エアコンのガス漏れは修理しても無駄?ガス抜け原因と危険性を解説!

エアコンが突然効かなくなり、何をしても風しか出てこない……。

そんなときにはエアコンのガス漏れが起きているのかもしれません。

エアコンのガス漏れが疑われるときには、すぐに原因を特定して、早めに対処しましょう。
そのまま放置しても改善することはなく、電気代だけがかさむことになります。

エアコンのガス漏れであるなら対処法は2つ!

  • 修理をする
  • エアコンを新調する

どちらかを選ぶしかありません。
そして残念ながら、どちらも費用はそれなりにかかります……。(涙)

でも対処しない限りはエアコンが使えません。
まずはガス漏れかどうかをチェック!
そして修理またはエアコンの買い替えをすぐに検討しましょう。

ここではエアコンのガス漏れ症状やチェック方法・修理にかかる費用などをくわしく解説しています。
エアコンのガス漏れ問題をスッキリ解決してくださいね。

そもそもエアコンのガス漏れとは?

エアコン内部には冷媒と呼ばれるガスが入っていて、空気中にある熱を運ぶはたらきをしています。
冷房時には熱を外へ、暖房時には熱を部屋内へ移動させているのです。

エアコン内における冷媒ガスは、人間にとっての血液のようなもの。それがなくなれば生命を維持できませんね。

そのため、エアコンのガスが漏れたりなくなってしまったりしたら、エアコンとしての機能を果たすことはできないのです。

何らかの原因でエアコン内部や配管のどこかに、小さなすきま・穴ができると、そこからガス漏れが起きます。

しかしガス漏れが起きていることには気づきにくく、徐々に抜けていくガスはある日突然空っぽになって、冷房も暖房も効かなくなるのです。

ガス漏れって危険じゃないの?

「ガス」というと、キッチンのガスコンロに使われるガスをイメージする方もいらっしゃるかもしれませんね。
「ガス漏れ」という言葉にちょっとドキッとするものです。

でも、エアコンのガスは全く別のものです。エアコン内の冷媒ガスは、人体への悪影響がないよう改良されたものです。

吸い込んだら危険な毒性がある? 火がついたら爆発するのでは? といった心配は必要ないので、安心してください。

編集部メモ
冷媒ガスの正体はフロンガスで、長い目で見ればオゾン層の破壊につながるものです。
人体に直接影響があるわけではありませんが、地球環境に悪影響を及ぼすので、近年では環境にも無害なものへと改良されています。

エアコンのガス漏れやガス抜けでよくある症状

エアコンがあまり効かない……。というときにはガス漏れや、ガス抜けが起きてしまっていることがあります。
具体的には次のような症状がありますので確認してみましょう。

1.室内機から送風しか出ない

エアコンのガス漏れ症状としてもっともわかりやすいのが、エアコンからの風。
冷房運転でも暖房運転でも、同じように風が出てくるだけという状態です。

  • 寒い日に暖房をつけても冷たい風が吹き出す
  • 暑い日に冷房をつけても生ぬるい風が吹き出す

といった場合には、ガス漏れがすすんで、ガス欠を起こしているおそれがあります。
冷媒ガスがないので、部屋の空気が冷やされもせず(暖められもせず)、そのまま出てくるのです。

「数日前からエアコンが効きにくいなあと思っていたら、急に全く効かなくなった」
というような場合、ガスが徐々に抜けて、ついに空っぽになってしまったと考えてよいでしょう。

2.熱交換器(フィン)や配管に霜や氷ができている

熱交換器や室外機の配管に霜がついている場合は、ガス漏れが起きているおそれがあります。
まずは冷房運転を15分以上続け、室内機から点検してみましょう。

エアコンのカバーやフィルターを外して中を見てみると、アルミでできた金属板の集合体があります。
それが、熱交換器(フィン)と呼ばれるものです。

エアコンの冷媒ガスが減ると、この熱交換器(フィン)部分に霜がつくようになります。

ただ熱交換器の霜は、最近のエアコンにはできないようになっています。
そのため霜がないからといって安心はできません。

よくわからないときには、エアコン室外機の配管もチェックしてみましょう。
配管に白っぽい霜ができているときにはガス漏れが疑われます。

通常使用ではありえない!?エアコンのガス漏れ原因

基本的にエアコンのガスは、漏れないよう作られているものであり、通常使用でガス抜けが起きることはありません。
ですが近年では、エアコンのガス漏れが珍しくないのです。

