みなさんこんにちは。湯船でアヒルを3匹飼っている、もちやぷらすライターの茶美代(チャミヨ)です。
突然ですが、ふきんやまな板の除菌などに使うキッチンハイターが、お風呂掃除にも使えないか考えたことはありませんか?
強力な除菌効果をもつ塩素系漂白剤のキッチンハイター、実はお風呂場のカビ落としにも使えるんです。
この記事では、キッチンハイターを使ってお風呂の「床や壁」「ゴムパッキン」「天井」「シャワーカーテン」のカビを効果的に落とすそれぞれの方法を解説します。
また、お風呂場でキッチンハイターを安全に使うための注意点も解説していますので、ぜひ参考にしてください。
キッチンハイターを使って、お風呂場のカビをまとめて落としましょう!
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キッチンハイターでカビ落としするときの6つの注意点
キッチンハイターは、次亜塩素酸ナトリウムを主成分とした塩素系の漂白剤です。
次亜塩素酸ナトリウムには、カビの細胞や色素を酸化・分解する成分が含まれていて、衣類漂白剤やお風呂のカビ落とし剤の主成分であることが多いです。
また、キッチンハイターには、洗浄成分がプラスされているため、漂白と同時に軽い汚れを落とせるメリットもあります。
ただし、キッチンハイターをお風呂で使う場合は、注意しなくてはいけないことがあります。
酸性洗剤とは併用しないこと
塩素系の漂白剤は、酸性洗剤と混ぜると人体に有害なガスが発生するので、併用は絶対に避けましょう。洗剤の容器に「まぜるな危険!」の注意喚起がある場合は、取り扱いに注意が必要です。
スプレーボトルへの詰め替えはしないこと
キッチンハイターを液体のままでは掃除に使いにくいからといって、別のスプレーボトルに詰め替えて使うことは避けてください。噴射したときに、霧状になった洗剤を吸い込んでしまうおそれがあり、健康被害が心配されるからです。
必ずゴム手袋やゴーグルなどを着用すること
キッチンハイターは強力な塩素系洗剤なので、手肌を傷めないように必ずゴム手袋を着用してください。また、目線よりも高い壁にキッチンハイターを使うとき、目や口に入るおそれもあるので、ゴーグルやマスクの着用もおすすめします。
掃除前後や作業中は換気をすること
キッチンハイターの薬剤を効果的に浸透させるには、お風呂場を乾燥させておくのがポイントです。
濡れたところに使用すると薬剤の効果が薄まってしまうので、掃除の前は十分に換気しましょう。
また、塩素系漂白剤には特有のニオイがあり、閉め切った空間で作業すると体調を崩すおそれがあるので、作業中は常に換気しながらおこなうようにしてください。
また作業後も、ニオイが消えるまでは換気しておくとよいでしょう。
相性の悪い素材には使用しないこと
キッチンハイターはどんなものにも使えるわけではなく、相性の悪い材質もあります。アルミやメラミン樹脂に使用すると、変色や変質のおそれがあります。もし素材がわからない場合は、目立たないところで試してから使うようにしましょう。
キッチンハイターをつけたまま長時間放置しない
キッチンハイターの泡タイプはステンレスに使用できますが、長くつけ置きすれば汚れが落ちるというわけではありません。液体タイプで30分以上、泡タイプの場合は5分以上のつけ置きするとステンレスであっても変質することがあるので注意しましょう。
参考:花王|製品Q&A
床や壁の汚れには泡タイプをラップでパック!
お風呂の壁や床を掃除するときは、「泡タイプ」のキッチンハイターがおすすめです。
とくに、壁を掃除する場合は液体タイプだと液ダレしやすいため、汚れ落としの効果を十分にえられなくなってしまいます。
- キッチンハイター(泡タイプ)
- キッチンペーパー
- ラップ
カビが気になるところを中心に、キッチンハイターを吹きかけていきます。
スプレーした場所に、キッチンペーパーを被せます。
汚れにしっかり浸透させるため、キッチンペーパーはぴったりと密着させるのがポイントです。
ペーパーを被せた上からさらにスプレーすると、より薬剤が密着しやすくなりますよ。
薬剤が乾燥しないように、キッチンペーパーの上にラップを被せます。
しっかり密着させるために、被せたラップに空気が入っている場合は手で押さえて抜いておきましょう。
時間をおいたら、ラップとキッチンペーパーをはがしてシャワーで洗い流せば掃除完了です。
手軽なのは泡タイプですが、液体タイプのキッチンハイターでも同様の効果がえられます。
方法は、ティッシュペーパーにキッチンハイターを浸してから、カビの発生している部分に貼り、ラップをするだけです。
液体タイプを使う方法は、下記のコラムで詳しく説明しています。参考にしてみてくださいね。
ゴムパッキンのカビには片栗粉との合わせ技!
