網戸の掃除は室内などが優先されてしまうことが多いため、なかなか手が回らないことが多いのではないでしょうか。
しかし網戸は、定期的に掃除しておく必要があります。
網戸を掃除せずに放置しておくと、日差しが入りにくくなるだけでなく、喘息などのアレルギー症状を引き起こす原因になってしまうことがあるからです。
また網戸が破れてしまった場合も、害虫に侵入されるおそれがあるため、できるだけ早く対処することをおすすめします。
こちらのコラムでは、網戸を効率よく掃除する方法や、網の張り替え方法などについて解説しています。
これから大掃除で網戸の掃除をお考えのかたは、ぜひご覧ください。
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網戸を掃除する前に知っておきたい2つのポイント
面倒な網戸掃除もポイントや注意点さえ知っておけば、効率よくキレイにすることができます。
まずここでは、網戸の掃除をする前に押さえておくべき2つのポイントをご紹介しましょう。
ポイント1 網戸の掃除はホコリを取ってからが基本!
網戸の掃除でやってしまいがちなのが、いきなり雑巾などで水拭きをしてしまうことです。
網戸にはたくさんの汚れがついているため、いきなり水拭きをすると汚れが広がったり、網戸の目に水を含んだホコリが絡んでしまったりする場合があるんです。
このため網戸を掃除するときは、いきなり洗剤を吹きかけたり水拭きしたりせず、まずブラシなどを使って両面についているホコリを取り除きましょう。
また掃除をする前には、ホコリを吸い込まないようにマスクも忘れずに着用しておいてくださいね。
ポイント2 両側の異なる汚れを徹底的に落とすこと!
網戸を外すのが面倒だからといって、外からホースで水をかけるだけというのはよくありません。
実は網戸の内側と外側では、付着している汚れの種類が異なるんです。
例えば、家の中で料理などの際に出る油やタバコのヤニなどは、網戸の内側に付着しやすく、水をかけるくらいでは落とすことができません。
そして外側には、排気ガスなどを含んだ雨の汚れやホコリなどがつきやすくなります。
場合によっては、外側よりも内側の汚れのほうが頑固ということだってあるんです。
外側だけキレイにしても内側に油汚れが残っていれば、またすぐに汚れがつきやすくなるでしょう。
このため網戸は、面倒でも両側の汚れをきちんと落とすことが大切なんです。
網戸は「4つの手順」で効率よく掃除しよう
まずは、網戸掃除をするための準備をしましょう。
網戸掃除に必要な道具は、おもに以下の通りです。
準備するもの
- ブラシ
- バケツ
- スポンジ(2つあると便利です)
- 中性洗剤または重曹水
- 雑巾
準備ができたらさっそく網戸掃除を実践してみましょう。
網戸の掃除は、おもに以下の「4つの手順」になります。
網戸掃除の手順
- 網戸を外してホコリを払い落とす
- スポンジを使って網戸全体に水をなじませる
- 中性洗剤などで網戸全体をこすり洗いする
- 乾拭きか天日干しをしたあとに取り付ける
ここからは効率よく網戸を掃除するコツや注意点をふまえて、掃除の手順を見ていきましょう。
1.網戸を外してホコリを払い落とす
網戸をつけたままホコリ落としをすると窓が汚れてしまうため、できるだけ取り外すようにしましょう。
基本的に網戸は上に持ち上げて外側にずらすことで、簡単に外すことができるケースがほとんどです。
ただし、網戸が固定式になっていてネジをドライバーで外さないといけない場合もあるので、確認してから取り外すようにしてくださいね。
また、窓は必ず閉め切って、室内にホコリが入らないようにしてから始めましょう。
網戸のホコリ落としに使うブラシは、毛が網の目に入りやすいように適度なコシがあって毛量の多いものがおすすめですよ。
2.スポンジを使って網戸全体に水をなじませる
網戸に水を流すときは、ホースなどで直接かけるよりも、大きめのスポンジに水を含ませてなじませていくほうが節水もできて効率的です。
この方法なら集合住宅で庭がない場合でも、ベランダで簡単におこなうことができます。
もし隣のベランダに水を流してしまわないか不安に感じる場合は、網戸の下に乾いた雑巾などを置いておくのもいいでしょう。
スポンジを使うときは、横にスライドしながら上から下へと移動させます。
下から始めてしまうと、キレイにしたところに汚れた水が垂れて、二度手間になってしまうので注意してくださいね。
軽い汚れなら、スポンジを網戸になじませていくだけでも落とすことができます。
3.中性洗剤などで網戸全体をこすり洗いする
網戸全体に水をなじませたら、中性洗剤などをスポンジに含ませて残っている頑固な汚れを落としていきます。
また、スプレー式の洗剤を網の目に吹きかけて10分ほどおいておくと、汚れが浮いて落としやすくなりますよ。
とくに網戸の内側についた油汚れには、重曹水などを使うのがおすすめです。
もし網戸が固定できるようなら、内側と外側の両方から2つのスポンジを挟み込むようにこすり洗いすると効率よく掃除できます。
4.乾拭きか天日干しで乾かしたあとに取り付ける
こすり洗いをしたあとは、網戸の上から水を流すかキレイなスポンジを使って泡や汚れを落とします。
そのあとは乾拭きするか天日干しでしっかり乾かして、元の場所に取り付ければ網戸の掃除は完了です。
網戸を外さずに掃除したいなら新聞紙を活用しよう!
