エアコン掃除の頻度【メーカー別】お掃除機能付きや一人暮らしも同じ?

エアコン掃除の頻度【メーカー別】お掃除機能付きや一人暮らしも同じ?

エアコン掃除ってホントに必要?

掃除したことないけどウチは平気…。

そんな声もあるようですが、エアコン掃除は、マメにおこなうとメリットが多いんですよ。

自力でエアコン掃除をする頻度は

オンシーズン⇒月に2回

オフシーズン⇒年に2回

が理想です。

そのほかプロにエアコンクリーニングを依頼する頻度は1~2年に1回がオススメです。

今回はエアコンの掃除頻度と掃除方法をわかりやすく解説します。

エアコン掃除なんてやったことない!

という方でも、いちどやってみれば簡単ですので、いつものお掃除に取り入れてみてくださいね。

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目次

自分でエアコンを掃除する頻度はどのくらい?

エアコン掃除のスケジュール
エアコン掃除のスケジュール

エアコン掃除は、なるべくこまめにおこなうのがオススメです。とはいえ毎日掃除するというのも現実的ではありませんね。

エアコンをキレイに保つには、月2回のこまめな掃除と、年2回のしっかり掃除がオススメです。

また1~2年に1回はエアコンクリーニングを依頼すると完璧です。

シーズン中のこまめな掃除は月2回

冷房や暖房でエアコンをフル活用する夏と冬のオンシーズンには、月2回程度の掃除が必要です。

え…!!そんなに?

と思われる方も少なくないでしょう。

ですが、おもなエアコンメーカーでは、2週間に1度のフィルター掃除を推奨しています。また自動お掃除機能を搭載している機種であっても、必要に応じて掃除することが推奨されているんです。

エアコンは、部屋の空気を吸い込んで、温度を調整して吐き出すしくみになっています。そのため吸い込み口のフィルター掃除はとっても重要。

フィルターが汚れていると、エアコン内部も徐々に汚れ、やがて汚れた空気が排出されてしまうのです。また電気代にも影響がでます。

お掃除機能付きのエアコンの場合でも、オンシーズンに1回は掃除をしましょう。複雑な構造をしていることが多いので、取扱説明書を確認しながら作業をすすめてくださいね。

編集部ボイス

エアコンの「フィルター」と呼ばれるものには、じつは2つの種類があります。

ひとつは「エアフィルター」で、もうひとつは「空気清浄フィルター」です。 当コラムで「フィルター」と呼んでいるのは「エアフィルター」のほうになります。

シーズン前のしっかり掃除は年2回

エアコンのオフシーズンである春と秋には、念入りに掃除をしましょう。使わなかった時期にもホコリがたまり、内部に残った汚れから悪臭が発生することは多いんです。

そのためエアコン掃除をするベストなタイミングは、冷房や暖房を使い始める直前です。ただし不具合で修理や買い替えが必要になることもあるので、少し早めに試運転と掃除をしておくと安心です。

シーズン前のしっかり掃除は、自分でおこなうこともできますが、1~2年に1回はプロに任せてクリーニングをしてもらうのがオススメです。

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お掃除機能付きエアコンの掃除頻度

お掃除機能付きエアコンの場合も、お手入れは必要です。一般的なお掃除機能付きエアコンの場合、自動で掃除できるのはフィルターのみであり、エアコン内部まで自動で掃除することはできません。

そのためフィルター以外のエアコン内部の掃除頻度は、お掃除機能なしのエアコンと同様です。エアコン内部の掃除は自力ではむずかしいのでエアコンクリーニング業者に依頼しましょう。

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また、フィルターの自動お掃除でたまったダストボックスのゴミを除去するなどのお手入れが必要な機種もあります。ダストボックスの掃除方法や掃除頻度は機種によってちがいますので、取扱説明書を確認してください。

