「エアコンのカビを防止するには一体どうしたらいい?」と感じたことはありませんか?
エアコンのカビを防止する方法は、冷房・除湿後に送風運転をしたりフィルター掃除をしたりなど、日常に取り入れやすいものばかりです。エアコン内部はカビが発生しやすいため、できることからコツコツとやっていきましょう。
掃除せずに長期間放置していると、カビが原因で体調を崩す恐れもあります。
この記事ではエアコンにカビが発生しやすい理由と、カビを防止する5つの方法を紹介します。「送風運転がない場合は?」「フィルターの掃除方法は?」などの疑問も解決できるため、ぜひ最後までご覧ください。
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エアコンはカビの繁殖条件がそろいやすい

エアコンは非常にカビの生えやすい場所です。その理由は、カビの繁殖条件である3つの要素がそろいやすいからです。
- 20~30度の温度
- 60%以上の湿度
- ほこりや汚れなどカビのエサとなるもの
一つずつ詳しく説明します。
20~30度の温度
カビは5度以上の温度があれば発生しますが、20~30度の場合はとくに活発になります。一方で人間が快適に過ごせる温度は夏場で25~28度、冬場で18~22度といわれています。
つまり人間が快適だと感じる温度はカビにとっても繁殖しやすい環境なのです。
冬場でも、暖房の設定温度によってはエアコン内部が20度を超えます。ほぼ1年中、カビが活発になる温度が保たれているといえるでしょう。
60%以上の湿度
カビは60%以上の湿度があると活発になり、80%を超えると急激に増殖し始めます。冷房・除湿を使うとエアコン内部には結露が発生するため、湿度が上がりやすいでしょう。
そもそも「結露」とは、空気中に含みきれなくなった水蒸気が水として出現したものです。冷房・除湿時に発生した結露はドレンホースを通して室外へ排出されますが、どうしても少量残ってしまいます。
そのまま放置するとエアコン内部が濡れている状態が続くため、湿度が60%以上になりやすいです。
ほこりや汚れなどカビのエサとなるもの
エアコンは室内の空気を循環させており、浮遊しているほこりや汚れも一緒に吸い込んでいます。そして、これらはすべてカビが繁殖するためのエサになります。
フィルターはほこりをキャッチする役割を果たしますが、細かいほこりやチリまでは除去できません。網目を通過して内部へと侵入してしまいます。エアコンは使用時間が長いほど汚れていくため、気軽に掃除できない内部にはどんどんカビの栄養分が蓄積されるでしょう。
高温多湿であり、エサとなるものもあるエアコンは、カビにとって非常に繁殖しやすい環境なのです。
エアコンのカビ防止法

エアコンのカビを防止する方法は5つあります。
冷房・除湿後に1時間ほど送風運転をする
冷房・除湿後に1時間ほど送風運転をすると内部を乾かせます。結露によって発生した湿気も追い出せるため、カビ予防を意識するなら送風運転を積極的に行いましょう。
春や秋のようなエアコンをあまり使わない時期にもカビが発生する可能性はあります。1ヶ月に1回程度は送風運転をするのが望ましいです。
また、内部クリーン機能を搭載しているエアコンの場合は、こちらを使うのもおすすめです。送風や弱暖房で内部を乾燥させてカビの発生を抑制する機能なので、清潔な状態を維持しやすくなります。
内部クリーン機能についてのくわしい情報は下記のコラムで説明しています。

こまめに換気する
エアコンは室内の空気を吸い込んで再び放出しています。こまめに換気することで空気中のほこりを外へ排出できるため、エアコンに付着するカビや汚れの量を減らせます。
換気をするときは、対角線上にある2つの窓を開けるのがポイントです。空気の通り道ができて効率的に換気できます。
ただし屋外のほうが湿度が高いときは、かえって逆効果になる可能性があります。湿度が上がりすぎないよう意識したいなら、除湿器の導入を検討しましょう。
2週間に1回を目安にフィルター掃除をする
カビ対策をするうえで欠かせないのがフィルター掃除です。エアコンはフィルターを通して空気を取り込むため、使用時間が長いほど汚れていきます。2週間に1回を目安に掃除し、カビのエサとなるものを減らしましょう。
お掃除機能付きエアコンでも、定期的なフィルターの掃除は必要です。ダストボックスも、ほこりがたまっていれば除去します。
カビ防止グッズを取り入れる
カビ防止グッズを取り入れるのも一つの方法です。以下のように、いくつかのタイプが販売されています。
- エアコン上部の吸気口に取り付けてカビの発生を抑制するもの
- エアコン上部の吸気口に貼ってほこりの侵入を防ぐもの
- 防カビ効果のあるスプレー
エアコン上部の吸気口に取り付けてカビの発生を抑制するもの
エアコン上部の吸気口に貼ってほこりの侵入を防ぐもの
防カビ効果のあるスプレー
フィルター掃除や部屋の換気などと並行して使用すれば、よりカビが繁殖しにくくなるでしょう。
ちなみに、市販のエアコン洗浄スプレーはあまりおすすめできません。洗浄液が残りやすく、かえってカビが発生する原因になるからです。電気部品に洗浄液がかかると故障や火災につながる恐れもあります。
エアコン洗浄スプレーについて詳しく知りたい方は、こちらのコラムも参考にしてください。

