エアコンを使用中にタイマーランプが点滅していたら、何か不具合が起こっているかもしれません。
エアコンは、メーカーごとに不具合の原因や対処方法が違います。お使いのエアコンメーカーを確認して解決していきましょう。
この記事では、エアコンのタイマーランプが点滅していたときに考えられる不具合の原因と、メーカーごとの対処法について簡単にご紹介していきます。
※詳細については、各メーカーの公式ウェブサイトよりご確認ください。
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タイマーランプが点滅していたら修理が必要なサイン?
多くのエアコンには、帰宅時間に合わせて自動的に運転させたり、寝ている間に電源を落としたりするタイマー機能が搭載されています。
指定した時刻やタイミングで電源の入・切を切り替えられるので、真夏や真冬に家に帰っても快適な室温を保てる、便利な機能ですね。
多くのメーカーではこのタイマーを設定すると、室内機の「タイマーランプ」がオレンジ色に点灯するようになります。
しかし、タイマー設定をしていないのにも関わらず、タイマーランプが点滅することもあるのです。
エアコン室内機のタイマーランプが点滅する症状が出た場合、一般的に考えられる原因はおもに3つです。
- 誤作動
- フィルター掃除が必要
- 故障による修理が必要(冷媒ガスが漏れているなど)
それぞれの原因を、くわしく見ていきましょう。
誤作動
エアコン内にはマイコンという、小型の制御装置が搭載されています。
エアコンの不具合が出た場合にお知らせしてくれたり、設定温度を調整してくれたりと、さまざまな役割をもっているんですよ。
そんなマイコンですが、誤作動を起こしてしまうとタイマーランプが点滅することがあります。
もし点滅の原因が分からない場合は、まずはこの方法を試してみてください。
- STEP1
-
室内機の電源を切る
- STEP2
-
室内機の電源プラグを抜く
- STEP3
-
数時間(半日ほど)そのままにする
- STEP4
-
再び電源プラグを挿す
- STEP5
-
室内機の電源を付ける
マイコンの誤作動が原因だった場合は、これでタイマーランプの点滅が消えるようになります。
フィルター掃除が必要
エアコンの室内機に取り付けられているフィルター部分に、ホコリやゴミが溜まっている場合もタイマーランプが点滅することがあります。
一度フィルターを確認してみて、汚れが溜まっていたらキレイに掃除してみてください。
またエアコンフィルターは汚れが溜まりやすいため、使用頻度が多い場合は「半月ごと」にチェック・お手入れしておくとよいでしょう。
掃除方法につきましては、下記の記事にてご紹介していますのでぜひご覧ください♪
故障による修理が必要
エアコンのタイマーランプ点滅が故障だった場合、それは「冷媒ガスの漏れ」が原因である可能性が高いんだとか。
エアコンは熱交換器内の冷媒ガスを介して、部屋の空気から熱を奪って室外機から送り出したり、逆に屋外の空気の熱を部屋に送りだしたりしています。
そのため、この冷媒ガスが漏れて無くなれば、エアコンが効かなくなってしまうこともあるんです。
ちなみに冷媒ガスの漏れは、室外機を移動させることで起きる「接続パイプの外れ・破損」が原因で発生することが多いです。
また経年劣化により、エアコン本体が腐食して漏れだす、ということも。
「エアコンの効き目が悪くなったな」と思ったころにタイマーランプが点滅したら、故障が発生しているかもしれません。
またほかにも、基板やセンサーの故障など、さまざまな原因が考えられます。
くわしくは、続いてお伝えしますメーカーごとの対処方法をご参照ください。
※2021年1月現在の情報となります。くわしい情報は、各メーカーの公式サイトやお問い合わせ窓口にてご確認をお願いします。
エアコンのタイマーランプが点滅したときの対処方法【日立】
日立製のエアコンのタイマーランプが点滅した場合は、本体に異常が発生しているおそれがあります。
エアコンの種類によっては、タイマーランプの「点滅回数」によって不具合箇所が分かるようになっていますので、一度回数をチェックしてみましょう。