一人暮らしのエアコン掃除頻度

一人暮らしであっても、エアコン掃除頻度はかわりません。エアコンをよく使う時期には、月2回の頻度でお手入れをしましょう。室外機も忘れず掃除しておくことが必要です。

エアコンを長期間使わないというケースでは、オフシーズン前に3~4時間ほど送風運転をおこないましょう。内部を乾燥させておけば、カビの発生を予防できます。

メーカーが推奨するエアコン掃除の頻度【一覧】

エアコンメーカーフィルターのお手入れ頻度エアコンクリーニングのタイミング
SHARPシーズン中:2週間に1度
*フィルター自動掃除運転、空気清浄機能付きエアコン使用時は6か月に1度 
お手入れをおこなってもエアコン内部の黒カビやカビ臭が改善しないとき
SHARPのエアコンクリーニング
DAIKINシーズン中:2週間に1度
シーズン前:しっかり掃除(春と秋)  
内部のエアコンクリーニングは1~2年に1回
ダイキンのエアコン洗浄サービス
三菱電機毎日使う場合:2週間に1度
たまに使う場合:1か月に1度  
自身でのお手入れがむずかしいとき
三菱電機のエアコンクリーニング
Panasonic2週間に1度エアフィルターを外した内部に汚れやカビが付着しているとき
Panasonicエアコンクリーニング
メーカーが推奨するエアコン掃除の頻度

お掃除機能付きのエアコンは、フィルター掃除の必要がないものが一般的です。ただしダストボックスの掃除やエアコンクリーニングは必要です。

エアコン掃除をマメにおこなうメリットは多い

掃除後のキレイなエアコン

エアコン掃除はなるべくマメにおこなうのがオススメです。というのも、エアコンをキレイにしておくとメリットが多いからなんです。

おもなメリットは次の3つです。

メリット1:エアコンがよく効く

エアコンの掃除をすると、エアコンの効きがよくなります。エアコンのフィルターなどにつまったホコリを取り除くと、空気を吸う力や排出する力が復活し、冷風や温風がしっかり出るようになるからです。

またエアコン内部の熱交換器という部品に汚れが付着していると、空気の温度を調整する機能が低下します。内部もしっかり洗浄して空気調整機能を復活させると、よりよいでしょう。

メリット2:無駄な電気代を省ける

エアコンは、しっかり掃除することで電気代を節約することができます。環境省によると、2週間に1度、フィルター掃除をするだけでかなりの効果があるのだとか。

冷房運転で約4%・暖房運転で約6%

のエネルギーを節約できるとのことです。もちろんその分だけ、電気代も節約になります。

エアコンをキレイにしておくと、省エネ、CO2削減などにもつながるのですね。

メリット3:健康被害・異臭・故障を防げる

エアコンの汚れを放置すると、さまざまな問題が発生します。とくに心配なのは健康被害ですね。フィルターが汚れていると、ホコリやカビが混じった空気を排出することになります。その空気を吸うと、健康被害の原因となるおそれがありますので、清潔さを保つことは重要です。

また久しぶりに運転させたエアコンから悪臭が吹き出してくることがありますね。悪臭の原因は掃除をすればほぼ改善しますので、こまめな掃除を心がけましょう。

さらにゴミや汚れは、エアコンの室内機や室外機がうるさくなる原因にもなります。そのまま放置すれば故障につながりますので、異常があれば、はやめに掃除しておくのがオススメです。

【月2回】自分でおこなうエアコンの簡単掃除

エアコンカバーを開けて内部のフィルターが見えているところ

エアコンを頻繁に使うオンシーズンには、2週間に1度、たまったホコリやゴミを取り除くことが必要です。月に2回程度おこなうお手入れは次の3つです。

  • フィルター掃除
  • 室外機とその周辺の掃除
  • 内部クリーン(乾燥)運転

ゴミやホコリをこまめに除去しておけば、汚れが落としやすいので掃除は簡単に終わります。また慣れれば短時間で作業できるので、スキマ時間を利用しておこなうことも可能です。

ここでは、私がオンシーズン中におこなっているエアコンの掃除方法をシェアします。参考にしてみてくださいね。

手順1:フィルター掃除

エアコンのお手入れをするときには、運転停止を確認し、念のため電源プラグを抜くかエアコン専用ブレーカーを切ってから作業をはじめましょう。

準備するもの
  • 脚立またはイス
  • 敷物(汚れ防止)
  • 掃除機
  • やわらかいクロス
  • 中性洗剤
  • お湯シャワー

エアコンは高い位置に設置してあることが多いので、安定感のある脚立やイスを使って作業してください。またホコリが下に落ちることがあるので、汚れ予防にビニールのゴミ袋など床に敷くとよいですね。