浴室の壁と床の境やリモコンパネル周りのゴムパッキンに発生した黒カビは、こすっても落ちないことが多く、悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
ここでは、キッチンハイターと片栗粉を使って黒カビを効率よく落とす方法をご紹介します。
- キッチンハイター(液体タイプ)
- 片栗粉
- 洗面器
- 雑巾
- ラップ
洗面器にキッチンハイターと片栗粉を1:1の割合で入れて、ペースト状になるように練り込みます。
もし固いと感じる場合は、水ではなくハイターを入れて硬さを調節してください。
水を入れて混ぜると効果が薄くなってしまうので注意しましょう。
ペーストができたら、ゴム手袋をはめた手でカビ汚れのある場所に塗っていきます。
ペーストを塗り終わったら、乾燥を防ぐため上からラップを被せて5~10分放置します。
時間をおいたら、雑巾である程度ペーストを拭き取ってから洗い流します。
そのまま流すと、排水口が詰まるおそれがあるので、ペーストはできるだけ拭き取ってくださいね。
高温のお湯で流すと、片栗粉の粘度が増して残りやすくなるので、洗い流すときは「水」を使いましょう。
天井のカビはフローリングワイパーで除去
お風呂掃除で見逃しがちなのが天井です。意外とカビが発生しやすい場所になります。
手が届かないため作業しづらい場所ですが、フローリングワイパーとペーパータオルを組み合わせれば、簡単に掃除できるんです。
ただし、この方法は根深い黒カビ(シミになっているなど)には効果が期待できません。軽いカビ汚れに試してみてくださいね。
- キッチンハイター(泡タイプ)※液体タイプでもOK
- フローリングワイパー
- ペーパータオル(洗って使えるタイプ)
- スプレーボトル
- ゴーグル
- カッパ※ゴミ袋で代用可
- マスク
- ゴム手袋
キッチンハイターが目や口などに入らないよう、必ずゴーグルやマスク、カッパなどを身に着けて掃除してくださいね。
フロアワイパーにペーパータオルを装着します。薄手の場合は、2~3枚重ねましょう。
装着したペーパータオルにキッチンハイターを吹き付けます。
液ダレしない程度に湿らしましょう。
※キッチンハイターの液体タイプを使う場合は、50倍ほどに希釈したうすめ液を使います。ペーパータオルをうすめ液に浸し、よく絞ってからフロアワイパーに装着してください。
フロアワイパーで天井のカビや汚れを拭き取ります。
新しいペーパータオルを水で湿らせます。フロアワイパーに装着し、天井を水拭きしていきます。
水が垂れてこないように、しっかりと絞ってから使いましょう。
新しいペーパータオルをフロアワイパーに装着し、天井を乾拭きしていきます。
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シャワーカーテンはつけ置き洗いが効果的!
黒カビは、シャワーカーテンにも発生することがあります。
シャワーカーテンの場合は、取り外してつけ置き洗いすれば、効率よく汚れを落とせますよ。
- キッチンハイター(液体タイプ)
- バケツ
- お風呂掃除用のブラシ
シャワーカーテンが入るくらいのバケツに水をためて、キッチンハイターの液体タイプを適量加えます。
刺激臭を吸い込まないためにも、つけ置きする場合は屋外でおこなうといいでしょう。
取り外したシャワーカーテンを、キッチンハイターと水を混ぜたバケツに入れ、30分~1時間ほどつけ置きします。
時間をおいたらもみ洗いをして、汚れが残っている場合はブラシなどでこすり落とします。
もみ洗いしたら、よくすすぎ漂白剤を洗い流しましょう。
カーテンをよくすすいだら、タオルで水分を拭き取るか外に干してしっかり乾燥させ、元に戻せば掃除完了です。
キッチンハイターで掃除してもカビ菌は残る
根深く菌糸が張ってしまった頑固なカビ汚れは、ご紹介した掃除方法でも一度では完全に落としきれない場合もあります。
それはキッチンハイターを使って黒カビを除去しても、カビ菌は浴室内に残り続けるからなんです。キッチンハイターなどの塩素系漂白剤は、除菌と漂白にはすぐれた効果を発揮するものの、じつはカビ菌を死滅させる効果は確認されていません。
キッチンハイターの強力な漂白効果によって、カビの黒いシミは色素が分解されて見えなくなります。しかし、パッキンなどの内部に入り込んだカビの根まで除去したり殺菌したりすることはできません。
そのためキッチンハイターでしっかり掃除しても、しばらくしたらカビが再発することはよくあります。
カビはこまめな掃除で予防するのが王道
カビは、温度・湿度・栄養分の条件が良いと発生しやすいので、繁殖しにくい環境にしておくことが大切です。
カビの発生を予防するには、お風呂場を使ったあとに以下のポイントを実践してみてください。
- 壁や床に熱いシャワーをかけて洗い流す
- 水滴を残さず拭き取っておく
- 換気して乾燥させておく
片栗粉を使った掃除では、固まるのを防止するため水を使いましたが、普段のお手入れは60℃くらいのお湯で洗い流すのがおすすめです。
高い温度のお湯を使うことで、壁などの表面についたカビを死滅させられます。
また、カビの栄養となる石鹸カスなどをしっかり洗い流して、定期的に換気もしておきましょう。
掃除がめんどう…ならプロに任せるのもひとつの方法
カビの予防とはいえ、毎回お湯をかけて拭き取るのも面倒に感じる人が多いかもしれません。
その場合は、ハウスクリーニングなど掃除のプロに依頼するのも方法のひとつ
プロの業者に任せれば、労力や時間をかけずにお風呂がキレイになるメリットがあります。
作業も安全におこなってくれるので、間違った掃除方法をしてトラブルになるリスクも回避できます。
家事が忙しくてお風呂場の掃除まで手が回らない!という人は、一度ハウスクリーニングに依頼してみてはいかがでしょうか。
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