「国産重曹と天然重曹があるけど、何が違うの?」「どれを選んだらいいのかわからない」
そんなときには、重曹を使うシーンや使用頻度から選ぶのがよいでしょう。
重曹は、種類によってそれぞれに違った特徴があります。
その特徴を理解して、使用目的にあったものを選びましょう。
さらに、内容量も商品によって大きく違うので、使用頻度についても考えておかなければいけません。
この記事では、国産重曹と天然重曹の違いや重曹の選び方、おすすめの商品についてくわしくご紹介します。
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そもそも重曹ってなに?
重曹は、主成分を炭酸水素ナトリウム(NaHCO3)とする物質のこと。
また、重炭酸ナトリウム(重炭酸ソーダ※略して重曹)とも呼ばれています。
重曹の効果には、下記のようなものがあります。
- 中和作用:酸性汚れや酸性の臭いを分解する作用
- 研磨作用:汚れを削り取る作用
- 軟水作用:水を柔らかくする作用
- 膨張作用:加熱すると膨らむ作用
- 吸湿作用:湿気を吸い取る作用
こうした性質を利用して、料理や掃除、消臭、美容など、いろいろなことに活用できるんです。
また、重曹は炭酸水素ナトリウムの純度によって、「掃除用」「食用」「薬用」の3種類にわけられます。
3種類のうち、掃除用がもっとも純度が低く、薬用がもっとも高くなっています。
また、食用や薬用に比べて、掃除用はキメが荒いという性質があります。
このように、重曹の種類によって違いがあります。
そのため、「重曹のおすすめはコレ!」と一概にいえるわけではなく、使用する目的によって使い分けることが大切なんです。
国産重曹と天然重曹の違い
重曹には、国産重曹と天然重曹と記載されている商品があります。
結論から言うと、どちらも効果は同じ重曹です。
ただ、国産重曹と天然重曹とでは、原材料と製造工程に違いがあるケースがあるようです。
重曹の原材料は、塩(塩化ナトリウム)or天然の鉱物に分かれる
重曹の原材料には、塩(塩化ナトリウム)と天然の鉱物の2種類に分かれます。
塩(塩化ナトリウム)から重曹を製造する場合は、塩化ナトリウム溶液を電気分解した水酸化ナトリウム溶液が使われます。その溶液を二酸化炭素と反応させることで、重曹になるのです。
天然の鉱物から重曹を製造する場合は、採掘した鉱物を精製して製造します。
以上から、天然重曹として販売されている重曹は、天然の鉱物から精製されたものと考えられます。
国産重曹については、鉱物からできていると明記されていないのであれば、塩(塩化ナトリウム)から製造されている可能性があるかもしれません。
ただし、原材料と製造方法は違っても、どちらも重曹には変わりなく、効果も同じだと言われています。
それよりも、どれだけ不純物が取り除かれているのか、という方が重要なようです。
食用におすすめの重曹
野菜のアク抜きや魚のヌメリ取りなど、重曹を料理に使うときには、食用か薬用のものを選ぶことが大切です。
掃除用は食用や薬用に比べて純度が低く、不純物が含まれているので、安全性が低いんです。
また、食用と薬用の重曹なら口に入れても問題ないといわれていますが、薬用よりも食用のほうが安い値段で手に入れることができます。
経済面のことを考えると、料理には食用のものを選ぶのがおすすめですよ!
ちなみに、料理の中でも、お菓子作りで生地を膨らませる目的で使うには、”ベーキングパウダー”を使うのがよいでしょう。
アルカリ性の性質をもつ重曹は、お菓子作りに使うと独特の苦みが出て、黄色くなってしまいます。
その点、ベーキングパウダーには、炭酸水素ナトリウムのほかに、コーンスターチや第一リン酸カルシウムといった成分が含まれています。
ベーキングパウダーのこうした成分のおかげで、素材の風味や色を損なわずに済むんです。
また、「料理用の重曹をどうやって選んだらいいかわからない……」という方のために、料理に使うおすすめの重曹をご紹介します。
【おすすめ商品】NICHIGA 国産重曹
NICHIGAの国産重曹は、食用の重曹です。
こちらの商品は名前のとおり国内で生産されているため、「産地は日本がいい」という方にぴったりでしょう。
また、炭酸水素ナトリウムの割合が99.8%となっていることから、料理以外にも、掃除や消臭など、幅広い範囲に使うことができますよ!
