エアコンのドレンホースはどこ?自力での点検方法や虫の侵入対策も紹介

水漏れするエアコンはドレンホースが原因かも?3つの対策をご紹介!/エアコンクリーニング

エアコンを長く使うためには、フィルターの掃除だけでなくエアコンホースにも注意しなくてはいけません。エアコンホースとは、ドレンホースと呼ばれることが多いパーツで、エアコンから室外へと続く細いホースです。

ドレンホースは冷房や暖房を使う上で重要な役割を果たしていて、ホースに不具合があるとエアコンの水漏れなどのトラブルが起きるおそれがあるからです。

この記事では、エアコンのドレンホースが引き起こすトラブルの原因や対策方法などを解説します。

エアコンを快適に使い続けるためにも、ぜひ参考にしてください。

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目次

エアコンのドレンホースとは?どこにある?

エアコンのドレンホース

エアコンを使うと室内機や室外機で結露が発生するため、外に排出する必要があります。

ドレンホースは、そんな結露した水を外に排出する役割をしている配管です。ちなみにドレンとは排水管や下水溝のことで、英語のdrain(排出させる、排水する)が語源となっています。

一般的にドレンホースは蛇腹状になっているものが多いですが、パイプ状になったドレン管といわれるタイプもあります。

また、ドレンホースは2本あり、室外機と室内機にそれぞれ付いています。

その理由は、夏は室内機、冬は室外機というように、冷房と暖房で結露する場所が異なるからです。

室内機のドレンホースは、壁の穴を通って他の配管と一緒にテープなどで巻かれ、外壁沿いに設置されています

なかには、室外機から出たホースと途中で繋がっていることもあります。

エアコンをつけると水が排出されるので、見たことがある人も多いのではないでしょうか。

実は、ドレンホースは長く使っていると、エアコントラブルの原因になることがあるんです。

ドレンホースは室外機の周辺にある

ドレンホースがない。みつからない!というケースは意外と多いようです。

ですがドレンホースはかならずどこかについていますので、じっくり探してみてください。

たいてい室外機の裏やサイドに隠れています。

また太い配管のウラに隠れていることも多いです。

室外機の裏に隠れているドレンホース

じつはこういった太い配管の後ろにドレンホースが隠れているんです。スッキリ見えないように調整してあるようですね。

エアコンのドレンホース

手探りで配管のウラを探してみると、見つかることがあります。

ドレンホースが壁の中を通っている場合もあります。その場合は壁の下部のほうや目立たないところの壁から出されていますので、室外機の周辺を壁づたいにくまなく探してみましょう。

エアコン室外機のドレンホースはどこにある?

室外機の水を排出するための水受け皿や排水ホースは、ついている場合とついていない場合があります。室外機用のドレンホースがついている場合、室外機の下部に直接つながっています。

