こんにちは。もちやぷらす専属の主婦ライター、わたナギ子です。
最近の私はオキシクリーン®(日本版)を購入し、さまざまな汚れが安全に落とせることに満足しています。もっといろいろ活用したいなと思ってはいるのですが、オキシクリーン®に関する情報はかなり混乱ぎみなんです。
同じ素材でも「使える」「使えない」といった両サイドの情報があったりしますよね。
そこで今回は編集部メンバー協力のもと、オキシクリーン®の「使えるもの」「使えないもの」について実験・検証してみることにしました。
同じくオキシクリーン®愛用者の方の「使える?使えない?」の疑問解決に役立てれば幸いです。
今回実験に使っているのは、日本版のオキシクリーン®(中国製)です。コストコなどで売っているアメリカ版(アメリカ製)のオキシクリーン®は、界面活性剤が入っているので若干成分が異なります。
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オキシクリーン®で失敗!本当に使えないもの
オキシクリーン®は、さまざまな汚れを落としてくれるとして人気のある洗剤です。ですが、オキシ漬けをすると変色してしまうといった「オキシクリーン®が使えない素材」もあります。
また油汚れなどの酸性汚れに強いとされるオキシクリーン®ですが、意外に落とせないものもありました。使えそうで使えないということが分かったのは次の3つです。
- 畳についたクレヨン
- 鉄製のもの
- アルミ製のもの
それでは実際の実験結果をご報告します。
畳についたクレヨン
クレヨンの原材料はおもに石油とろう(ワックス)です。油性の汚れなら何でも落とせそうなオキシクリーン®で、クレヨン汚れは落ちそうだと思う方は多いことでしょう。
ですが実験結果ではクレヨンは落とせませんでした。
またオキシクリーン®の漂白力によって畳が色あせてしまうのではないかという心配もありますが、それは意外にも大丈夫だったんです。オキシクリーン®を使ってこすっても、畳の色あせはありませんでした。
畳についたクレヨンの正しい落とし方についてはこちらの記事でくわしく紹介しています。
鉄製のもの
鉄製のものは、オキシ漬けをすると変色してしまいます。鉄のキッチン用品には鉄のフライパンなどがありますね。またホーロー鍋のフチにも鉄がむき出しになっている部分がありますのでそれらの掃除に使うのは避けたほうがよいでしょう。
今回の実験では、鉄の釘を2時間オキシ漬けにしてみました。こちらがオキシ漬け後の釘の写真です。
左側が何もしていない釘で、右が2時間オキシ漬けした写真です。写真ではちょっとわかりづらいかもしれませんが2時間オキシ漬けにした釘は裸眼ではっきりわかるほど茶色く変色していました。
同じく重曹とクエン酸についても実験してみました。クエン酸水につけおきした釘は真っ黒に変色し、重曹水につけおきした釘はオキシクリーン®以上に茶色く変色しました。クエン酸による変色は最も激しかったです。
アルミ製のもの
アルミ製のものは、アルカリ洗剤を使うと変色してしまうことがよく知られていますね。実験結果でも、変色してしまうことが実証できました。
アルミ製の金属板を2日間オキシ漬けした写真がこちらです。
左側の「オ」と書いてあるのがオキシ漬けした部分です。2日間でかなり変色してしまいまいました。右側の「セ」と書いてあるところはセスキ水で漬けおきした部分です。
セスキ水で漬けおきしたところも変色していますが、オキシクリーン®のほうが激しく変色していますね。
重曹、クエン酸でも同様の実験をしたところ、重曹はかなり変色しましたが、クエン酸はむしろピカピカになりました。アルミ素材とクエン酸は相性がいいようです。
木材
木材は、表面にコーティングしてあるものがはがれてしまうかどうかがポイントです。オキシクリーン®はその洗浄力で素材のコーティングをはがしてしまうおそれがあります。
オキシクリーン®を溶かした水をつけてみがくとコーティングがはがれて中に水が浸透してしまうという実験結果となりました。
木材に重曹やクエン酸、セスキを使ってもよいかどうかの実験結果はこちらの記事でくわしく解説しています。
紙コップ
オキシ漬けの失敗で多いのは、紙コップによるものです。紙コップは、小物をオキシ漬けするときに役立ちそうですが、じつはオキシクリーン®NG素材なんです。
私の場合は引き出しの取っ手をオキシ漬けしようとして失敗しました。オキシクリーン®が持つ強い洗浄力によって、紙コップの表面を覆っているコーティングがはがれてしまうのです。
2時間オキシ漬けにしたら紙コップの下はこうなります↓↓↓
紙コップから水が浸み出て、机の上が水浸しになります。しかもその水にはオキシクリーン®の成分が含まれているので要注意!