フィルター掃除の手順
STEP1

前面カバーを開ける

STEP2

フィルターを取り出す

STEP3

フィルターのホコリを掃除機で吸い取る

STEP4

フィルターを洗浄する(汚れがひどいとき)

STEP5

フィルターを戻す

STEP6

前面カバーを閉じる

【1】前面カバーを開ける

エアコン前面カバーの開け方
エアコン前面カバーの開け方

前面カバーはメーカーによって呼び方がちがい、前面パネル・カバーパネルなどと呼ばれることもあります。前面カバーには両端の少し隠れたところに、くぼみやツマミがありますので、指をひっかけて軽く手前に引っぱって外しましょう。

外すときには左右同時にバランスよく引いてくださいね。片方だけ外すと、変形したり留め具が壊れたりするおそれがあります。

エアコンの前面カバーをはね上げるところ
エアコン前面カバーを上にはね上げるところ

前面カバーは斜め上に持ち上げて、エアコンに対して垂直になるまではね上げておきます。フィルター掃除をするときは、前面カバーがついたままでも大丈夫です。

ちなみに、前面カバーは留め具部分を左右に押し広げながら上へ持ち上げるようにすると外れます。

【2】フィルターを取り出す

エアコンから汚れたフィルターを取り外すところ
エアコンを半年使用したフィルター

エアコンのフィルターは左右2枚に分かれています。それぞれ下部の中央にツマミがついていますので、それを持ってゆっくり下に引き下げてください。

掃除をする前は、フィルターにホコリがびっしりとついています。そのためホコリが散らないようゆっくりと取り出してくださいね。

ホコリの量があまりにも多いときには、フィルターを外す前に大まかなホコリを掃除機で吸い取っておくという手もあります。その場合、エアコンの奥にあるパーツを傷つけないよう気をつけましょう。

【3】フィルターのホコリを掃除機で吸い取る

写真は、掃除機でフィルターのホコリを吸い取っているところ
掃除機でフィルターのホコリを吸い取っているところ

取り出したフィルターは、ビニールや新聞紙などの敷物の上に置いてホコリを除去していきます。掃除機のノズルは、なるべく小さいものを使うと細かいホコリを吸い取りやすいですよ。

まずは表からホコリを吸い取っていきます。片手でフィルターを押さえながら、もう一方の手で掃除機を動かしていきましょう。

表が終わったら裏返して、フィルター裏側のホコリを吸い取ります。

左が掃除機でホコリを吸い取る前、右が掃除機でホコリを吸い取ったあとです。

フィルターが透けて見えるようになりました。

エアコンのフィルターを掃除する前と掃除した後を並べて比較しているところ
フィルターのホコリを掃除機で吸い取る前(写真左)と後(写真右)を比較

【4】フィルターを洗浄する(汚れがひどいとき)

掃除機でキレイになったフィルターですが、よく見るとホコリで網目がつまっています。雑菌も付着していることでしょう(;´・ω・)

フィルターには目に見えない雑菌が付着しているので、余裕があればこまめに洗浄するのがオススメです。

エアコンのフィルター洗浄前と洗浄後
エアコンのフィルター洗浄前(写真左)と洗浄後(写真右)

フィルターの洗浄は、お湯シャワーとキッチンや浴室で使うような市販の洗剤を使えば、あっという間にキレイになりますよ。

食器用液体洗剤を使うときには、洗剤をつけた歯ブラシで軽くこすってください。強くこするとフィルターが変形しますので注意してくださいね。

泡タイプの洗剤を使えば、さらに時短になります。こすらず使えるお風呂用のバスマジックリン®なら、ブラシもいらないので便利ですよ。

フィルターにまんべんなくふきかけます。

バスマジックリンでエアコンのフィルター洗浄する様子
バスマジックリン®でエアコンのフィルター洗浄中

30秒後、お湯シャワーで洗い流すだけ!