1~2年に1回はエアコンクリーニングをお願いする
1~2年に1回はエアコンクリーニングをお願いしましょう。カビはファンやフィンなどエアコン内部を中心に発生・繁殖するため、見える部分だけ掃除していても効果が薄いからです。
エアコンには、どうしてもカビが生えてきてしまいます。定期的に内部を洗浄し、状態をリセットするのが大切です。
自宅のエアコンに送風がない場合はどうしたらいい?

自宅のエアコンに送風がない場合は、冷房を最高温度(31度)に設定しましょう。熱交換器や室外機が作動せず風だけが送られるため、送風運転として代用できます。
暖房とは違い、冷房は温度を高くしても暖かい風は出てきません。
ただし、送風運転として代用できるのは室温が30度以下の場合のみです。31度を超えている場合は通常通り、冷房として機能します。
エアコンのカビを放置していると体調を崩す恐れがある
エアコンを掃除せずそのまま放置していると、内部に発生したカビがどんどん繁殖してしまいます。その結果、カビの胞子が風に乗って私たちの体内に入り込み、以下のような健康被害を引き起こす恐れがあるでしょう。
- 夏型過敏性肺炎
- 気管支喘息
- アレルギー性鼻炎
とくに夏型過敏性肺炎は咳やくしゃみ、発熱など症状が風邪と似ています。気付かないまま何年も過ごし、状態が悪化することも十分考えられます。
「何も異常が出ていないから大丈夫」と思わず、日頃からカビ対策を心がけるのが重要です。
簡単にできる!フィルター掃除の手順とポイント

フィルター掃除は誰でも簡単にできます。カビ予防にも効果を発揮するため、2週間に1回を目安に行いましょう。こまめに掃除しておけば、1回の作業が短時間で済みます。
フィルターの掃除手順は以下の通りです。
- 前面パネルを開ける
- フィルターにほこりが大量に付着している場合は掃除機でざっと吸い取る(ハンディタイプの掃除機があると便利)
- フィルターの“表側から”順番に掃除機でほこりを吸い取る
汚れがひどい場合は水洗いをします。
- フィルターの“裏側から”シャワーを当てて、汚れを落とす
- 表側も同様に行う
- 汚れが取れないときは中性洗剤や古いブラシを使って洗う
- フィルターは優しく扱いましょう。とても繊細なパーツなので、力を入れて作業すると素材が傷んだり穴が空いたりする可能性があります
- 水洗いしたあとは日陰でしっかり乾かしてください。半乾きのままエアコンに取り付けると、カビの原因になってしまいます
エアコン内部に生えたカビを除去したいならプロへ依頼しよう

徹底的にカビを除去したいなら、プロへ依頼するのがおすすめです。パーツを分解したあと、専用の洗剤と高圧洗浄機を使ってすみずみまできれいにしてもらえます。
自分で掃除できるのは、基本的にフィルターや吹き出し口のようなエアコンの表面部分のみです。多くのカビが発生しているエアコン内部までは掃除できません。
とくにお掃除機能付きエアコンは、プロでも時間がかかるほど複雑な構造をしています。安全に作業を終えるには専門知識や経験が必要です。
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カビ防止は節約にも効果的!
フィルター掃除やエアコンクリーニングは、カビを防止するだけでなく電気代の節約にもなることをご存じでしょうか。
エアコンのほこりや汚れを除去すればスムーズに稼働できるようになり、無駄な電力を消費せずに済みます。
反対に、ほこりや汚れが蓄積していると空気が循環しづらくなってしまいます。そのため設定温度になるまでに多くの時間がかかり、無駄な電気代がかかってしまうのです。
うまく空気を取り込めなくなる分、普段通りの働きをしようとエアコンがいつも以上のパワーを消費してしまうのも、電気代が高くなりやすい原因です。
エアコンの電気代節約について詳しく知りたい方は、こちらのコラムもご覧ください。

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エアコンのカビを防止するには、冷房・除湿後の送風運転やこまめな換気が大切です。カビは主にエアコン内部で繁殖するため、エアコンクリーニングで徹底的に洗浄してから対策をしていきましょう。
電気代の節約にもつながります。
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下記のコラムでは、エアコンクリーニングの料金などをご紹介しています。
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