セスキ炭酸ソーダは風呂掃除にも便利に使えますが、適した汚れに使う必要があります。
セスキ炭酸ソーダは汚れの種類によって得意不得意があるんです。
キレイにならないからといって効果がない汚れにセスキ炭酸ソーダをゴシゴシこすりつけても、時間や労力が無駄になってしまいます。
こちらのコラムでは、セスキ炭酸ソーダを効率よく風呂掃除に使うための方法や注意点などについて解説します。
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セスキ炭酸ソーダ|風呂掃除前に汚れを知る!
セスキ炭酸ソーダは重曹よりもアルカリ性が強い洗剤で、さまざまな場所の掃除に活躍します。
しかしセスキ炭酸ソーダはどんな汚れも落とせるわけではなく、得意とする汚れや苦手な汚れがあるんです。
そして風呂場にはさまざまな種類の汚れがあります。
効果のない汚れに対してセスキ炭酸ソーダを使っても、もちろんキレイにはなりません。
ここでは、汚れの種類や特徴のほか、セスキ炭酸ソーダを使うときの注意点などについて見ていきましょう。
セスキ炭酸ソーダが得意とする汚れ
風呂場において、セスキ炭酸ソーダを使って効果的に落とせる汚れは以下の2つです。
- 湯垢
- 皮脂汚れ
基本的にアルカリ性の洗剤は、酸性の汚れに効果を発揮します。
湯垢や皮脂汚れは酸性なので、アルカリ性のセスキ炭酸ソーダを使うことで中和作用がはたらいて分解洗浄できるというわけです。
しかし、風呂場の汚れは湯垢と皮脂汚れだけではありません。
セスキ炭酸ソーダが苦手な汚れ
セスキ炭酸ソーダが苦手とする汚れには以下の4つがあります。
- 水垢
- 石けんカス
- ピンクカビ
- 黒カビ
水垢や石けんカスはアルカリ性の汚れで、同じアルカリ性であるセスキ炭酸ソーダでは中和できないので、落としにくくなってしまいます。
またピンクカビや黒カビは酸性の汚れですが、セスキ炭酸ソーダのアルカリ性では弱いため、表面のカビは落とせても完全に除去するのはむずかしいんです。
そしてヌメリをもったピンクカビや赤カビといわれているものは、じつはカビではなくバクテリアや酵母菌で、乾燥に強く繁殖力も黒カビより早いのが特徴です。
ピンクカビは放置しておくと黒カビが発生する原因となるので早めに除去することをおすすめします。
水垢やガンコな黒カビには、酸性洗剤のクエン酸や強力な塩素系の漂白剤などを使うのがおすすめです。
風呂場の水垢やカビ汚れの効果的な落とし方については、以下のページでくわしく解説していますのでぜひご覧ください。
金属への使用は黒ずみが起きるおそれがある
セスキ炭酸ソーダが使える素材には相性があります。
場合によっては、素材を傷めてしまうので注意が必要です。
たとえばセスキ炭酸ソーダをアルミ製のものに使用すると、化学反応を起こして黒ずみができてしまうおそれがあります。
また、コーティング加工がされているものは剥がれることもあるので注意してください。
もし素材を傷めてしまわないか不安に思うときは、セスキ炭酸ソーダを使う前に目立たないところに少しだけつけて試してみるといいですよ。
セスキ炭酸ソーダスプレーのつくり方
セスキ炭酸ソーダで風呂掃除するときは、「セスキスプレー」をつくっておくと便利です。
シュッと吹きかけたあと時間をおけば、汚れが簡単に落としやすくなるんです。
準備するもの
- 水(500ml)
- セスキ炭酸ソーダ(小さじ1~2杯)
- スプレーボトル
つくり方はシンプルで、スプレーボトルに水と、水500mlに対して小さじ1~2杯のセスキ炭酸ソーダを入れてよく混ぜれば完了です。
セスキ炭酸ソーダはスプレー式のものも市販されていますが、100円ショップやホームセンターでは粉状のものが500gや1kgといった大容量で販売されています。
コストパフォーマンスもよいので、セスキ炭酸ソーダを長く使っていきたい場合は粉状のパックを購入してセスキスプレーをつくるほうがおすすめですよ。
セスキ炭酸ソーダで風呂掃除を実践してみよう!