お湯シャワーでエアコンのフィルターすすぎ中
お湯シャワーでエアコンのフィルターすすぎ中

これでキレイになります。

ブラシいらずで、手も汚れません。乾いたクロスで水気をふき取り、よく乾燥させてくださいね。

【5】フィルターを戻す

洗浄を終えたエアコンのフィルターを設置しているところ
フィルターは下から上へ差し込む

フィルターがよく乾燥しているのを確認してから元に戻しましょう。フィルター下部の中央にあるツマミを持って、エアコンの上部へ差し込んでいきます。

ツマミの部分を元の位置にはめ込んで完了です。もうひとつのフィルターも同じように設置します。

【6】前面カバーを閉じる

はね上げておいた前面カバーを閉じます。前面カバーは両手で持って左右対称に動かすようにしてくださいね。

リモコン操作でパネルを閉じるところ
リモコン操作でパネルを閉じる

ルーバーや羽根が開いているときには、リモコンを使って1度エアコンを運転させ、停止ボタンを押せば自動的に閉まります。変形のおそれがあるので、ルーバーや羽根を無理やり閉じるのは避けてください。

エアコンのフィルター掃除はコレで完了です。

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手順2:室外機とその周辺の掃除

室外機をスッキリ掃除しておくと、エアコンの効きもよくなりますよ。また汚れやすい室外機は、ゴミをため込むと掃除が大変になりますので、こまめに掃除しておきたいところです。

室外機の掃除は、ベランダ掃除をかねておこなうのがよいですね。

なお、室外機のまわりに荷物やゴミがあると、空気の流れが悪くなり、稼働効率が上がりません。植木鉢やカバーなどで、吹き出し口をさえぎらないよう注意してくださいね。

また室外機は風雨の当たりやすい場所に設置されていることが多いので、砂埃や枯れ葉などが、吹き出し口につまることがあります。室外機の正面にあるグリル(網の目になった部分)につまったゴミは、小さいブラシや掃除機などを使って除去しておきましょう。

室外機の正面にあるグリルの写真
室外機の正面にあるグリル

室外機の外回りは雨に当たっても大丈夫なように作られています。泥汚れがひどいときには、軽く水をつけて洗っても大丈夫ですが、内部に水が入らないように注意してください。

室外機の掃除項目

  1. 室外機周辺の荷物を移動
  2. 室外機外回りを雑巾で拭く
  3. 正面のグリル(網の目部分)のゴミを除去
  4. ドレンホースのつまりをチェック

手順3:内部クリーン(内部乾燥)

エアコンは内部で熱交換をするため、結露が発生しやすい構造となっています。結露は、カビの原因。そのため内部を乾燥させておくことが必要です。

エアコン内部のカビ発生を防ぐために、内部クリーン(内部乾燥)を利用しましょう。内部クリーンとは、エアコンの内部に風を送り、乾燥させる機能のことです。

メーカーによって呼び方はさまざまで、内部乾燥・内部カビ抑制・内部洗浄セルフクリーンなどと呼ばれているようです。

内部クリーンがついていない場合は、「送風」運転で代用できます。

ただし、内部クリーンは乾燥させるだけの機能。すでに発生したカビや汚れの除去はできません。

あくまでも、カビ発生の予防として利用しましょう。

内部クリーンの使い方は簡単!ボタンを押して放置するだけです。エアコンを使ったあとに内部クリーンをおこなうと効果があります。運転が始まると、生暖かい風が出てきますが、そのまま放置で大丈夫です。

所要時間はメーカーによってちがうものの、1時間以上かかることが多いです。そのため内部クリーンは外出中などを見計らっておこなうのがオススメです。

エアコン運転後に自動で内部クリーンをおこなう設定になっている機種も増えています。内部クリーンは時間がかかりますので、まちがえて途中で停止しないよう気をつけてくださいね。

【年2回】エアコンを徹底掃除する方法

キレイな空気が出ているエアコンのイラスト

エアコンは、使わない時期にも掃除することがとても重要です。とくに近年は夏も冬もエアコンを利用する家庭が増えていますので、春と秋のオフシーズンにしっかり掃除をしておく必要があります。

