
エアコンのポコポコ音の原因と応急処置5つ!“おとめちゃん”口コミも

エアコンがポコポコうるさくて眠れない!
ポコポコ音で隣からクレームがくるんじゃ…?
など、エアコンから出るポコポコ音にお悩みではありませんか。
エアコンのポコポコ音は気圧によるものであり、エアコンの故障ではありません。とはいえポコポコ音が続くと不快ですし、騒音トラブルも心配になるものですね。
ここでは
- エアコンからポコポコ音が出る原因
- すぐできる応急処置5つ
- エアカットバルブ設置方法
について解説します。
エアコンのポコポコ音を根本解決するためには、エアカットバルブ(消音バルブ)を設置するのが手っ取り早いです。おすすめエアカットバルブや設置方法も解説しますので参考にしてくださいね。
*“おとめちゃん”の正式名称は音止ちゃん®【因幡電工】です。
\プロの分解洗浄で!ニオイ・カビ・ホコリを徹底除去/
エアコンのポコポコ音は故障ではない
エアコンでポコポコと音がするのは室内と室外の気圧差が原因です。
空気には気圧の高いところから低いところへ流れる性質があります。そのため室外の気圧が高く、室内の気圧が低くなると、外の空気がドレンホースを通じて室内へ流入してくるのです。

室内の気圧が低くなるのはこんなとき
- 部屋を密閉している
- 換気扇をまわしている
室外の気圧が高くなるのはこんなとき
- 台風など強風が吹いている日
- 風が強い場所(高層・高台など)
入り込んできた空気が、エアコンのドレンホースやドレンパンなどにたまっている水とぶつかることで、ポコポコという音が発生します。
エアコンのポコポコ音を放置すると?
エアコンのポコポコ音は、エアコンの異常や故障ではありませんので、安心してください。エアコン自体は問題なく使用できます。
ですがまれに、ドレンホースの中でゴミが詰まっていることもあるので油断禁物です。念のため冷房運転を30分以上おこない、屋外にあるドレンホースの出口からしっかり水が出ているかを確認しておきましょう。

エアコンの冷房運転をしているときに、排水がスムーズにおこなわれているのなら、とりあえずエアコンは大丈夫です。
排水出てこない場合は、ドレンホースの掃除をしましょう。くわしい方法は下記のコラムで紹介しています。

ただポコポコ音がうるさくて眠れなかったり、騒音でご近所へ迷惑をかけるのではないかと気になったりするものですね。そんなときには次章で紹介する方法でポコポコ音を解消してみましょう。
賃貸物件に住んでいる場合
賃貸住宅におすまいの場合は、自力で対処する前に、大家さんや管理会社へ相談しておくのが得策でしょう。集合住宅ではどの部屋でも同じような構造であることが多く、ポコポコ音に悩むのはおそらくあなただけではありません。
とくにエアコン付きの物件では、大家さんや管理会社に相談して、適切な対処をしてもらうのがベストです。ただし
音が気になって眠れない…。今すぐ音をとめたい!
そんなときには、とりあえず次章の応急処置を試してみてください。

今すぐポコポコ音を抑える応急処置5つ
エアコンのポコポコ音は、気圧差によるものであるとわかれば、対処法は意外と簡単です。
まずは今すぐできるオススメの応急処置5つをご紹介します。
窓を開ける
エアコンのポコポコ音が気になるときの最も簡単な解決法は、窓を開けることです。たったそれだけで、ポコポコ音はおさまります。
窓を開けることで、室内と室外の気圧差は少なくなります。密閉して気圧が低くなっている部屋の窓をほんの少し開けてみてください。
そうするとポコポコ音はおさまるはずです。
ただしさまざまな事情で窓が開けられない、開けたくないというケースもあることでしょう。また窓を開けっ放しにしておくわけにもいきませんね。
窓を開けるのは、あくまでも一時的な応急処置です。
24時間換気システムの通気口を開ける

