エアコンをつけるとすぐに頭痛が……。
もはやエアコンの冷風が恐怖でしかない!!
そんなお悩みはありませんか?
エアコン運転時の頭痛は、冷えすぎや温度差が原因であることが多いです。適切な対策を行えば解消できることも!
エアコン頭痛は、冷房病(クーラー病)のひとつです。放置すればめまいや肩こりなどといった別の症状も出てきてしまうかもしれません。
ガマンしないで早めに対処していきましょう。
今回はオフィスや自宅でできる対策を紹介しますので参考にしてくださいね。
\プロの分解洗浄で!ニオイ・カビ・ホコリを徹底除去/
エアコンをつけると頭痛がする原因は温度差
快適に過ごすためにつけているエアコンですが、ときには体調を崩す原因となってしまうこともあります。
とくに冷房をつけたときに頭痛を起こすというケースは、少なくありません。
頭痛が起きる原因のひとつは「温度差」によるものです。
エアコンで急速に冷えると頭痛が起きやすくなる
人間の体は、温度の高い場所では発熱するのを抑え、熱を逃がしやすい状態へ自動的に調節する機能が備わっています。その役割を担うのが、自律神経です。
自律神経が正常であれば、熱くなると自動的に汗を出して体を冷やします。いわば、「冷却モード」ですね。
ところが、体が冷却モードになっている状態のまま冷房の効いた部屋へ入ると、急速に体が冷え、自律神経のコントロールが効かなくなります。
それが頭痛となって、体にあらわれてしまうというわけです。
また、冷房の冷たい空気が直接当たる場所にいることも原因のひとつです。
「冷えすぎ」が頭痛や倦怠感やめまい、肩こりなどを引き起こす場合があります。
参考元:荒木脳神経外科病院「冷房病(クーラー病)」
冷房病(クーラー病)は頭痛以外の症状もある
冷房病(クーラー病)には、頭痛以外の症状もあります。
- 肩こり
- 疲労感
- 腰痛
- 手足のむくみ
- 便秘
- だるさ
など
こういった症状を感じたときは、冷房病の可能性が高いです。冷房病は、自律神経失調症と診断されることもあるそうなので、早めに病院で診察してもらうといいでしょう。
参考:特定非営利活動法人(NPO法人) セルフメディケーション推進協議会
理想的な室内温度は28℃
夏のエアコン使用が体の不調を招くからといって、冷房なしで夏を過ごすわけにはいきません。
近年夏の気温は非常に高くなっており、冷房なしでは熱中症の危険をともないます。
環境省が推奨している冷房の室内温度は28℃です。
これはエアコンの設定温度を28℃にしておくということではありません。室温を28℃に保つということが最終目的です。
大切なのは、実際の室温が28℃に保たれるように調整することです。
エアコンの冷房が寒すぎると感じるときには設定温度を調整するなどして臨機応変に対応しましょう。
冷房の効きすぎは扇風機やサーキュレーターで対処するのが効果的
冷房が効きすぎていると感じるかどうかは、人によってちがいます。
そのため、設定温度を上げたい人と下げたい人の間で対立が起きてしまうことも……。
そんなときには、扇風機やサーキュレーターで調整するのがおすすめです。ただし扇風機とサーキュレーターはそれぞれ目的がちがうので、うまく使い分けることが大切です。
参考元:エネチェンジ「サーキュレーターとは?扇風機との違いを解説」
エアコンと扇風機を併用して設定温度を上げる
扇風機は風を送り出して、涼しく感じさせることを目的として作られています。
そのため、扇風機の風が直に当たる場所はとても涼しく感じます。
さらにエアコンが効いている部屋では、涼風を取り込んで送り出すことができるため、扇風機の風はより涼しく感じます。
そのため扇風機を併用して、エアコンの設定温度を少し上げるのがおすすめです。
「冷えすぎ」が気になる人は、扇風機の風が直接体に当たらないようにしてください。
参考元:AllAbout「扇風機が原因で死ぬ危険はある?健康で効果的な使い方」
エアコンとサーキュレーターを併用すると足元の「冷え」が解消!