ベストなタイミングは、冷房・暖房をつけ始める時です。

ホコリや汚れがついたままエアコンを動かすと、カビやニオイの原因になります。そのためカビの養分となるホコリや汚れは、春と秋に除去しておきましょう。

また夏の冷房使用が終わるタイミングにも、たまった汚れを落とす必要があります。理由は、オフシーズン前と同じで、カビやニオイの原因になるからです。

このように、冷房や暖房を使い始める前、冷房を使い終わった後に徹底掃除しておくと、オンシーズンを快適に過ごせるでしょう。

本格的なエアコン使用をはじめる前に、次の3つをおこないます。

  1. 試運転
  2. フィルター掃除
  3. 室外機周辺の掃除

はじめに試運転をして、エアコンに異常がないか確認してから掃除をするのがオススメです。

手順1:試運転

エアコンのオンシーズン前には、試運転をして異常がないか確かめましょう。肝心なときにエアコンが使えないといった事態にならないよう、はやめの点検や対応が大切です。

暖房の試運転の手順
STEP1

暖房の最高温度に設定

STEP2

10分間、暖房運転をして温風が出るか確認

STEP3

30分間、暖房運転をして異音や異臭がないか確認

冷暖房ともに、次のような症状があれば購入先の店舗またはメーカーのコールセンターへ問い合わせてください。

  • 運転ランプが点滅
  • 冷風(温風)が出ない
  • 室内機から水漏れ
  • 室外機から水漏れ

手順2:フィルター掃除

シーズン前におこなうフィルター掃除は、月2回おこなう掃除とほぼ同じです。ただ長い間掃除せず放置していた場合は、カビが発生しているかもしれません。

カビの繁殖が疑われる場合は漂白するとスッキリしますよ。

エアコンのフィルター漂白にはオキシクリーン®などの酸素系漂白剤がオススメです。バケツ1杯のぬるま湯に、キャップ1杯のオキシクリーンを溶かして、つけおきしてください。

10分ほど放置して、汚れが浮いてきたらお湯シャワーで流すだけでキレイになります。汚れが残っていたら、歯ブラシで軽くこすって落としましょう。

オキシ漬け®中のフィルター

なお、エアコンのフィルター掃除にカビキラー®などの塩素系漂白剤を使うと、ニオイが数日残るのでオススメしません。

またフィルターは消耗品ですので、カビが生えたり古くなったりしたら取り換えてもいいですね。メーカーの公式サイトやネットサイトではおおむね2,000~3,000円ほどで販売されています。

手順3:室外機とその周辺の掃除

シーズン前に室外機や周辺をスッキリ掃除しておくと、室内機も正常に作動するようになります。オンシーズンを快適に過ごすため、事前にキレイにしておきましょう。

室外機を掃除するときには、室外機本体を動かさないことが大事です。配管部がズレて隙間ができると、ガス漏れの原因となることがあります。

室外機を掃除する手順
STEP1

外側の汚れを掃除

STEP2

熱交換器(フィン)の掃除

STEP3

吹き出し口の掃除

STEP4

ドレンホースの掃除

【1】外側の汚れを掃除

外側の掃除方法は、月2回おこなう室外機の掃除と同じです。まずは周辺の荷物を移動させましょう。ほうきやちりとりでゴミを除去し、泥汚れは水洗いします。

【2】熱交換器(フィン)の掃除

横から見た室外機の熱交換器(フィン)
横から見た室外機の熱交換器(フィン)。後ろにも同じものがあります

熱交換器(フィン)とは室外機の中の後ろ側にある金属板の集合体のことです。室外機の横や後ろから掃除することになります。

また金属板は薄いアルミでできているため、とても変形しやすいので注意が必要です。無理のない範囲でゴミを除去しましょう。

やわらかい小さめのブラシや掃除機でゴミを除去してください。

【3】吹き出し口の掃除

室外機を正面から見ると、網目のようになった部分があり、「ファン」と呼ばれる扇風機の羽根のような部品があります。ファンは熱を放出する場所で、ゴミや異物が残っていると、運転時に「ガラガラ」といった異音が発生します。

