリカ製のみ) | ・炭酸水素ナトリウム |
オキシクリーン®は泡の力で汚れを落とす「過炭酸ナトリウム」と、洗浄力を手助けする「炭酸ナトリウム」が主成分となっています。
アメリカ製のオキシクリーン®には、上記成分に加え「界面活性剤」と「香料」が含まれています。つまり日本製よりもアメリカ製のほうが洗浄力は高めなんですね。
重曹は「炭酸水素ナトリウム」のことです。ベーキングパウダーの主成分にもなっていて、人体や環境にやさしいという特徴があります。
ただ、重曹はやさしい成分で構成されている分、洗浄力はオキシクリーン®と比較すると控えめです。
オキシクリーン®(日本製・アメリカ製)と重曹の洗浄力をまとめると以下のようになります。
アメリカ製オキシクリーン®>日本製オキシクリーン®>重曹
しっかりと洗浄をしたい方はオキシクリーン®、安全にこだわりたい方は重曹を選ぶとよいでしょう。
その3「値段」
オキシクリーン®の値段 | 重曹の値段 |
---|---|
500円~(500g) | 300円~(1kg) |
オキシクリーン®は通販サイトだと、500gで500円~購入することができます。重曹は1kgで300円~とオキシクリーン®よりも価格は安いです。しかし一度に使用する量はオキシクリーン®の方が少ないので、どちらがお得であるかは一概にはいえません。
オキシクリーン®と重曹が落とせる汚れリスト
汚れの種類 | オキシクリーン® | 重曹 |
---|---|---|
衣類のシミ汚れ | ||
お風呂の皮脂汚れ | ||
鍋などの焦げ付き | ||
コンロの油汚れ | ||
茶渋 | ||
便器の黒ずみ | ||
洗濯槽の汚れ |
オキシクリーン®と重曹は同じアルカリ性の洗剤であることから、洗える場所はほとんど同じです。ただアルカリ性がオキシクリーン®の方が高く、洗浄補助剤などが含まれていることから、洗浄効果はオキシクリーン®に軍配が上がります。
浸け置き洗いやガンコな汚れを掃除する際は、オキシクリーン®を使った方が効率的に汚れを落とせて時短にもつながりますよ。
それではここから、オキシクリーン®と重曹のオススメの使い方を一部ご紹介します。
オキシクリーン®で浴槽の浸け置き洗浄
オキシクリーン®は浴槽の掃除に大活躍します。浴槽にお湯を張って、オキシクリーン®を入れればそのまま浴槽をキレイにすることが可能です。
浴槽掃除の手順
- STEP1
-
浴槽掃除の手順
- STEP2
-
オキシクリーン®を付属されているスプーンで5杯ほど入れる
- STEP3
-
そのまま時間を置く(2時間)
- STEP4
-
お湯を抜いて浴槽全体をすすぐ
風呂イスや洗面器、排水口のカバーなどの小物も一緒に浴槽に浸け置きしておくと、汚れを落とすことができますよ。浸け置き後はスポンジでこすりながら、すすぐとキレイに汚れが落ちます。
オキシクリーン®がもっとも漂白効果を発揮するのは40℃~60℃です。しっかり洗浄するためにも、温度の調整はしっかりとおこないましょう。
またオキシクリーン®は、時間が経つにつれ効果が弱まってきます。浸け置き時間は最長でも6時間程度にしておくとよいでしょう。
こちらの記事では、実際に風呂釜付きの浴槽をオキシクリーン®で洗浄した様子を紹介しています。ご自宅の浴槽に風呂釜が付いている方はぜひチェックしてみてください。

オキシクリーン®で色柄物の衣類の漂白

メーカーがうたっているように、オキシクリーン®は色柄物の衣類を漂白することができます。
しかも消臭効果もあるので、衣類に染み付いた食べこぼしなどのニオイもスッキリさせることができるんです。これなら小さいお子様が服にカレーなどをこぼしてしまっても安心ですね。
それでは、オキシクリーン®で衣類を漂白する手順をご紹介します。
衣類をオキシクリーン®で漂白する手順
- STEP1
-
洗面器やバケツなどに40℃~60℃のお湯をためる
- STEP2
-
オキシクリーン®を付属のスプーンで1杯~2杯入れてよく混ぜる
- STEP3
-
衣類を浸け置きする(1時間)
- STEP4
-
浸け置き後はそのまま洗濯機に入れて洗濯する
もし衣類の汚れが1時間では落ちない場合は浸け置き時間を長くしてもよいでしょう。 また漂白をする前は必ず「洗濯表示」を確認するようにしてくださいね。
オキシクリーン®は「衣類」だけでなく、スニーカーやカーテンなども漂白することができます。詳しくは以下の記事をご覧ください。