エアコンのガス漏れ原因のおもなものは、次の3つとなります。

1.取り付けミス

エアコン本体に問題はなくても、取り付け時のミスによってガス漏れが起きる場合があります。

エアコンは室外機と室内機を配管でつないでいるため、作業時にできるわずかなズレやすきまが、ガス漏れの原因となるのです。

経験の浅い業者や素人によるDIY作業では、こうした不具合が起こりやすくなります。
ただ取り付けミスの場合は、初年度からエアコンに不調が出るのが特徴ですので、判断しやすいかもしれません。

2.配管や熱交換器の劣化

ある程度年数を経過したエアコンがガス漏れを起こすのは、経年劣化によるものだと考えられます。

とくに配管は室外にあるため、風雨にさらされたり、地震の影響を受けたりします。
また、海に近い地域や温泉地などでは室内機の熱交換器が腐食し、ガス漏れが発生することがあります。

塩分や硫化ガスの影響を受けやすい地域では、配管等の確認を定期的におこなうことも必要です。

3.移動による変形や破損

移動による変形や破損は、近年ガス漏れの原因として増えています。
とくに引っ越しを経たエアコンは、移設する過程でどこかにズレやすきまができてしまっていることが多いようです。

また室外機を掃除するときに、配管接続部を変形させてしまうこともあります。
室外機の掃除は大切ですが、エアコンは一度設置したらなるべく動かさないようにしましょう。

自力でできるガス漏れチェック方法2つ

エアコンのガス漏れが疑われた場合、症状から判断することもできますが、もう少しはっきりと自分で確認する方法があります。
ここでは2つ紹介しますので、参考にしてみてください。

方法1:中性洗剤を使う

まずひとつめは、中性洗剤を使ってエアコンのガス漏れを確認する方法です。
キッチンにある食器洗い用の洗剤は、たいてい中性洗剤ですので、それを使えば手軽にチェックできますね。

ガス漏れチェックの手順
STEP1
中性洗剤を水で薄める
STEP2
それを配管の接続部にかける
STEP3
しばらく放置する
STEP4
泡が発生するかどうか確認する

泡が発生している箇所は、ガス漏れが起きてる場所です。
ただしあまりにも大量にガス漏れが起きている場合には泡が発生しませんので注意してください。

また冷媒ガスがすっかりなくなり、空っぽの場合にも泡は発生しません。
中性洗剤を使うと、わずかにガスが発生している箇所を特定することができます。

方法2:ガス漏れ探知機を利用する

エアコンのガス漏れは、発生箇所を特定するのがむずかしいことがよく知られています。
そのためガス漏れ探知機を利用するという方法も有効です。

ガス漏れ探知機は、ネットでも簡単に購入できます。ひとつあるとほかにも活用できるので便利。
ガス漏れが起きている場所に当てればピピピという音で知らせてくれます。

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冷媒ガスの補充にはチャレンジしないほうがよい

エアコンのガス漏れが判明した場合、冷媒ガスの補充をするという応急処置方法があります。
手っ取り早くエアコンの機能は復旧するのですが、ガス補充を自力でおこなうのはおすすめしません。

エアコンの冷媒ガス補充には、十分な知識や技量が必要です。エアコンの種類によって冷媒ガスの種類は異なり、間違ったものを補充したり、量を間違えたりすると故障や事故につながります。

また冷媒ガス補充には、道具も必要です。さまざまな道具を一式そろえると、約20,000円以上かかることもあります。

リスクがあるのに加えて、道具を準備する費用もかかるので、自力でのガス補充にチャレンジするのはおすすめしません。

冷媒ガス補充or買い替えどちらがいいのか?費用を冷静に比較しよう

冷媒ガスの補充を自力でおこなうのは、あまり得策ではありません。

そうなればプロの業者にガス補充を含む修理をお願いするのか、エアコンそのものを買い換えるのかの2択となります。
その場合、かかるコストを冷静に比較して考えておきましょう。