室外機のファンには、くもの巣がはっていたり、小さな虫が入り込んでいることがあります。小さいブラシや、割りばしなどで丁寧に掃除しておきましょう。その際、羽根などの部品を傷つけないよう気をつけてくださいね。

【4】ドレンホース(水抜き穴)の掃除

ドレンホースとは、エアコンの室内機から部屋の外へつながっている排水ホースのことです。直径16~18mmほどの細いホースで、外に出ている部分は途中でカットされています。

ドレンホースは、エアコンの運転中に発生した水を屋外へ排出するものです。そのためドレンホースの中にホコリやゴミがつまっていると、排水つまりを起こして水漏れにつながります。

またドレンホースの穴から虫が入り込むこともあります。室外機の掃除をするときには、ドレンホースもついでに掃除しておきましょう。

ドレンホース内の掃除方法
STEP1

ドレンホースの穴にガーゼをかぶせる

STEP2

ドレンホースの穴を掃除機で吸う

STEP3

ガーゼ付近のゴミを割りばしなどでかき出す

※ドレンホース内に水が溜まっていると、掃除機の故障につながります。必ず確認してから作業しましょう。

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「エアコン洗浄スプレー」を使った金属部分の自力掃除はオススメしません

エアコンの金属部を指さしているところ
エアコンの金属部(フィン)

エアコンのフィルター奥には「フィン」と呼ばれる熱交換をするパーツがあります。フィンの素材はアルミで、金属板がたくさん並んだパーツです。

フィンをよく見るとホコリで汚れていることが多いです。キレイにしたい衝動に駆られると思いますが、自分で掃除するのはオススメしません。

「エアコン洗浄スプレー」などを使った、自力掃除には次の5つのリスクがともないます。

【1】市販の「エアコン洗浄スプレー」には限界がある

「エアコン洗浄スプレー」として市販されているスプレーは、フィンに付着したカビや汚れを落とす洗剤です。ですがエアコンスプレーで届く範囲は限られており、奥まで完璧に掃除することはできません

エアコンのフィンは、想定外に奥行きがあり、のぞき込んでもどこまで続いているのか見えづらいです。そのため完全に汚れを取り去ることはむずかしいのです。

【2】健康被害の心配がある

「エアコン洗浄スプレー」は、洗浄剤をふきかけて汚れを落としたあと、水で洗い流します。そのときに洗浄剤をうまく流しきれないと、エアコン内に洗浄成分が残ってしまいます

エアコンを使用するときにその洗浄成分が部屋に飛散し、健康へ悪影響を与えるおそれがあります。

【3】エアコンが逆に汚れる

「エアコン洗浄スプレー」を使ったあとのすすぎがしっかりできていないと、内部でカビが発生することがあります。エアコン内に残った洗剤や汚れを栄養分として、カビが増えていくおそれもあるのです。