重曹ペーストで油汚れや焦げ付きを洗浄
重曹は水に溶けにくいという性質があるので、水を少量加えることでペースト状にすることができます。ペースト状の重曹はアルカリ性の洗浄効果と研磨効果で効率的に汚れを落とせるようになるんですよ。
重曹と水を2:1の割合で混ぜ合わせるだけで重曹ペーストは完成します。重曹ペーストを油汚れや焦げ付きが気になる箇所に薄く塗って伸ばし、スポンジなどでこすれば汚れをこそぎ取ることができますよ。
もし汚れがなかなか落ちないときは、重曹ペーストを塗りつけたあと30分ほど放置しておくとよいでしょう。アルカリ成分が汚れを分解するので落としやすくなります。
重曹で鍋やフライパンを煮洗い

重曹は熱を加えるとアルカリ性が強くなるという特性もあります。この特性を活かして焦げついた鍋やフライパンを洗浄することができるんです。
鍋の焦げをオキシクリーン®でとる手順
- STEP1
-
焦げついた鍋やフライパンに重曹を大さじ3杯入れる
- STEP2
-
鍋やフライパンの8分目まで水を入れて火にかけ、10分ほど煮立たせる※
- STEP3
-
お湯が届かないフチ部分はスプーンで重曹水をすくってかける
- STEP4
-
火を止めて熱が冷めるまで放置する
- STEP5
-
お湯で洗い流して、スポンジでこすり洗いする
加熱中、水が吹きこぼれるおそれがありますので、鍋やフライパンに入れる水は必ず8分目までにしておきましょう。
この5ステップで鍋やフライパンのガンコな焦げつきをスッキリさせることができます。水と重曹を入れて火にかけるだけでできますので、調理後の洗い物をしている間などにも並行してできるのがよいですね。
重曹オキシペーストでガンコな汚れを除去
オキシクリーン®と重曹の特徴と効果的な使い方についてご紹介しました。じつはこの2つの洗剤を混ぜ合わせることで、油汚れやカビ汚れにとても有効な洗剤に変身させることもできるんです。
最後に重曹オキシペーストの作り方と使い方をご紹介します。
重曹オキシペーストの作り方
重曹オキシペーストの作り方はすごく簡単。重曹とオキシクリーン®、ぬるま湯(約40℃)を1:1:1の割合で混ぜるだけです。
- オキシクリーン®・・・40g
- 重曹・・・40g
- ぬるま湯・・・40g
オキシクリーン®と重曹を洗面器に入れて、そこにぬるま湯を少しずつ加えていきます。湯の量が多すぎたり、少なすぎたりすると、上手くペースト状にならないので、慎重に作りましょう。
重曹オキシペーストの使い方
重曹オキシペーストはお風呂の黒カビやコンロにこびりついた油汚れなどさまざまな箇所に使えます。
使い方
- STEP1
-
重曹オキシペーストを汚れの気になる箇所に塗る
- STEP2
-
そのまま1時間ほど放置する
- STEP3
-
スポンジ等でこすりながら洗い流す
たったこれだけで、こすってもなかなか落とせなかったカビ汚れや油汚れをスッキリキレイにすることができます。なお、重曹オキシペーストは保存ができないので作ったらその場で使い切ってしまいましょう。
重曹オキシペーストを使って掃除をする際は、ゴム手袋を着用しましょう。オキシクリーン®に直接触れると手肌が荒れてしまうおそれがあります。
まとめ
オキシクリーン®と重曹は同じアルカリ性の洗剤なので、使用できる掃除箇所はほとんど同じです。ただ洗浄力はオキシクリーン®のほうが強いので、汚れを落とすことに重きを置くのなら、オキシクリーン®を使うことをオススメします。効率的に汚れを落とせて、しかも時短にもつながりますよ。
反対に小さいお子様がいるようなご家庭で安全な成分でお掃除がしたい方には、重曹がオススメです。重曹は食品にも使われる成分が主になっていますので、安心して使えるでしょう。
オキシクリーン®と重曹、それぞれの違いをしっかりと把握して上手に使い分けてみてくださいね。
※オキシクリーン®はチャーチ・アンド・ドゥワイト・カンパニー・インコーポレイテッドの登録商標です。