エアコンの室外機もじつは結露することがあります。エアコンの室外機が結露するおもな理由は次の2つです。

・冬の暖房時、霜取り運転によって溶けたものが水となって流れ出る
・冷房運転時、冷たい空気が通ることで配管が冷やされて結露する

これらは故障でもトラブルでもありません。室外機には下部に排水口があり、発生した水はそこから排出されるようになっています。

ドレンホースの不具合はトラブルの原因になる

エアコンのカビのイメージ

エアコンに不具合がある場合は、ドレンホースが原因になっているケースがいくつかあります。

場合によっては、大きなトラブルに繋がることがあるため注意しなくてはいけません。

エアコンから水漏れが発生する

夏にエアコンを使っていて、急に室内機から水漏れが発生した場合は、ドレンホースの不具合が原因かもしれません。

実際にエアコンからの水漏れの多くは、ドレンホースの詰まりが原因といわれています。

エアコンで水漏れが発生すると、床が汚れてしまうだけでなく、エアコンの電気系統に水が入り込めば故障の原因にもなります。

場合によっては、漏電によって火災が発生する危険もあるんです。

エアコン内でカビが繁殖する

ドレンホースが詰まった状態でエアコンを使い続けると、結露した水が排出されなくなり、室内機の中でカビが発生するおそれがあります。

室内機の内部でカビが繁殖すると、最悪エアコンをつけるたびに異臭が発生し、部屋にカビの胞子をまき散らすおそれがあります。

たとえ微量のカビであっても毎日吸い込めば、体内に蓄積され、重い症状を引き起こす可能性もあるので注意しなくてはいけません。

害虫が侵入する原因にもなる

ひび割れや穴の開いたドレンホースは、ホコリやゴミが入り込んで詰まりの原因になります。

また、ホースの破損した箇所から害虫が侵入して、室内に入ってくることもあります。

なかには虫が室内機の中で繁殖して、巣を作ってしまうケースもあるんです。

ドレンホースは定期的に点検すべき

チェックのイメージ

エアコンのトラブルを避けるためには、定期的にドレンホースを点検して、不具合がある場合は早めに対処するようにしましょう。

ドレンホースの詰まりに気付かないまま、あるいは破損したまま放置しておくと、先ほどのようなトラブルを招くおそれがあります。

ホースから正常に排水ができているか確認する

エアコンを使うときは、ドレンホースの排水に異常がないか定期的に確認することが大切。

特に冷房や暖房をその年初めて使う場合、ホースの排水口にはホコリなどの汚れがたまっているものです。

定期的にホースを点検しておけば、排水の量が少ないなどの変化に気付きやすくなり、詰まりの早期発見にもなるでしょう。

劣化や破損したホースは早めに交換すること!

ドレンホースは紫外線や風雨などの影響で経年劣化していくため、長い期間使い続けていると破損しやすくなります。

先ほど解説したように、ホースの破損箇所から虫などの侵入を防ぐためにも、劣化や破損した場合は早急に交換しておくべきです。

ドレンホースの交換は、必要な道具を揃えてDIYできます。

以下のページでは、自分でドレンホースを交換する方法について解説していますので、ぜひ参考にしてください。

排水による床の水濡れはホースの延長で解消!

ドレンホースは、ベランダなどを移動する際に邪魔にならないよう、短く切られていることがあります。
しかしドレンホースが短いと、エアコンを使用したときに、室外機付近の床が水浸しになってしまうことがあるんです。