保障期間内なら無料の場合も

エアコンを購入&取り付けをしてから5年以内であれば保証期間内である可能性は高くなります。
まずは保証書を確認してみましょう。

保証書がない場合にも、購入先へ連絡すれば購入履歴が残っていることが多いので、問い合わせてみてください。
補償内容によっては、修理やガス補充を無料でやってもらえることもあります。

保障期間を過ぎている場合にかかる料金相場

一般的に購入から5年以上経過しているエアコンは、保証期間が切れていると考えてよいでしょう。
その場合は、修理費用も自費で負担することになります。

エアコンのガス漏れの場合、ガス補充をプロの業者に依頼すると、相場は約20,000円前後の料金となります。

ただしガス補充をしても、エアコンのガスが漏れている箇所をふさがない限りは、徐々に抜けて、再びガス補充が必要になることも……。

プロの業者に依頼すると、専用のガス漏れ探知機などで調べてくれる場合もあります。
ガス漏れ箇所が見つかれば、その周辺の部品を交換することになります。

その場合は、部品代や部品交換にかかる技術料がかかります。
高額な部品を交換する場合、10万円ほどになることもあります。

エアコンガス漏れの修理にはリスクもある

エアコンのガス漏れ修理にはさまざまなリスクがありますが、大きく分けると次の2つとなります。

  • ガス補充だけで済ませた結果、再びガス漏れが起きる
  • 部品交換をしてもガス抜け個所をふさぎ切れず、再びガス漏れが起きる

ガス漏れ箇所はひとつとは限りませんし、別のところからガス漏れが起こるかもしれません。
再びガス漏れが起きるリスクは消えないので、ガス漏れ修理を渋る業者も少なくありません。

ガスの補充はあくまでも応急処置にすぎません。しかも、1回のガス補充だけで約20,000円前後の費用がかかります。ガス漏れやガス抜けを2度も3度も繰り返すリスクを考えると、エアコンを新調したほうが結果的にコストは安く済むかもしれません。

またガスが抜けかけている状態で運転を続ければ、電気代も多くかかることになります。ある程度の年数を経たエアコンは、新しく節電タイプのエアコンに交換することも検討してみましょう。

エアコンのガス漏れを予防する方法

エアコンのガス漏れは、環境要因によるものがほとんどです。普段の使い方でガス漏れを予防していきましょう。

エアコンを取り付けたらしばらくは動作チェックを続ける

エアコンを新しく取り付けたときや、引っ越しなどでエアコンを移設したときには、必ず動作チェックをしておきましょう。
取り付け業者はその場でチェックをおこないますが、ガス漏れについてはすぐにはわかりません。

そのため、数日間は自分で動作チェックをおこなうのがおすすめです。
エアコンを使う季節ではなくても、エアコンを運転させ、吹き出し口からしっかり冷風や温風が出ているのかを確かめておきましょう。

室外機や配管部を動かさない

エアコンは基本的に、ガス漏れが起こることはありません。
ですがエアコン本体や室外機、配管を動かすと、部品が損傷し、そのすきまからガス漏れが起きることがあります。

そのため一度設置したエアコンはできるだけ動かさないようにしましょう。
とくに室外機周りを掃除したり、整頓したりするときには要注意です。

エアコンのメンテナンスをする

エアコンは定期的にメンテナンスしておくことで、異常にも気づきやすくなります。
汚れをため込むと異音がしたり、悪臭が発生したりすることもあります。

エアコンを常に正常に保つためにはエアコンクリーニングを依頼するのがおすすめです。

とくにエアコンの故障が多いのは最も暑い時期。本格的に熱くなる前にメンテナンスをしておくとよいでしょう。

まとめ

エアコンは、真夏に効かなくなることが多いようです。
それはフル稼働することでガス漏れがすすみ、ガス欠になってしまうから。

エアコン内の冷媒ガスは、通常漏れない構造になっているものですが、移動や移設、劣化が原因でガス漏れを起こすことがあります。
その場合には修理または、エアコンの買い替えを検討しなければいけません。

エアコンのガス漏れが疑われる場合、まずは保証期間を確かめましょう。
保証期間内なら、店舗やメーカーに問い合わせてみましょう。保証期間でなければ、思い切って買い替えを検討したほうがよいケースが多いです。