24時間換気システムの通気口が閉まっているのなら、開けておきましょう。24時間換気システムは、現在建物への設置が義務付けられているものです。
2003年7月以降に建てられた建造物には、必ずついており、つねに通気口を開けておくのが基本です。ですが外気や音が気になって、通気口を閉めているケースもありますので確認してみましょう。
また24時間換気システムは、スイッチでonとoffを切り替えるタイプもあります。

こちらの場合も、換気システムはつねにonにしておくのが基本となっていますので、offになっていないか確認してください。
換気扇をとめる
換気扇をつけるとエアコンがポコポコうるさくなる…
そんなケースは多いことでしょう。閉め切った部屋で換気扇をつけると、部屋の気圧は低くなります。換気扇をとめて部屋の気圧がもどれば、ポコポコとうるさい音はしなくなるでしょう。
ただし料理中などで換気はどうしても必要だというときもありますね。また換気扇をつけるたびにポコポコうるさくなるのでは根本解決になりません。
換気扇をとめるのは、あくまでも応急処置です。
ドレンホース(排水ホース)の向きを変える
ベランダなど屋外にあるドレンホースを見てみましょう。ドレンホースは室外機の近くにある細いホースで、エアコンから出た水を外へ排出するようになっています。
その排水ホースが上を向いていたり、風が入り込みやすい角度になったりしているときには、調整してください。ドレンホースの向きを調整すればポコポコ音はおさまります。
またドレンホースが途中でたるんでいたり逆勾配になって水がたまりやすくなっていたりする箇所は、直しておきましょう。ドレンホースの不具合を直せばポコポコ音は解消します。
このようになっているところはありませんか?↓

ホースの出口はなるべく地面につかないほうが排水はスムーズです。
また排水ホースは、ちょっとしたことが原因でズレて不具合を起こします。
- エアコン室外機を掃除するために移動
- 大規模修繕で室外機を移動
このようなタイミングで起きやすくなりますので注意が必要です。
もし、ドレンホースが劣化しているなら交換するのをおすすめします。くわしい方法は下記のコラムで紹介していますので、参考にしてみてくださいね。

水の入った容器にドレンホース(排水ホース)を入れる
排水ホースの口を、水の入った容器の中に入れておけば、空気が入ってくることはありません。
空のペットボトルに水を入れ、そこにドレンホースの口を入れるという手もありますね。
ただしこのまま長期的に置いておくと、容器の水やドレンホースの口にカビや雑菌が繁殖して不衛生になります。
水の入った容器に排水ホースを突っ込んでおくという方法も、あくまでも応急処置です。
エアカットバルブ設置方法と“おとめちゃん”口コミ
エアコンのポコポコ音を根本解決するためには、エアカットバルブの設置がオススメです。
エアカットバルブとは、ドレンホース(排水ホース)内で逆流する空気を防ぐためのアイテムであり、逆止弁ともよばれます。
エアカットバルブはこんなしくみになっています(写真は音止ちゃん®:因幡電工)

真ん中あたりに逆止弁がついていて、外からくる空気をシャットアウトします。また、弁の上に水がたまると自動的に排水するしくみです。
エアカットバルブは簡単なDIYで設置できます。またエアカットバルブはエアコンの消音だけでなく、虫の侵入も防げるという一石二鳥のアイテムです。
ここでは2種類のエアカットバルブをご紹介しますので、自分に合ったものを選んでくださいね。
音止(おとめ)ちゃん®【因幡電工】
“おとめちゃん”はドレンホースに装着するだけととっても簡単。DIYなんてやったことない…という人でも特別な工具なしで簡単に取り付けられるので安心してください。
取り付け場所は、屋外にあるドレンホースの途中で、室内機より1m以上低い位置です。ドレンホースが上から下にまっすぐ降りているところへ垂直に取り付けましょう。
- “おとめちゃん”
- ビニールテープ
- ハサミ
- STEP1
-
ドレンホースをカットする
- STEP2
-
上側のドレンホースを“おとめちゃん”を差し込む
- STEP3
-
下側のドレンホースに“おとめちゃん”を差し込む
- STEP4
-
つなぎ目をビニールテープで固定する