まず風呂掃除を始める前に準備をしっかり整えておくことが大切です。
セスキ炭酸ソーダは弱アルカリ性ですが、人の体質によっては手荒れを起こしてしまうことがあるので、ゴム手袋を着用してください。
そしてカビを吸い込んでしまうと、咳や熱などを引き起こす原因になるためマスクを着用することもおすすめです。
さらに目線よりも高い場所を掃除する際はセスキ炭酸ソーダが目に入ることもあるので、メガネやゴーグルなどをつけておくのもいいかもしれません。
準備ができたら、セスキ炭酸ソーダを使って風呂場の掃除をしてみましょう。
セスキでお風呂掃除① 浴槽
浴槽はセスキスプレーを吹きかけたあと30分ほどおいてから、スポンジなどでこすれば汚れを落とすことができます。
しかし、もっと効率がよいのはセスキ炭酸ソーダで入浴することです。
実際にセスキ炭酸ソーダは入浴剤の主成分として使われることがあり、体にも優しいエコ洗剤なんです。
一般的な浴槽の容量は200L程度ですが、この量のお湯に対して、大さじ1~1.5杯分のセスキ炭酸ソーダを入れます。
セスキ炭酸ソーダで入浴すれば、浴槽だけでなく肌の余分な角質もキレイに落とせますよ。
さらに入浴したあとの浴槽にイスやフタ、洗面器などの小物類を漬けこんでおくだけでキレイにすることだってできます。
ただし、体質によってはセスキ炭酸ソーダを溶かしたお湯に入ると肌荒れの原因になることもあるので、最初は少量ずつ溶かして様子を見るのがいいでしょう。
もし肌が敏感でなければ、セスキ炭酸ソーダを使った入浴をぜひ試してみてくださいね。
セスキでお風呂掃除② 壁
風呂場の壁を掃除するときは、高いところから始めるのが基本です。
下から掃除すると、高い場所にあるカビなどが一度キレイにした下のほうの壁や床にまた散らばって無駄になってしまうからです。
壁全体にまんべんなくセスキスプレーを吹きかけて30分ほどおいたら、スポンジなどでこすってキレイに洗い流しておきましょう。
また風呂での汚れは高いところにも飛ぶことがあるため、できれば天井も掃除しておくのがおすすめです。
セスキでお風呂掃除③ 床
床は皮脂汚れが多く、壁よりも汚れがたまりやすいので洗い残しがないようにとくに念入りに掃除しましょう。
基本的にスプレーしたあとに時間をおいて汚れをこすり落とすのは同じです。
もしガンコな皮脂汚れがある場合は、セスキスプレーで湿らせたキッチンペーパーなどでパックするようにして時間をおけば、汚れが浮いて落としやすくなるでしょう。
STEP4 排水口
排水口はさまざまな汚れや雑菌が集まり、ヌメリのほかニオイが発生してしまうこともあります。
セスキ炭酸ソーダは消臭効果や菌のはたらきを抑える効果もあるので、排水口にセスキスプレーを吹きかけておけばヌメリやニオイが抑えられますよ。
また掃除のあとに排水口のほか、壁や床にスプレーしておけばカビの予防になります。
ただし、風呂場にはセスキ炭酸ソーダが苦手とする汚れもあるので、クエン酸や塩素系の漂白剤など汚れの種類で洗剤を使い分けることが大切です。
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まとめ
セスキ炭酸ソーダは、風呂掃除にも便利に使える弱アルカリ性の洗剤です。
湯垢や皮脂汚れに効果を発揮し、消臭効果などもあるため便利に使えます。
セスキスプレーをつくると、効率よく風呂掃除することができるでしょう。
ただしセスキ炭酸ソーダが苦手な汚れもあるので、風呂場全体をキレイにするには上手に使い分けることもポイントです。
セスキ炭酸ソーダで定期的に掃除をして、いつも清潔な風呂場を保ちましょう。