もし、網戸が外せないときやベランダでも掃除ができないというときは、新聞紙を使って掃除をする方法もあります。
まず外側から網戸に新聞紙をピッタリ密着するように張って、内側から掃除機をかけてホコリを吸い取ります。
次に中性洗剤や重曹水を網戸に吹きかけ、雑巾などで浮いてきた汚れをふき取っていけば、網戸を外さなくても掃除することが可能です。
また新聞紙を外して、外側の汚れをふき取ることも忘れないようにしてくださいね。
サッシのレール部分には切り込みスポンジが効果的!
網戸を掃除するときは、サッシのレール部分もキレイにしましょう。
サッシのレール部分に汚れがたまっていると、窓の開閉がスムーズにできなくなることもあるんです。
掃除機の細い吸い取り口を使っても溝の汚れが吸い取りにくい場合は、スポンジを使うと便利です。
サッシのレール幅にあわせてスポンジに切り込みを入れれば、汚れが取れやすくなりますよ。
さらにスポンジなどでも届きにくい角の部分には、使い古した歯ブラシなどを使うといいでしょう。
汚れを落としたあとは、ペットボトルなどに入れた水を流せば掃除完了です。
網戸は定期的に掃除をすることが大切
網戸は、ひと月に1度くらいはブラシで汚れを落とすようにして、少なくとも半年に1度は念入りに掃除をしましょう。
また網戸についた軽い汚れは、専用のウエットシートやメラミンスポンジなどを使ってこすり落とすのもおすすめです。
日頃の手入れをして汚れをためないようにしておけば、大掃除の網戸掃除も楽になるでしょう。
そして網戸の掃除は、カラッと晴れているときよりも、雨上がりなど適度な湿度があるほうがホコリの飛散を抑えられるのでおすすめですよ。
とくに花粉・梅雨・台風などがそれぞれ終わるころは、網戸にたくさんの汚れが付着していることもあり、掃除するにはいいタイミングといえるかもしれませんね。
破れた網戸は早めに張り替えするのがおすすめ
もし網戸が破れてしまった場合は、早めに対処するようにしましょう。
破れた網戸は見た目が悪いだけではなく、人に被害を加える害虫や害獣が家の中に侵入してくる原因にもなるんです。
とくに夏に蚊の侵入を許してしまえば、安心して眠れない!なんてことになるおそれがあります。
ほかにも、ハチやねずみなども侵入してくる可能性があるということも覚えておきましょう。
小さな穴の場合は、100円ショップなどで購入できる補修グッズで応急処置できます。
しかし、網戸が大きく破れてしまったときや汚れがひどい場合は、思い切って網戸を張り替えするのがおすすめです。
網戸の目には種類があり、目の細かいものを選べば害虫の侵入を防ぎやすくなります。
また網の色によって室内や屋外からの見通しが変わるものもあるので、用途にあわせて選ぶのもいいでしょう。
キレイな網戸に張り替えれば、部屋の中にたくさんの日差しが入って気持ちよく毎日を過ごせるようになりますよ。
網戸の張り替えはDIYでもできる!
網戸の張り替えは、専用のキットが1,500円前後で市販されているため、DIYすることができます。
キットには、網戸専用のローラーとカッター・網戸を固定するクリップ・替えゴムなどがセットになっているものが多くあります。
このため、キットと交換用の網さえあれば、自分でも手軽に張り替えすることができるんです。
中には、網戸の張り替え手順が説明されているDVDが付属しているものもあるので、DIYがお好きなかたは試してみてもいいかもしれませんね。
自分で網戸の張り替えをする場合は、おもに以下のような手順になります。
網戸張替えの手順
- 網戸を外しフレームについたゴムを引っ張り出して古い網を外す
- フレームに新しい網をクリップで固定し、カッターで大きめに切る
- 専用のローラーで替えゴムを押し込みながら新しい網を固定し、余分な部分をカッターで切れば完成
網戸のフレームについているゴムは、それぞれ太さが異なります。張替え前にゴムを少しカットして、ホームセンターでサイズを確認してから購入するのがおすすめです。
以下で、網戸の張り替えキットをご紹介しますので、参考にしてみてください。
網戸の張り替えに必要な専用のローラー・カッター・ストッパー・替えゴムがセットになっています。
あとは張り替え用の網さえあればDIYすることができます。
またDVDが付属しており、網戸の張り替え方を確認することができます。
ファイバーグラスメッシュ製で優れた耐久性と通気性をもつ張り替え用の網です。
また掃除がしやすいというのも特徴です。
業者に依頼するのも方法のひとつ
網戸の張り替えは、市販されているキットを使えば自分でおこなうことができます。
ただし、間違った方法では網戸がたわんでしまうこともあり、失敗した場合は再度買い直さなくてはいけません。
もし自分で網戸の張り替えをするのを面倒に感じる場合や不安に思うときは、プロの業者に依頼してみるのもいいでしょう。
ハウスクリーニングの業者のなかには、網戸の清掃や張り替えをおこなってくれる場合もあります。
業者なら、自分でおこなうよりも効率よく作業してくれるはずです。
またハウスクリーニング業者に依頼すれば、家中をキレイにしてもらうこともでき、何より自分で手間や時間をかけなくていいのは大きなメリットです。
大掃除で網戸も掃除したいのに手が回らないというときは、一度業者への依頼を試してみるといいかもしれませんね。
まとめ
網戸についた汚れは病気の原因になることもあるため、定期的に掃除することがおすすめです。
もし網戸が破れたり古くなったりした場合は、害虫などの侵入を防ぐためにも、思い切って張り替えをしてみてはいかがでしょうか。
また大掃除で網戸まで手が回らないという場合には、業者に依頼してみることも視野に入れておくといいでしょう。
日差しがたくさん入る部屋にするためにも、定期的に網戸は掃除するようにしてくださいね。
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