困ったら「音声おしえて」が便利。
リモコンに「音声おしえて」ボタンが付いていたら、一度押してみましょう。
ボタンを押せば、自分でランプの点滅回数を数えなくても何回点滅したか、教えてもらえますよ。
不具合箇所・相談窓口については、下記の公式サイトをご確認ください。点滅回数別に不具合の原因が記載されていますよ。
誤作動かどうか確認しても改善されなかったら、販売店やメーカーの修理相談窓口まで連絡してみましょう。
〇日立公式サイト
よくあるご質問:タイマーランプが点滅しています。
エアコンのタイマーランプが点滅したときの対処方法【パナソニック】
パナソニックのエアコンをお使いの場合、室内機か室外機に異常がみられるとタイマーランプが点滅します。
リモコンの「お知らせボタン」を押すと、2桁の診断コードが表示されるので確認してみましょう。
お知らせボタンのないタイプのリモコンなら、エアコン室内機のカバーを開けて右側のパネルでご確認ください。
診断コード:【H11】、【H19】
上記の診断コードは、いずれもエアコン本体や室外機に不具合がある場合に表示されます。
この場合はメーカーによる点検が必要になりますので、まずはプラグだけ抜いておきつつ、相談窓口に連絡して解決しましょう。
診断コード:【H52】、【H**】、【F**】
エアコン本体の「フィルターお掃除機能」に異常があると、【H52】の診断コードが表示されます。
エアフィルターを付けなおした上で、電源を落としてプラグを抜きましょう。
その後、再び電源を入れてランプが点滅しないかご確認ください。
【H**】・【F**】も同じように、電源の入れなおしで解決する可能性がありますよ。
それでもランプが点滅していたら故障の可能性があり、その場合はメーカーの相談窓口に連絡が必要となります。
〇パナソニック公式サイト
【エアコン】 タイマーランプが点滅する
修理のご相談・お申込み
エアコンのタイマーランプが点滅したときの対処方法【シャープ】
シャープ製のエアコンをご使用の場合は、タイマーランプ以外にも点滅箇所があるかどうか確認しましょう。
タイマーランプのみ、またはタイマーと運転ランプが点滅している場合
電源を落とし、プラグを抜いておきます。1~2分ほど経ったら、再びプラグを差して電源を入れてください。
タイマー・運転・おそうじランプが点滅している場合
まずエアコンに、ダストボックスが付いているかどうか確認しましょう。
エアコンの前面カバーを開けて、ダストボックスが付いている機種ならホコリやゴミを取り除いてから付けなおします。またエアーフィルターについても汚れをチェックし、掃除してください。
ダストボックスがない場合は、エアーフィルターを掃除してみましょう。
タイマー・プラズマクラスターのランプが点滅している場合
室外機に不具合が出ているかもしれません。
室外機周りにモノを置いてあると吸込・吹出口をふさいでしまうこともあるので、一度室外機周辺に余分なモノがないか確認してみましょう。
また、室内機のエアーフィルター掃除もキレイにします。
上記以外のライトの点滅については、下記公式サイトより症状別のページに飛んで、原因を探りましょう。
公式サイトで案内されている方法でもなおらない場合は、相談窓口へ。修理料金目安が掲載されているので、確認してから相談するのがいいでしょう。
〇シャープ公式サイト
エアコン故障診断ナビ:ランプが点滅する
エアコンのタイマーランプが点滅したときの対処方法【富士通ゼネラル】
富士通製のエアコンは、タイマーと運転ランプの点滅状態をご確認ください。
2つのランプが交互に点滅している場合
停電などの障害から復旧したあとに起こる症状です。
電源プラグを一度抜いて差しなおしてから再度、リモコンで電源を付けましょう。
2つのランプが同時に点滅している場合
エアコンが試運転をおこなっているときに起こる症状です。
リモコンボタンの「運転/停止」を押して、停止をします。その後、再び「運転/停止」を押しましょう。
上記以外の点滅パターンを示している場合は、エアコンが故障している可能性があります。