机の素材によってはコーティングがはがれてしまいます。とくに木製のテーブルの場合は気をつけてください。
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オキシ漬けして大丈夫だったもの
ここからはオキシ漬けしても大丈夫だったものをご紹介します。ちょっと意外なものが、オキシ漬けしても大丈夫!という結果となりました。
100均ミニボトルのロゴ&プリント
水筒に印字されたロゴやプリントは、オキシ漬けの注意事項としてよく知られています。今回は、100均で購入したミニボトルで実験をしてみました。てっきりはがれてぼろぼろになるのかと思っていましたが……。
これがオキシ漬け前の水筒【ビフォア】
そしてこちらが2日間オキシ漬けした水筒【アフター】
じっくり見ても、変化は見当たりません。意外にも水筒のロゴやプリントは大丈夫でした。
念のため、アフターの水筒のロゴを爪で削ってみましたが、とくにはがれることはありませんでした。
サーモスのステンレス水筒
サーモスステンレスの魔法瓶は、表面にTHRMOSのロゴがあり、それがはがれてしまうとショックですよね。また表面の美しいコーティングが落ちて変色してしまうのは何とも避けたいものです。
ちょっとドキドキしながらの実験。100均のミニボトルは2日間漬けおきしましたが、こちらは慎重に”2時間”でのつけおきで終了しました。
結果は◎予想以上にキレイになり、ロゴもコーティングもはがれることなく問題なしです。
これがオキシ漬け前のサーモスステンレス水筒【ビフォア】
そしてこちらが2時間オキシ漬けしたサーモスステンレス水筒【アフター】
バケツ内の水は黄色くなっていますね。これはおそらく水筒の茶渋だと思われます。水筒の中はもちろんのこと、外側もピッカピカ。コーティングもロゴも美しいままで大満足の仕上がりでした。
ステンレス
最強ステンレスはやっぱり無敵でした……。ステンレス板を2日間オキシ漬けした写真がこちら。
左側の「オ」が2日間オキシ漬けした部分です。右側はセスキ水で漬けおきした部分。両方ともキレイなままです。
まったく変色していません。油性ペンの「オ」の字のはがれた塗料がちょっとにじんでいるようですが、ステンレス部はむしろビフォアよりもキレイになっています。
プラスチックのお弁当箱
カレーライスを食べて2日間放置したお弁当箱をオキシ漬けしたら、果たしてキレイになるのか?を検証するためにセリアなどで人気のお弁当箱でも実験してみました。
こちらがお弁当箱を漬けおきする前【ビフォア】
2時間オキシ漬けした後、水洗いをしました。取り出すとすでに汚れが浮き上がっていました。軽く水道水で流すだけで汚れが落ちます。
オキシ漬けだけでカレーライスの汚れはかなり落ちます。それで洗浄完了としてもいいのですが、若干ぬるっとした感じが残るかもしれません。気になる方はその後中性洗剤を使ってもよいかと思いました。
銅製のもの
キッチンの排水口にあるゴミ受けで実験をしてみました。結果、こちらも問題ありません。オキシ漬けしても大丈夫です。
オキシ漬けする前のゴミ受け写真がこちら。
そして2日間オキシ漬けしておいたゴミ受け写真がこちら。
2日間もオキシ漬けしておいたのにとくに変化ないようです。てっきり変色すると思っていましたが……。
オキシクリーン®で失敗しないために
大人気のオキシクリーン®ですが、意外な失敗例もあります。洗濯や掃除で失敗しないためには、より詳しい情報を確かめておくことも大切だと改めて思いました。
色々調べてみると、オキシクリーン®を使う上で気をつけたほうがよい素材には換気扇や靴、風呂釜などがあるとわかりました。
こちらの記事も参考にしてオキシクリーン®をうまく使いこなしてみてください。
まとめ
今回の実験・検証では想定外の結果もありました。オキシクリーンは洗浄力や漂白力がある優れた洗剤であるがゆえに、使い方にも注意が必要だと改めて感じました。
最も意外な結果だったのは水筒のロゴです。SNSなどでも「水筒のオキシ漬けに注意!」といった情報があふれていますので、かなり剥離してしまうものだと思っていましたが、結果は違いました。
また、改めて気をつけたいなと思ったのが鉄製やアルミ製のものです。見た目がステンレスと似ていますので、注意しましょうね。
オキシクリーンに関するコラム一覧はこちら
※オキシクリーン®はチャーチ・アンド・ドゥワイト・カンパニー・インコーポレイテッドの登録商標です。