また金属部分に洗浄成分が付着したまま放置しておくと、サビが発生することもあります。

【4】作業に危険がある

金属板でできているフィンは、触れると皮膚に切り傷ができることがあります。またフィン自体は繊細で壊れやすく、固いもので触れると簡単に変形してしまします。

そのほか熱交換器は電気が通る場所でもあるので、作業中に感電するおそれもあるのです。安易に作業をすすめると、けがや故障につながるリスクがあります。

そのためエアコン内部の掃除を自力でおこなうのはオススメではありません。多くのメーカーでも、フィンなどエアコン内部の掃除方法は取扱説明書に記載がありません。

【5】準備に時間も手間もかかる

当然ですが、エアコン掃除には時間も手間も必要です。

「エアコン洗浄スプレー」は、1台分で2,000円程度。そのほかに手袋や養生用の袋、シートなども必要となります。

また所要時間は、DIYに慣れた人でも2時間以上はかかるでしょう。

エアコン内部の金属部分は掃除業者に任せよう

以上のリスクから、エアコン内部の金属部分は自力で掃除しないほうがいいでしょう。

エアコン内部の金属部分を掃除したい時は、プロの掃除業者を利用するのが一番です。

プロに任せれば、エアコンを分解し、丸ごと洗浄してもらえます。また高圧洗浄機や専用の洗剤を使うので、自力掃除とは汚れ落ちが劇的に異なるのです。

養生や分解もあっという間におこなうので、プロに頼むと作業時間は1台1時間程度。費用は8,000円~で、複数台では割引もあります

ふだんのお手入れは自分でおこない、徹底洗浄はプロに任せるとエアコンを清潔に保てるでしょう。

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プロによるエアコンクリーニングは1~2年に1度

エアコンクリーニング業者のイラスト

プロによるエアコンクリーニングは1~2年に1度おこないましょう。エアコンは、使う環境によって汚れ具合がちがいますので、クリーニングの頻度もかわります。

また自分でこまめに掃除をしていれば、プロによるエアコンクリーニングの頻度は下げてもよいでしょう。

エアコンクリーニングの頻度を増やしたほうがよいケース

エアコンクリーニングの頻度は、使う環境によって増やしたほうがよい場合もあります。次のようなケースでは、エアコンが汚れやすいのでクリーニングの頻度を増やすとよいでしょう。

【1】ペットを飼っている

ペットを飼っている場合には、エアコンの掃除頻度を上げる必要があります。ペットの毛が空気中に舞うので、フィルターに毛がたまって目詰まりすることがあるからです。

またホコリがあればダニやノミが繁殖しやすくなります。自力でのこまめな掃除はもちろん、プロによるエアコンクリーニングも年に1度はおこなうとよいでしょう。

【2】加湿器を使っている

加湿器はフィルターやタンク部のお手入れをおこたると、すぐにカビなどの雑菌が繁殖します。加湿機本体にカビが発生している場合、カビ菌を空気中にまき散らすことになります。

カビ菌を含んだ空気は、エアコンにも入ります

エアコンの吹き出し口から中を覗いてみて、黒い汚れが付着していたらカビ発生のサイン。自力での掃除だけでなく、プロにエアコンクリーニングを依頼するのがオススメです。

編集部ボイス

加湿器にミネラルウォーターや浄水器を通した水を使っている場合は要注意です。塩素が含まれる水道水よりも、カビ菌が発生しやすいからです。

【3】部屋でタバコを吸っている

タバコのヤニの正体は、タールと呼ばれる植物樹脂。ベトベトした粘着質のため、簡単には落とせないという特徴があります。

またタバコのヤニはエアコンのフィルターをすり抜けていきますので、内部に汚れが蓄積します。カビなどの雑菌のエサとなったり、悪臭を放ったりするおそれがあるので汚れを蓄積させる前に掃除しておきましょう。

上記の場合は、エアコンを使う頻度に関わらず、掃除の回数を増やすのがよいですね。自力でのこまめな掃除に加え、年に1度はエアコンクリーニングを利用して徹底洗浄するのがオススメです。

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エアコンクリーニングをするなら春と秋

エアコンクリーニングは、春と秋にするのがオススメです。理由はシーズンオフのため、安くて予約がとりやすいからです。夏や冬になると、料金が上がり、予約もとりにくくなります。

また、エアコン掃除のプロといっても、業者をどう選んだらよいか迷うものですね。

  • 業者が多すぎて選べない
  • どんな業者が来るのか不安
  • 実際にかかる費用がわからない

このような場合にはハウスクリーニング業者を探しやすい「もちや」を利用するのがオススメです。

エアコンクリーニングを依頼できる業者がすぐに見つかりますよ。利用者の口コミや料金一覧から、お好みの業者を選び、そのまま予約へすすむことができるので便利にお使いいただけます。

24時間365日予約ができますので、「エアコンの汚れが気になる」と思ったらチェックしてみてくださいね。

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わたナギ子のアバター わたナギ子 ライター

主婦歴20年の元転勤族。度重なる引っ越しでの苦労から、「身軽に生きるのがベスト!」という結論に至る。以来、汚れもモノもため込まない暮らしへシフト。
趣味はポイントやマイルをコツコツ貯め、格安で沖縄へ行くこと。お気に入りの離島は阿嘉島。真夏以外の趣味はキャンプ・サイクリングなどアウトドアが中心。
コロナ渦で地方へ移住し、賃貸経営を開始。プチDIYやリフォームを研究中。

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