下記公式サイトより、お手持ちの機種・症状別の対応を確認してみてください。
〇富士通ゼネラル公式サイト
室内ユニットのランプが点滅する
エアコン故障診断
エアコンのタイマーランプが点滅したときの対処方法【DAIKIN】
ダイキン製のルームエアコンの場合、タイマーランプ(橙色)が点滅するのは、ストリーマユニットお手入れ時期のサインです。
点滅しているランプの横に
タイマー(点滅)ストリーマおそうじ*
と表示があります。
*機種により表示はことなります。
ストリーマユニットとは、空気をキレイにするため、ストリーマを照射するパーツです。1800時間以上運転すると、ランプが点滅してお手入れ時期を知らせます。
ストリーマユニットは、エアコンカバーを開けたところにあります。場所は、右上・左下・エアフィルターの奥など機種によってちがいます。
- STEP1
-
エアコンカバーを開ける
- STEP2
-
室内機本体からストリーマユニットを引き出す
- STEP3
-
ぬるま湯または水に1時間ほどつけおきする
(汚れがひどいときには中性洗剤を溶かし入れておく) - STEP4
-
やわらかい布や綿棒でストリーマユニットの汚れを落とす
- STEP5
-
流水でよくすすいで乾燥させる
- STEP6
-
乾燥後にストリーマユニットを室内機本体へ取り付ける
- STEP7
-
エアコンカバーを閉じる
タイマー点滅のリセットは、リモコン操作でおこないます。操作方法は、リモコンの種類によってさまざまです。
エアコンリモコンでサインリセットボタンを見つけ、室内機にリモコンを向けながら押してください。(2秒押すタイプもあります)
タイマー点滅のリセットボタンは、リモコン背面カバーを外したところについていることもあります。
「サインリセット」→「決定」を押すタイプもあります。
サインリセットボタンは、お手入れ前でも押すことができます。後で掃除するという場合には、とりあえずリセットボタンを押しておくという手もあります。
参考:DAIKIN
いずれのメーカーのエアコンをご使用の場合も、どうしても不具合が改善されない場合は、各メーカーの相談窓口に修理や点検依頼をして解決してくださいね。
エアコンはこまめな掃除が大切|しっかり洗浄したいなら”エアコンクリーニング”
エアコンのタイマーランプが点滅する原因の多くは、エアコンの付けなおしや、フィルターの掃除で改善されることが分かりました。
そのため、定期的にフィルターの掃除をすることが大切です。
しかしフィルターのみ掃除をしても、多くのエアコンには使用してから1~2年程度で、内部にハウスダストが溜まってしまうんです。
細部まできちんと掃除したいなら、エアコンクリーニングに依頼するのがおすすめですよ。
エアコンクリーニングに依頼すればフィルターだけではなく、普段は掃除できない「エアコン内部の汚れ」もすみずみまで洗浄してもらえます。
さらに、自分ではなかなかできない室外機の掃除も、オプションサービスとしておこなっているところもあるんです。
「最近エアコンの効きが悪い……」「エアコン内のカビやホコリが気になる……」などでお悩みの方にもおすすめです。
エアコンを洗浄すれば運転中の負荷が減ったり、アレルゲンを取り除けることもあるんですよ。
エアコンクリーニング業者探しに迷ったら、ぜひ弊社の紹介ページから口コミや地域を参考に選んでみてはいかがでしょうか。
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まとめ
この記事では、エアコンのタイマーランプ点滅の原因や対処方法についてご紹介してきました。
点滅の原因の多くは、エアコン本体のフィルターやダストボックスにホコリが溜まっていることが考えられます。
半月ほどを目安にフィルター掃除をしておくと、不具合が起こりにくくなります。
エアコンを丸ごと掃除したいなら、エアコンクリーニング業者に依頼してみるのもひとつの手ですよ。
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