ホースがなければベランダを移動するときに邪魔にはなりませんが、床にたまった排水で足を滑らせてケガをする可能性があります。

この場合は、ドレンホースをベランダの側溝や排水口近くまで延長することをおすすめします。

ドレンホースを延長する具体的な方法については、以下のページをご覧ください。

エアコントラブルを避けるための3つの対策

ドレンホースによるエアコントラブルは、事前に対策をして予防することができます。

ここでは、ドレンホースの詰まりや破損、害虫の侵入を防ぐ3つの対策を解説します。

1.ホースの詰まり対策

掃除機

ドレンホースから排出される水には、室内機のフィルターで取り切れなかったホコリなども含まれています。

そのため、長い間使い続けるとホースの中にホコリがたまって、詰まりが発生しやすくなるんです。

ホースの詰まりを予防するには、定期的にホース内を掃除するのがおすすめです。

ドレンホースの掃除は、掃除機を使って自分でおこなうこともできます。

具体的な掃除方法については、以下のページを参考にしてください。

2.紫外線や風雨の対策

ドレンホース

ドレンホースがプラスチック製の場合は、紫外線や風雨の影響を受けやすいため、劣化しやすくなります。

ドレンホースを紫外線や風雨から守るには、対候性のある商品に交換するか、化粧カバーを取り付けるのが効果的です。

エアコンのドレンホースには、多重構造になっている丈夫なものや、対候性に優れた素材を使用しているものがあります。

また、ドレンホースはテープで他の配管とひとまとめになっている場合もあります。

しかしテープが劣化してはがれると見た目が悪くなるだけでなく、ホースに直接紫外線が当たって痛みやすくなってしまうんです。

この場合は、化粧カバーを取り付けるとよいでしょう。

化粧カバーは紫外線や風雨などからホースや配管を守ることができ、また見た目もスッキリします。

紫外線に強い塩ビ製のものは色のバリエーションも多いので、家の外壁などを合わせて選んでみるといいでしょう。

3.虫の侵入防止対策

防虫キャップ

ドレンホースに破損がなくても、先端の排水口が地面についていると、はっている虫が侵入してくる可能性があります。

ドレンホースの先端から虫が侵入するのを防ぐには、防虫キャップを使うのがおすすめです。

ホースの先端に防虫キャップを取り付けることで、ホコリやゴミ、虫の侵入を防ぐことができます。

この防虫キャップは、ネット販売やホームセンターなどから200~300円ほどで購入できます。

また、防虫キャップ以外にもキッチンなどで使う水切りネットでも、代用が可能です。

プロの業者に依頼するのも方法のひとつ

エアコンクリーニング業者

エアコンにトラブルが起きたときは、原因を特定した上で、正しい方法で対処する必要があります。

例えばエアコンの水漏れは、ドレンホースだけでなく、室内機内部のドレンパンが原因になる場合もあるんです。

水漏れの原因がドレンパンの場合は、自分で対処することは困難で、ドレンホースを交換しても解消できません。

このため、エアコンの不具合が原因不明のときや自分で対処できなさそうな場合は、エアコン修理のプロに任せることをおすすめします。

DIYはエアコンの故障やケガなどのリスクがある

ドレンホース交換

ドレンホースの掃除や交換は自分でもできますが、間違った方法ではエアコンを故障させる可能性があることも知っておくべきです。

室内機から外に伸びている配管には、ドレンホース以外にも電源ケーブルや冷媒ガスの通っている冷媒管もあります。

DIYでドレンホースの交換するとき、他の配管に傷をつけてしまえばエアコンが正常に作動しなくなり、高い修理費用が発生するおそれがあります。

またエアコンの設置場所によっては、ドレンホースの交換の際、危険をともなう場合もあるんです。

例えば2階以上にエアコンが設置してある場合は、高所での作業が必要になります。

高所での作業に慣れていないと、落下などして大ケガを負ってしまうかもしれません。

もし自分でホースの交換などをおこなうことに不安がある場合は、無理をせずエアコン修理業者に依頼してくださいね。

エアコン修理業者に依頼したときの費用目安も知っておこう

計算機

エアコン修理業者にエアコンの水漏れ修理を依頼したとき、どれくらいの費用がかかるのかも知っておきましょう。

一般的に、ドレンホースの詰まりが原因でエアコンに水漏れが発生した場合は、約5,000~15,000円前後の修理費用がかかります。

金額に幅があるのは、業者によって料金体系が異なり、また工事内容でも費用が変動するためです。

例えば修理作業に危険をともなう場所や、埋め込み式エアコンで天井裏での作業が必要になる場合は費用も高めになります。

他にも部品代や技術料とは別に、出張費などがかかる場合もあるので、事前に見積りを取って確認するようにしましょう。

またDIYでエアコンを故障させてしまうと、部品の交換だけでは済まなくなることもあり、修理費用が高くついてしまいます。

冷媒管からガス漏れした場合は約25,000円前後の修理費用がかかり、エアコンのメーカーや機種によっては10万円以上になることもあるんです。

ドレンホースの交換は高い費用をかけなくてもDIYできますが、失敗するリスクを考えると、プロの業者に依頼をするほうが得策といえるのではないでしょうか。

また、ドレンホースを購入するときは、外径や内径、長さを測って適したものを選ぶ必要があります。

しかし、ドレンホースにはさまざまな種類があるため、サイズを間違えてしまうと買い直さなくてはいけません。

プロの業者に依頼をすれば適した部品を選んで、自分でおこなうよりも効率よく短時間で作業してくれるはずです。

ドレンホースは、たとえ対候性であっても経年劣化するので、定期的に業者に点検してもらいエアコントラブルを未然に防ぐようにしましょう。

点検であれば無料でおこなってくれる業者もあるので、一度ドレンホースやエアコンの状態を見てもらってはいかがでしょうか。

【予防】トラブルが起きる前に!エアコンクリーニング

エアコンクリーニングのイメージ

ドレンホースの詰まりを予防するため、定期的なエアコン掃除もおこないましょう。

エアコンの掃除グッズには、フィルターの奥にあるフィンを掃除するスプレーなども市販されています。

しかし間違った方法でおこなうと、かえってカビが繁殖したり、エアコンが故障したりすることもあるんです。

特にエアコンの内部は自分で掃除することが困難なため、エアコンクリーニングのプロに依頼するのがおすすめです。

エアコンクリーニングの業者は、おもに室内機や室外機の掃除を専門にしています。

ドレンホースの詰まりの原因となるエアコンの汚れを、スッキリと落としてくれるでしょう。

まとめ

エアコンのドレンホースは、詰まりによって室内機から水漏れが発生することがあり、経年劣化で破損しやすくなります。

ホースの詰まりは掃除や交換をして解消できる場合もありますが、間違った方法ではエアコンを故障させてしまうおそれがあります。

DIYでの修理は危険をともなうこともあるので、不安に感じるときは業者に依頼しましょう。

ライター

料理・掃除・音楽をこよなく愛するロック女子。飲食業の経験から衛生面には人一倍気を使っている。料理も掃除も効率の良さを追求したい派で、キッチン周りはいつでもキレイでないと気がすまない。「おいしい料理はキレイなキッチンから」が座右の銘。

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