「エアコンクリーニングと一緒に室外機も依頼したほうがいい?」「室外機が汚れていたら衛生的に良くないのかも」とお悩みではありませんか?
室外機は室内機と空気のやり取りをしていないため、汚れていても室内に影響が出ることはありません。しかし、過度に汚れている場合は掃除するのがおすすめです。
この記事では、室外機の掃除の必要性や、自宅でもできる掃除方法について解説します。業者へ依頼する前に知っておきたい2つのことも紹介しているため、ぜひ最後までご覧ください。
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エアコン室外機の掃除は必要?
まずは室外機の掃除の必要性や、掃除したほうがいい場合について説明します。
頻繁に掃除する必要はない
室外機を頻繁に掃除する必要はありません。
室外機と室内機をつなげる配管は、室外機が圧縮した冷媒ガスを室内機のフィン(熱交換器)に送るためのもの。配管内で空気のやり取りはしていないのです。室内機は、部屋内の空気を取り込んで温度を変化させたあと、再び室内へ空気を吐き出しています。
温かい風や冷たい風が出てくるのは、冷媒ガスの影響によるものです。
そのため、頻繁に掃除しなくてもエアコンは衛生的に使えます。「室外機が汚れていると、エアコンをつけたときに汚れた空気が室内へ入ってきてしまうのでは?」と不安に思っていた方は安心してください。
掃除したほうがいい場合とは
基本的に室外機の掃除は必要ないものの、以下の場合は掃除するのがおすすめです。
- フィン(熱交換器)のスキマが見えなくなるほど、ほこりが詰まっている
- 室外機周辺に多くのゴミがたまっている
- 異音がする
冷房時、室外機は冷媒ガスを圧縮した際に発生した熱を、内部のプロペラを回転させて排出しています。そのため過度に汚れているとうまく熱を排出できず、運転効率が下がったり余計な電気代がかかったりします。
頻繁に室外機を掃除する必要はありませんが、たまに状態を見て汚れがひどい場合は掃除しましょう。
【部分別】自分でもできる!室外機の掃除方法
室外機の掃除は、簡易的なものであれば自分でも簡単にできます。ここでは、4つの部分に分けて掃除方法を紹介します。必要な道具は以下の通りです。
- ほうき
- 歯ブラシまたはブラシ
- 雑巾
- 掃除機(ハンディタイプが望ましい)
室外機外側や吹き出し口
室外機の外側は、枯れ葉やクモの巣が付いている場合は先にほうきで払い落とします。そのあと、濡れ雑巾で室外機カバー全体を拭きましょう。汚れ具合によっては1度できれいにならないこともあるため、ザラつきがなくなるまで何度か拭いてください。
網目状になっている吹き出し口は、汚れがたまりやすい部分です。ほうきで枯れ葉やクモの巣を払い、細かい部分は歯ブラシを使ってきれいにします。ほこりが詰まっていたら、掃除機で吸い取ります。
室外機は雨に耐えられるよう設計されているため、汚れがひどいときは水で洗い流してもOKです。ただし、内部に水が入ると故障してしまう恐れがあるので注意が必要です。
フィン(熱交換器)
フィンとは、室外機の背面や横面に並んでいる金属の薄い板です。掃除する際は、ブラシでフィンを優しくなぞり、ほこりを除去します。掃除機を使う際は、先端がフィンに当たらないよう慎重に行います。
ポイントは「優しく」作業することです。フィンは非常に変形しやすく、指で押しただけでも曲がってしまうことがあります。多少の変形なら動作に問題ありませんが、大きく曲がると故障するかもしれません。
また、フィンの掃除がしにくくても室外機を動かすのは避けてください。配管が外れたり傷が付いたりして冷媒ガスが漏れる恐れがあります。できる範囲で掃除しましょう。
室外機周辺
室外機周辺は、ほうきで掃き掃除をします。
運転効率を下げないため、なるべく室外機から半径20cmの範囲にものを置かないようにしましょう。鉢植えや椅子などを置いておくと、空気の流れを妨げてしまいます。
ドレンホース
エアコン内部に発生した結露(水分)を外に排出するドレンホース。歯ブラシで、内部にたまったゴミや汚れをかきだして掃除します。
内部には虫の死骸が入っていることもあります。これが詰まりの原因になって水漏れする場合もあるため、しっかりと除去しておくのが大切です。
室外機を掃除する際の注意点
室外機は頑丈ですが、機械なので壊れることもあります。以下の点に注意しながら掃除しましょう。
内部に水をかけないように
室外機の掃除で水を使う際は、内部に入らないよう気を付けてください。
室外機は屋外での使用を前提としているため、雨のような上からの水には対応できます。しかし下からや横からなど、通常の雨では考えられない向きから水をかけると、機械部分まで水がかかってしまい故障の原因になります。
上から水をかけるよう意識するのがポイントです。
また、高圧洗浄機で掃除するとフィンが変形してしまう恐れがあるため、使用は禁物です。
壊してしまうとエアコン本体より高額な修理費用になることも
室外機は頑丈なので簡単には壊れませんが、もし自分で壊してしまった場合、修理費用がエアコン本体より高くなってしまうこともあります。壊れたパーツにもよるものの、その金額は大体2~15万円です。
「室外機を壊してしまったらどうしよう」と不安な方は、水を使わずに掃除するほうが良いでしょう。
室外機を掃除するメリット
室外機を掃除するメリットは3つです。
- 運転効率が上がる
- 無駄な消費電力を抑えられる(電気代の節約につながる)
- 異音がなくなる
ほこりやゴミが詰まっていると、空気の流れが悪くなってエアコンの効きが弱くなったり、必要以上に電気代がかかったりします。掃除することで室外機の動作を妨げるものがなくなるため、能力を最大限発揮できるのです。
汚れやゴミが原因となりガタガタとうるさい音を発していた場合は、掃除することで解消する可能性もあります。
室外機の掃除をエアコンクリーニング業者に依頼する前に知っておきたいこと
手に負えないほどほこりが詰まっていたり、掃除しても異音が続いたりする場合は、業者へ依頼するのがおすすめです。ここでは、依頼する前に知っておきたい2つのことについて説明します。
室外機クリーニングの料金相場
室外機のみでの依頼なら、5,000~8,000円が相場です。ただし、ほとんどの業者はエアコンクリーニングのオプションとして室外機クリーニングを提供しています。
オプションとして依頼する場合の料金相場は3,000~5,000円。エアコンクリーニングと一緒にお願いしたほうがお得です。
設置場所によっては断られることもある
設置場所によっては、依頼を断られる場合もあります。
室外機は直置き以外にも、屋根に設置している「屋根置き」や、天井に吊り下げられるように設置している「天吊り」などがあります。屋根置きや天吊りは、直置きよりも作業しにくくなるため、受け付けていない業者が多いのです。
そのため、依頼する際は事前に伝えてクリーニングできるかを確認しましょう。ホームページをチェックするときは、室外機クリーニングに関する注意書きをよく読むのが大切です。
室外機の掃除が必要かどうかは汚れ具合で判断しよう
室外機が汚れていても、室内に汚れた空気が入り込むことはありません。そのため、掃除が必要かどうかは汚れ具合を見て判断しましょう。過度に汚れていたり、室外機周辺にゴミがたまっていたりする場合は掃除するのをおすすめします。
また、エアコンクリーニングと時期を合わせて依頼するのも一つの方法です。ほとんどの業者では、オプションとして室外機クリーニングを受け付けています。エアコンクリーニング業者をお探しなら「もちや」を活用してみてください。
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