フィルターを掃除することはあっても、ドレンホースの掃除をするという方は少ないのではないでしょうか。
エアコンから水漏れが発生した場合や排水がスムーズにできていないと感じるときは、外部に排水するためのドレンホースに詰まりが発生しているかもしれません。
ドレンホースの詰まりは、身近にある掃除機を使って解消できることがあります。
この記事では、掃除機とペットボトルを使ってドレンホースの詰まりを解消する方法を解説します。
また、ドレンホースの正しい取り付け方も解説していますので、ご自宅の設置方法を確認してみてください。
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ドレンホースに詰まりが発生する原因
ドレンホースは、エアコン内で発生した結露の水滴を外に排出する役割をもっています。
エアコン内で結露した水滴は、ドレンパンに落ちたあとドレンホースを通って外部に排出されます。
しかし、ドレンホースが詰まってしまうと排水できない水が逆流するため、エアコンから水漏れが発生してしまうのです。
ドレンホースが詰まる原因は、おもに2つあります。
ホコリやゴミがホース内にたまる
ドレンホースから排水される水には、エアコン内に取り込まれたホコリも含まれています。
エアコンを長く使い続けると、ホース内にホコリやゴミが繰り返し流れることで詰まりが発生しやすくなるんです。
ホース内に虫が侵入している
ホースが傷んでひび割れしている場合やドレンホースの先端からは、虫が侵入してくることがあります。
ホースのなかに死骸が残っていたり巣をつくられたりすると詰まりの原因になります。
掃除機でドレンホースの詰まりを解消する4ステップ
詰まり解消に掃除機を使うといっても、吸取口をドレンホースに直接つなげるのはおすすめできません。
ホコリやゴミと一緒に吸い込んだ汚水が掃除機内に入り込んでしまうと、故障する原因になるからです。
ペットボトルを使えば、吸い込まれたホコリやゴミが集められるので、掃除機内に汚水が入るのを防ぐことができます。
- 空ペットボトル 2本(大きめがおすすめ)
- ハサミ
- ガムテープ
- 掃除機
使うペットボトルは、できるだけ大きめのサイズをおすすめします。
とくに、2階など高層階から伸びたドレンホースの場合、詰まっているホコリやゴミの量が多いかもしれません。
このため、使うペットボトルは、2Lなどできるだけ大きめのサイズをおすすめします。
やわらかい素材のペットボトルは、掃除機の吸引力でつぶれてしまうおそれがあるので避けましょう。
掃除機のヘッド部分を外した吸込口とドレンホースをペットボトルにつなげるときは、すき間ができないように固定するのがポイントです。
掃除機の電源を入れるときは、水分が掃除機内に入り込まないように吸込口を上向きにしましょう。
ホースクリーナーの使用やホース交換するのも方法のひとつ
ドレンホースの詰まり解消に掃除機を使うと故障の原因になりそうで不安という方は、専用のホースクリーナーをおすすめします。
ホースクリーナーは、ネットショップなどで1,000~2,000円ほどで販売されています。
購入してすぐに使えるので、ペットボトルなどを切る手間も不要です。
またドレンホースが劣化して傷んでいる場合は、ホースごと交換してしまうのも一つの方法です。
劣化したホースは、破損箇所を補修しても別の場所でまたひび割れが発生しやすく、虫の侵入の原因にもなります。
ドレンホースの交換はDIYでもできるので、挑戦してみるのもいいでしょう。
ドレンホースクリーナーは100均グッズで代用できる?
ドレンホースクリーナーを、100均で入手することはむずかしいです。
とはいえドレンホースの掃除を何とか安く済ませたいという場合もありますね。そんなときにはダイソーなど100均で手に入る排水管掃除用のワイヤーを代用して、ドレンホース内の詰まりを解消してみましょう。
ワイヤータイプのパイプクリーナーとして販売されているものを探してみてください。100均では、樹脂製のものが主流です。
S字カーブにも対応できる排水口奥の配管の掃除用ですが、ドレンホースの簡単なつまりなら除去できるでしょう。
ドレンホースの詰まりを防止する3つの対策
ドレンホースの詰まりを発生させないためには、予防対策もしっかりしておきましょう。
ドレンホースを正しく取り付ける
ドレンホースからスムーズに排水するには、正しく設置することが大切です。
ドレンホースの先端は、ゴミの付着や虫の侵入を防ぐために地面につかない状態で設置しましょう。
ホースの先端が上向きになっている状態や途中で勾配があると、排水がスムーズにできなくなります。
また、踏みつけてホースがつぶれてたり下敷きになっていたりするのも詰まりの原因になるので注意してくださいね。
防虫キャップで虫などの侵入を防ぐ
ドレンホースの先端が切りっぱなしの状態の場合は、防虫キャップの取り付けをおすすめします。
防虫キャップは、ネットショップや100円ショップなどで手軽に購入でき、ホースの先端に差し込むだけで虫の侵入を防げるので便利です。
とくに、湿気が多く暗いホースの中は、ゴキブリなどの虫が好む環境にありエアコン内で巣をつくるケースもあるので注意しましょう。
こまめにフィルター掃除をすることも大切
エアコンは、空気を取り込むときにホコリも吸い込んでしまいます。
フィルターでホコリをある程度キャッチできたとしても、完全にエアコン内部への侵入を防げるわけではありません。
しかし、フィルターをこまめに掃除することで、エアコン内部に入り込むホコリをおさえることができます。
エアコンを使う頻度や環境にもよりますが、2週間~1カ月に1度を目安にフィルターの掃除をしましょう。
エアコン内部の掃除はDIYがむずかしい
掃除機などを使ってもエアコンの水漏れが解消されない場合は、エアコン内部のドレンパンにたまったホコリやゴミが原因かもしれません。
しかし、ドレンパンにたまったゴミやホコリは、ホースから掃除機などで吸い込むのが困難で、完全洗浄するには分解する必要があります。
専門知識がないままエアコンを分解してしまうと、元に戻せなくなるおそれがあり故障の原因にもなるので、自分でおこなうのはフィルターの掃除までにしましょう。
エアコンの内部の洗浄はプロに任せよう
詰まりの原因がわからない場合や掃除機を使っても水漏れが解消されないときは、無理に自分で何とかしようとせずエアコンクリーニングのプロに任せるのがおすすめです。
エアコンクリーニングのプロであれば、専門的な知識や技術をもっています。
高圧洗浄機などの特殊な機材や市販のものよりも強力な洗剤を使って、エアコン内部までキレイに掃除してくれますよ。
何より、プロに任せれば安全に不具合を解消でき、自分の時間を有効に使うことができます。
掃除機を使ってドレンホースの掃除をするのが面倒という方も、定期的にエアコンクリーニングを依頼すればキレイな状態を維持できます。
普段、家事や仕事で忙しいという方は、この機会にエアコンクリーニングを一度試してみてはいかがでしょうか。