エアコンを使ったとき、ドレンホースからの排水でベランダが水浸しになってしまうことはありませんか?
濡れたベランダは見た目がよくないだけでなく、そのままにしておくとトラブルの原因にもなってしまいます。
この記事では、自分でエアコンのドレンホースを延長する方法について解説しています。
作業時のポイントや注意点にもふれていますので、ベランダで気持ちよく過ごすためにも、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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ドレンホースの延長が必要な理由
ドレンホースは、室内機や室外機で結露した水滴を外に排出する役割をもつ配管です。
夏は室内機、冬は室外機で結露が発生するため、それぞれ違うドレンホースから排水されます。
賃貸住宅のベランダに設置されているドレンホースは、踏みつけて破損しないように室外機の下などで短く切ってあるケースがあります。
しかし、ホースが短いと、排水された水がベランダの床面に流れ出てシミになることがあり、見た目もよくありません。
この場合は、ベランダの側溝や排水溝近くまでドレンホースを延長することで、床が濡れるのを解消できます。
さらに、排水で濡れたベランダにも注意が必要です。
排水で濡れた床はさまざまなトラブルの原因になる
排水で濡れたままの床を放置しておくと、さまざまなトラブルに繋がることもあるため注意しなくてはいけません。
ベランダの側溝が日陰になっていると、乾燥しにくいため湿った状態が続きやすくなります。
また、濡れた床はホコリが付着して汚れやすく、コケやカビが生えてしまうこともあるんです。さらに、ドロドロになった床は滑りやすく転倒してケガをする危険もあり、水たまりができているとボウフラや蚊が発生するおそれがあります。
こうしたトラブルをなくすためにも、ドレンホースの排水が床に流れているときは延長するのがおすすめなんです。
ドレンホースの延長に必要なもの
- 新しいドレンホース
- ゴム手袋
- ハサミ(またはカッターナイフ)
- 連結用ジョイント
- 配下用テープ
- 配管用サドル(必要に応じて)
ドレンホースの延長に必要な道具は、2,000円ほどでそろえられます。ドレンホースや連結用ジョイントなどは、100円均ではあまり取り扱っていません。サイズや種類の豊富なネットまたはホームセンターで探すのが確実です。
ホースはハサミなどで簡単にカットできますが、ケガを防ぐためゴム手袋の着用をおすすめします。
ドレンホース
延長用のドレンホースは長さだけでなく、接続口のサイズや材質も確認しておきましょう。
接続口の径のサイズは、おもに14mm・16mm・18mmがあります。
ホースによっては、両端の口径サイズが違うタイプや50cmごとにカットでき切る部分によって接続口の太さを選べる便利なタイプもあります。
また、延長に使うドレンホースは耐久性の高い材質がおすすめです。
紫外線に強い耐候性のドレンホースは断面が肉厚で内側が黒くなっている特徴から見分けられることもあります。
プラスチック製のホースは、日光の紫外線に弱く経年劣化でひび割れを起こし破損しやすいので注意しましょう。
連結用ジョイント
連結用のジョイントは、既存のホースと新しいホースの接続に使います。
両端が同じサイズのものや径が異なるタイプもあるので、適したものを選びましょう。
また、室内機と室外機のドレンホースを連結して、ひとつにまとめられるジョイントもあります。
配管用サドル
配管用サドルは、ホースを固定するための部品で、壁や床に穴を開けてネジで固定するタイプがほとんどです。
もし、床や壁に穴を開けられない場合は、屋外用の両面テープや結束バンドなどでホースを固定しましょう。
ドレンホースを延長させる簡単4ステップ
必要なものが揃ったら、ポイントと注意点を押さえながらドレンホースの延長をしていきましょう。
おもな手順は以下の通りです。
- 既存のドレンホースの先端をカットする
- ジョイントを使ってホース同士をつなぐ
- つないだホースを連結用テープで固定する
- 試運転をして排水ができるか確認する
既存のドレンホースの先端は、斜めにカットされていたり経年で変形していたりすることがあります。
連結用のジョイントをスムーズに付けやすくするため、ホース先端の切り口がまっすぐになるようにカットしましょう。
また、ホースが汚れた状態では連結するテープがうまく巻けなくなるため、汚れやゴミなどは取り除いておきましょう。
連結用のジョイントで、既存のホースと延長用のホースをつなぎ合わせます。
ジョイントとホースは水漏れしないようにしっかりと差し込み、隙間が空いていないか確認しましょう。
連結用テープでジョイントとホースを一緒に巻き付けて固定します。
巻き方が弱いと、使っていくうちにホースが外れてしまったり、連結部分から水漏れしたりする原因になるので、しっかり巻き付けてくださいね。
また、ホースが長い場合は壁際にはわせて固定用のサドルを使うと、見た目がスッキリするだけでなく踏みつけて破損することも少なくなります。
ただし、実際に排水ができるか確認できるまでは完全に固定せずに、調整ができるようテープなどで仮止めしておきましょう。
連結用のジョイントで、既存のホースと延長用のホースをつなぎ合わせます。
ジョイントとホースは水漏れしないようにしっかりと差し込み、隙間が空いていないか確認しましょう。
ドレンホースは地面につけないようにしよう
ドレンホースは地面につけないのがベストです。
エアコンのドレンホースが地面につくと、虫やゴミ・落ち葉が入り込みやすくなります。考えたくはないですが、ゴキブリが侵入するおそれも…。
ドレンホースに虫やゴミが詰まると、排水できなくなり、エアコンから水漏れを起こすこともあります。
そのためドレンホースを延長する場合は、先端に防虫キャップやフィルターを装着し、先端が地面につかないようにするのがポイントです。ドレンホースの先を、なるべく地面から浮かせておきましょう。
ドレンホースの延長は環境によってDIYが困難
2階以上にエアコンがあるときなど、室外機の設置場所によっては、自分でドレンホースを延長するのが困難な場合があります。
ドレンホースの延長で高所作業が必要になる場合、無理をして自分でおこなうと落下などケガを負うリスクがあります。
また、室外機や室内機をつなぐ配管には、ドレンホース以外にも電源ケーブルや冷媒ガスの入った冷媒管などがあります。もしドレンホースと間違えて他の配管を切断してしまったり傷つけてしまったりすると、エアコンが故障するおそれがあるので注意が必要です。
エアコンを故障させてしまえば、ホースを延長したかっただけなのに高い修理費用が発生することになります。
DIYがむずかしい場合はプロの業者に依頼しよう
DIYのドレンホース延長に不安を感じるときはプロの業者に依頼しましょう。
プロに任せれば、適したホースを選び正しい方法で取り付けてくれるので、適したホースを探す手間やサイズを間違えて買い直すといった失敗もなくなります。
何より高所のドレンホースであっても、身を危険にさらすことがなくなるのは大きなメリットです。
まとめ
エアコンのドレンホースを延長は、DIYでもおこなうことができます。
延長用のホースや連結用のジョイントを選ぶときは、サイズや長さなどに注意して適したものを選ぶようにしてくださいね。
また、ホースの延長で高所での作業が必要になる場合は、無理に自分でおこなわずプロの業者へ依頼するようにしましょう。
ベランダの床のベタベタを解消してスッキリすれば、気持ちよく過ごせるようになりますよ。