エアコンは、ご自身で掃除できる範囲が限られています。
どの部分なら掃除ができるか知ったうえでおこなうようにしましょう。
エアコンは精密機器なので、水がかかっただけでも故障するおそれがあるからです。
もっとも掃除しやすいフィルターは、セスキ炭酸ソーダで掃除ができますよ。
そこでこの記事では、セスキ炭酸ソーダでエアコンを掃除する方法についてご紹介します。
自分で掃除できる範囲を知って、エアコンをキレイにしていきましょう。
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自力でエアコン掃除ができる部分
エアコンは、精密機器なので、自力で分解してすみずみまで掃除するといったことは専門知識がなければ難しいでしょう。
まずは、ご自身で無理なく掃除ができる範囲についてお伝えしていきます。
フィルター
フィルターは、前面のカバーを開いたところに取り付けられています。
ホコリが溜まりやすい部分ですので、2週間に1回ほどを目安で掃除するのがおすすめです。
吹き出し口
エアコンの吹き出し口にはルーバーと呼ばれる、風の方向を変えるための板が取り付けられています。
このルーバーや吹き出し口付近にもホコリやカビが溜まりますので、フィルターと一緒に掃除をしておくとよいですよ。
熱交換器の表面部分
熱交換器(フィン)は、フィルターを外した奥にある金属部分です。
この部分にもホコリやカビが発生しやすく、汚れがひどいと稼働率が悪くなって電力を余計に消費してしまいます。
しかし精密機器が奥にあるので、掃除機などで軽くホコリを吸い込むぐらいにしておくのがおすすめです。
重曹とセスキ炭酸ソーダはどちらがおすすめか
重曹もセスキ炭酸ソーダも、アルカリ性のナチュラル洗剤として薬局や100円ショップなどで販売されています。
どちらを使っても構いませんが、エアコン掃除に関してはセスキ炭酸ソーダのほうが掃除しやすいといえるでしょう。
その理由は、セスキ炭酸ソーダが水に溶けやすいうえにアルカリ性も重曹より強いからです。
アルカリ性が強い分、洗浄力も高くなるのです。
その分肌への刺激も強いので、素手では触れないようにゴム手袋を着用して使用してくださいね。
カビ汚れは消毒用エタノールで落とそう
吹き出し口は、掃除を怠るとホコリだけではなくカビも生えてきてしまいます。
エアコンから送られてくる空気が、カビくさかったり吹き出し口に黒っぽいものが付着したりしていたら、エタノールで除菌掃除をおこないましょう。
エタノールには消毒用と無水のものが販売されていますが、水で希釈されている消毒用のものを買ったほうが手間はかからないですよ。
しかし、あまりにもカビの範囲が広い場合は健康を害するおそれがあるので、エアコンクリーニングの業者に依頼することも検討したほうがよいかもしれません。
エアコンの掃除方法:フィルター編
ここからは、セスキ炭酸ソーダでエアコンの掃除方法についてお伝えしていきます。
まずは、フィルターの掃除方法から見ていきましょう。
- セスキ炭酸ソーダ(小さじ1杯)
- 空のスプレーボトル
- 掃除機
- 歯ブラシ(使用済みのもの)
- ゴム手袋(セスキ炭酸ソーダに直接触れないようにするため)
- マスク(ホコリやカビを吸わないようにするため)
セスキ水スプレーは掃除する前に作っておきましょう。
セスキ水スプレーの作り方
- STEP1
-
空のスプレーボトルに水を入れる
- STEP2
-
セスキ炭酸ソーダを入れてよくかき混ぜる
水とセスキ炭酸ソーダの割合は100:1がおすすめです。
スプレーボトルの大きさに合わせて、分量を調整しましょう。
エアコンフィルターの掃除方法
- STEP1
-
エアコンの前面部分のカバーを開けてフィルターを取り外す
(取扱説明書を確認する。取り外す前からホコリまみれの場合は、掃除機で軽く吸い込んでおく) - STEP2
-
フィルターを取り外したら、掃除機をフィルターの表面からかけてホコリを取り除く
- STEP3
-
浴室など水が使える場所に持ち運んで、先ほど作ったセスキ水を裏面からスプレーする
- STEP4
-
フィルターにつまっているホコリを、裏面から歯ブラシで軽くこすって落とす
- STEP5
-
今度は表面にセスキ水のスプレーをして、裏面から再びホコリを落としていく
- STEP6
-
ひと通りホコリを落としたら、フィルターの裏面からシャワーを流してホコリを洗い流す
- STEP7
-
フィルターは日陰などで、水気がなくなるまでよく乾かす
①エアコン掃除の作業に入る際には、感電防止のために電源プラグを抜いておきましょう。
②フィルターには表面と裏面があります。
理由
ホコリは、裏面から表面という方向で落とすようにします。もし、反対方向から掃除をした場合、目づまりを起こすおそれがあります。
③フィルターは、必ずきちんと乾いてから取り付けるようにしましょう。
理由
水気が残っていると、カビが繁殖するおそれがあります。
エアコンの掃除方法:吹き出し口編
エアコンの吹き出し口は、先ほど作ったセスキ水と市販の消毒用エタノールを使って掃除をしましょう。
- セスキ水
- 消毒用エタノール
- 細身のブラシ
細身のブラシは、わりばしに小さく切ったスポンジを巻き付けて、輪ゴムで固定させるなどして自作するとより掃除しやすくなりますよ。
エアコンの吹き出し口の掃除方法
- STEP1
-
吹き出し口の入り口付近にセスキ水をかける
- STEP2
-
細いブラシを使って、ホコリや汚れを取り除く
- STEP3
-
カビが発生している場合は、消毒用エタノールで拭き取る
セスキ水スプレーを使用するときは、液がエアコンの内部にまで入り込まないように距離をおいて使用しましょう。
内部は精密機器なので、故障の原因となることがあります。
液だれが気になる場合は、セスキ水を染み込ませたスポンジなどで拭き取るようにしましょう。
エアコンの掃除方法:熱交換器編
エアコンの熱交換器(フィン)は、フィルターを外した先に見える金属部分です。
熱交換器にもホコリやカビが付着するので掃除が必要となります。
しかし、セスキ炭酸ソーダで掃除をするのはやめましょう。
熱交換器の金属素材は、アルミ製が多いです。
セスキ炭酸ソーダがアルミ製品に触れると、変色させたり劣化させたりすることがあるんです。
故障にもつながりますので、使用するのは避けてくださいね。
熱交換器の掃除には、専用のエアコン洗浄スプレーなどが販売されています。
スプレーを噴射することでホコリやカビ汚れを落とせるようになっているのですが、水洗いをしっかりしないと目づまりを起こすおそれがあるので注意が必要です。
また、スプレー液が垂れてくることがあるので、しっかり養生をしておく必要があります。
そのため熱交換器の掃除は、掃除機で表面のホコリを取り除くぐらいにとどめておくことが故障の心配もないといえるでしょう。
まとめ
セスキ炭酸ソーダは、エアコンのフィルター部分を掃除する際に役立ちます。
フィルターはホコリや油分の汚れが溜まりやすいからです。
また、表面部分を拭き上げにも便利です。
エアコンの吹き出し口は、カビ汚れが蓄積しやすいです。
カビには消毒用エタノールを使用しましょう。
フィルターの奥にある熱交換器は、アルミ製であることが多いです。
そのため、セスキ炭酸ソーダを使用しないように気をつけましょう。
フィルターの掃除をおこなうだけでも、エアコンは長持ちさせることができます。
しかしカビ汚れがひどい場合は、業者に依頼して掃除してもらうことも検討してみることをおすすめします。
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