“おとめちゃん”は、真ん中で取り外せるようになっているので、簡単にお手入れできます。

フタ部分は2つのツメで挟み込まれているので、外向きに引っぱれば外れます。2つのツメを同時に外すことはできませんので、ひとつずつ外していくのがコツです。
ゴミが詰まりやすい弁のところが開くので、掃除しやすいですね。
ネーミングも秀逸な音止(おとめ)ちゃんは、大ヒット商品。もちやスタッフにも愛用者がいましたので、さっそく使い心地を聞いてみました。
おとめちゃん”利用者の口コミ

エアコンのポコポコ音って、気になりだしたら眠れないんですよ。私はもともと無音じゃないと寝られませんし…。
ドレンホースを振ったり向きを変えたりすると少しは静かになるんですが、すぐに音が鳴りだして困っていました。どうしたものかと設置業者さんに相談したところ、“おとめちゃん”を紹介されたんです。
“おとめちゃん”の設置はとっても簡単にできました。ポコポコ音はスッキリ解消されて快適です。
“おとめちゃん”を利用しはじめて6年経過していますが、今のところ壊れたりはしていません。ただ音が鳴りだしたらすぐに交換できるよう、新品はストックしてあります。
ネオクリア®【未来工業株式会社】
ネオクリア®は、エアカットバルブとしてはやや高額な商品となりますが、ドレンホースの途中はもちろん、ホースの先端にも設置できるのが最大の特徴。360℃回転するという特殊な弁がつけられているので、垂直・斜め・水平に設置しても大丈夫なタイプです。
ネオクリア®は、ドレンホースの露出部分が少なく、斜めまたは水平に取り付けなくてはいけないという場合に便利ですね。
賃貸住宅などで、勝手にドレンホースを切ってしまうことはできない場合にも役立つでしょう。
ドレンホースの口径とネオクリア®の口径が合わない場合に、隙間を埋めるための両面テープ付きパッキンがついています。
ドレンホース(排水ホース)がない?隠蔽配管の場合


エアコン室外機の近くにあるはずのドレンホースが見当たらない場合は、隠蔽(いんぺい)配管になっているかもしれません。隠蔽配管とは、エアコンの配管を壁や天井内に埋め込んで隠すことです。
隠蔽配管には建物の見栄えがよくなる、冷媒配管やドレンホースを外気に触れさせない、というメリットがあります。しかし埋め込まれている配管のメンテナンスや修理がむずかしいというデメリットもあるようです。
隠蔽配管の場合でも、ドレンホースはどこかから出ていますので探してみましょう。エアコンを運転中に発生する水滴は、外へ出さなくてはいけないので、ドレンホースは必ずあるはずです。
たとえば外から見えにくい壁の下部から出ていることは多いでしょう。目立たない場所の壁や、裏口などの壁の下部をチェックしてみてください。
ドレンホースが見つかったら、先に紹介した応急処置方法やグッズで対処しましょう。
- ドレンホースが見つからない
- 自力での作業がむずかしい
そんなときには、エアコンの消音工事をプロに任せるという手もあります。エアコンの販売店やメーカーへ問い合わせてください。
エアコンメーカーごとの問い合わせ先:シャープ、Panasonic、富士通ゼネラル、三菱電機
こまめな掃除でエアコントラブルを予防しよう
エアコンやドレンホースに汚れがたまると、さまざまなトラブルが発生します。
汚れの蓄積が原因で、エアコンから異音や悪臭が発生することもあるので、こまめなお手入れが欠かせません。
自分でちゃんと掃除しているけど…?
というご家庭でも、1~2年に一度のエアコンクリーニングがオススメです。エアコン内は暗くて見えにくいですが、ライトを照らしてみると恐ろしい光景が広がっていることもあるので油断できません。
またエアコンクリーニングをすると、エアコンの効きがよくなるのでムダな電力を使わずに済むというメリットもあります。
エアコンクリーニングやったことがない…
という方はいちど試してみてはいかがでしょうか。
\プロの分解洗浄で!ニオイ・カビ・ホコリを徹底除去/
※「音止ちゃん®」は因幡電機産業株式会社の登録商標です。
「ネオクリア®」は未来工業株式会社の登録商標です。