サーキュレーターは、空気をかきまぜて温度を均一にすることを目的として作られています。
そのため「冷え」の原因になりやすい足元の冷気を拡散したり、冷房の風を循環させたりすることができます。
繰り返しますが、サーキュレーターは、扇風機とは使用目的が違いますので、扇風機代わりに直接風を体に当てないでください。
参考元:PremoaMagazine「サーキュレーターがおススメな理由とは?」
除湿器を使うのもおすすめ
除湿器を使って部屋の湿度を下げるという手もあります。人は湿度が下がると体感気温も下がるといわれています。
湿度が下がれば、体内の熱を逃がしやすくなり、同じ温度でも快適に過ごせます。除湿器を併用すると、エアコンの設定温度を下げすぎずに済むでしょう。
エアコンによる頭痛の治し方は?おすすめの冷え対策3つ
エアコンによる頭痛はつらいもの。
自分でできる対策で予防ができるといいですね。
まずは体の「冷え」を防いでいきましょう。
対策1:冷風が直接当たらないようにする
オフィスや外出先では、エアコンの設定温度を自由に変えることができません。
そこで自分で工夫して冷風が体に直接当たらないようにしましょう。
たとえば…
- 首にストールを巻く
- 長袖のカーディガンや上着を羽織る
- 靴下をはく
- ひざ掛けを活用する
- サーキュレーターを使用し、冷風を拡散させる
これらの対策をして、エアコンの冷風が直接体に当たらないようにすると、冷えすぎを軽減することができます。
参考元:OMRON「夏の体調管理は「冷房病対策」から」
対策2:3首とお腹を暖める
体の中でもとくに暖める効果が高いのは三首(さんくび)とお腹です。
三首とは「首」「手首」「足首」のことを指します。
三首は皮膚が薄く、皮膚から近いところに太い血管があるため、冷たさや暖かさを感じやすいのです。
三首を暖めることで血行がよくなり、冷えが軽減されますよ。
またお腹を暖めるのも効果的です。おへその少し下には暖めると全身のコンディションがよくなるというツボがあります。(諸説あります)そこにカイロをはるのもおすすめですよ。
参考元:orbis「「三首」を温めて、からだの熱を逃さない!|毎日のプチ温活」
対策3:軽い運動やセルフマッサージをおこなう
体が「冷え」を感じるときには、軽い運動をして血行を良くするのも効果的です。
血の巡りがよくなれば、冷えが軽減されます。
仕事の合間にできるだけ動いたり、休憩時間にウォーキングをしたりするとよいですね。
またセルフマッサージをするのもおすすめです。
人間の体は下半身に水分や血液がたまりやすくなっています。
そのためマッサージは足を中心におこなうのが効果的です。
足指の間にあるツボを刺激してみるのがおすすめですよ。
参考元:kracie「足が冷たい!足指ツボのマッサージで足の冷えを改善!寝る前の足をポカポカに」
自宅のエアコンは頭痛が起きやすい!?その原因と対処法
自宅のエアコンで頭痛が起きやすい!というケースもあります。
オフィスや公共の場所とは違い、自分で温度設定などを自由にコントロールできるはずなのに、なぜか頭痛が……。
そんなときにはエアコンの使い方がまちがっているのかもしれません。
設定方法を変えたり、サーキュレーターを併用したりすることで対策していきましょう。
まずは次のことに心当たりがないかチェックしてみましょう。
- 部屋の一番暖かいところにエアコンを設置していないか
- 除湿機能を使っていないか
エアコンが窓際のカーテンの上に設置してあるというようなケースでは、エアコンの周辺がものすごく温度が上がります。
なぜなら窓とカーテンの間の熱気が上に上がってくるからです。
そういったケースでは、エアコンはいつまでたっても部屋が冷えたと感知せず、部屋を冷やし続けてしまうことがあります。
温度設定を上げたり、サーキュレーターを使用して冷気を拡散させたりすることで調整していきましょう。
また除湿機能は、冷房モードよりも部屋が冷えてしまうケースがあります。
頭痛が起きてしまうようなら、冷房モードで運転するのがよいでしょう。
参考元:DAIKIN「冷えすぎる(ルームエアコン)」、DAIKIN「冷房と除湿はどう違う?」
エアコンは暖房でも頭痛が起きる!その原因3つと対策
エアコン使用時の頭痛といえば冷房運転時に起きるイメージがありますが、じつは暖房による頭痛に悩む方も少なくありません。
暖房時の頭痛原因には次のような原因があると言われていますので、自分でできる対策をしていきましょう。
1:乾燥による脱水症状
エアコンの暖房運転をしていると頭痛が起きたりだるさを感じたりする、という場合にはまず脱水症状を疑ってみましょう。
夏には脱水症状に気をつけて水分補給をしますが、冬にはあまり汗をかかないので水分補給を忘れがちになります。
しかし冬は基本的に空気が乾燥しており、エアコンの暖房運転によってさらに乾燥し、湿度が20%前後にまで下がってしまうことも……。
人が快適に過ごせる湿度は40~60%だといわれます。
それを下回ると皮膚からも水分をうばわれていき、知ないうちに脱水症状になっていることがあるのです。
まずは水分をしっかり補給し、部屋の湿度に注意してみましょう。
湿度が低すぎる場合には、加湿器などを併用し、湿度を上げていきましょう。
2:上半身の暖めすぎ
エアコンなどの暖房で部屋を暖めると、暖かい空気は部屋の上部に集まり、床付近には冷気が集まりやすくなります。
そのため人の体も上半身が暖められやすくなるのです。
上半身の中でもとくに頭が暖められると、自律神経が乱れてさまざまな不調の原因となります。
そのため全身が効率よく暖まるような工夫をすることが大切です。
すぐにできる対策としては、ひざ掛けや靴下、カイロを使って下半身も暖め、血行を良くすることです。
また軽い運動をして足腰を動かすことでも血の巡りがよくなります。
3:エアコンの汚れ
エアコンの汚れは、頭痛をはじめ、さまざまな体調不良の原因となることがあります。
人によってはハウスダストやカビに対してアレルギー反応を起こすこともあります。
エアコン内部に汚れがたまっていると、エアコン稼働時には常に体調不良を引き起こすことになりかねません。
日頃からこまめにフィルター掃除をしておきましょう。
ただエアコン内部にたまったカビ汚れは自分では掃除がむずかしいです。
そんなときにはプロのエアコンクリーニングを利用してみてはいかがでしょうか。
参考元:ウェザーニュース「冬の体調不良は「暖房病」のせい!?」、エアコンクリーニングセンター「エアコンの汚れ」
まとめ
エアコン運転時の頭痛は「冷え」が原因であることが多いです。
まずは自分でできる対策をおこないましょう。
とくに人の体は下半身が冷えやすいので、下半身を暖めるのが効果的な対策!
またエアコンの風が直接肌に当たらないようにすることも大切です。
そのほか、ふだんから軽い運動やセルフマッサージを取り入れて全身の血液の巡りをよくしておくことがおすすめです。
またエアコン運転時の頭痛は、自分自身の問題だけではなくエアコンの汚れに問題があるケースも少なくありません。
こまめにメンテナンスをして、エアコンから快適な風が吹き出すようにしておきましょう。