「料理メインで使いたいけど、ほかの目的でも使いたい……」という方にもうれしい商品だといえるでしょう。
消臭におすすめの重曹
重曹の消臭作用を利用すれば、靴や衣類などの臭いを除去することができます。
靴や靴下、衣類などに使う場合は、どのタイプを選んでも問題ありません。
炭酸水素ナトリウムが多いもののほうが、より高い消臭効果が期待できるのでおすすめですよ。
以下では、重曹を消臭に使うときにおすすめしたい商品を見ていきましょう。
【おすすめ商品】シャボン玉石けん 重曹
シャボン玉石けんの重曹の魅力は、炭酸水素ナトリウムが99%含まれているということ。
炭酸水素ナトリウムの割合が多い分、高い消臭効果を期待できますよ。
また、こちらのシャボン玉石けんの重曹も国産なので、国産が安心という方にとってもおすすめです。
ただし、食品添加物の認可を取っていないため、食用として使うことはできないので注意してくださいね。
掃除におすすめの重曹
重曹を掃除に使う場合は、掃除用・食用・薬用のどれを使っても問題ありません。
ただし、掃除用のほうが粒子が荒く研磨効果が高いため、掃除に適しているといえるでしょう。
また、「重曹の成分が入っているから使えるだろう」と、ベーキングパウダーを選んでしまうのはNG。
ベーキングパウダーに含まれるコーンスターチは水に溶かすとベタついてしまうので、掃除したい場所が逆に汚れてしまうかもしれません。
ベーキングパウダーを掃除に使うのは避けましょう。
以下では、重曹をお掃除に使う場合のおすすめ商品についてご紹介します。
【おすすめ商品】カネヨ石鹸 重曹ちゃん
重曹をお掃除に使いたい方におすすめしたいのが、カネヨ石鹸の重曹ちゃんです。
こちらの商品は、お掃除に適した粒子の大きさになっているんです。
そのため、「なかなか汚れが落ちない……」というときにおすすめです!
さらに、内容量が500gのものから4kgのものまで販売されているので、ご自身の使用頻度によって、ピッタリサイズのものを選ぶことができますよ。
美容におすすめの重曹
洗顔や歯磨き、足湯や入浴などの美容に重曹を使いたいときには、食用か薬用を選びましょう。
掃除用は重曹のキメが荒いので、肌を傷つけてしまうおそれがあるんです。
また、肌が弱い方は、もっともキメが細かい薬用の重曹を選ぶのが安心でしょう。
以下では、重曹を美容に使いたい方の中でも、入浴剤として使う方におすすめしたい商品についてご紹介します。
【おすすめ商品】アースコンシャス 天然重曹
入浴剤として使う方におすすめなのが、アースコンシャスの天然重曹。
こちらの重曹は、内モンゴル産の天然重曹を使用していて、合成着色料や香料といった添加物を使用していません。
そのため、「重曹の安全性が気になる」という方に向いているでしょう。
また、こちらの商品には計量スプーンも付属しているため、わざわざ計量スプーンを用意する必要もありませんよ!
まとめ
今回は、国産重曹と天然重曹の違いや、重曹の原材料・製造工程についてご紹介しました。
重曹には、掃除用・食用・薬用の3種類があります。
それぞれ純度やキメの細かさが異なり、適した場面が異なります。
そのため、「重曹のおすすめはコレ!」と一概にいえるわけではなく、目的に合わせて使う重曹を選ぶ必要があります。
ここでご紹介した選び方やおすすめの商品を参考にして、目的に合った重曹を選んでみてくださいね。